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札幌・円山生活日記

茅の輪くぐり〜札幌護国神社〜

「茅の輪くぐり」は日本の神道儀式の祓の1つ「大祓(おおはらえ、おおはらい)」中での神事(神に関わる儀式)で毎年6月30日(「夏越の祓」)と12月31日(「年越の祓」)に行われるのが恒例です。「札幌護国神社」では12月31日に拝殿にて「年越大祓式」を開催するとともに式に参加できない場合でも各自自由に「茅の輪くぐり」をできるよう12月21日頃より境内に「茅の輪」を設置しています。 

本日は「札幌護国神社」で「茅の輪くぐり」です。例年「大祓」の時期に「札幌護国神社」には「茅の輪」が設置されています。先般「雪景色の中島公園」界隈を散策した際に神社「神門」に掲示されている案内で12月下旬頃より「茅の輪」が設置される予定であると知りました。改めて神社のインスタグラムを拝見すると「茅の輪」は21日頃から設置予定と書いてあり本日はそれを踏まえての訪問です。「札幌護国神社」は地下鉄南北線「幌平橋駅」下車すぐで、自宅から東西線に乗り「大通駅」で乗り換えてやってきました。

「札幌護国神社」。明治10年(1877年)の西南の役に戦病没した屯田兵の霊を慰めるために明治12年に創建された由緒ある神社です。

「札幌護国神社」の「神門」。 長らく左右の狛犬が赤いマスクをしていたのですが最近見るとマスクを外していました。
マスクを外すと「阿形」と「吽形」が判ります。こちら「阿形」。
「吽形」。

「神門」に「大祓のご案内」が掲示されています。「大祓式」は12月31日午後3時に札幌護国神社拝殿にて斎行。20人を定員として一般の参列も受け付け中のようです(参列は完全予約制)。

「拝殿」。
「拝殿」に向かって左手(南回廊)に「茅の輪」が設置されていました。1月7日までの設置予定だそうです。
「茅の輪」。 茅(ちがや)で作ったこの輪をくぐり穢れを落とし身を清めます。上掲の「茅の輪くぐりのご案内」では、
①正面にて一礼を行い、茅の輪をくぐり左に回ります。
②正面に戻り、茅の輪を再度くぐり右に回ります。
③正面に戻り、茅の輪をもう一度くぐり左に回ります。
・・・

「茅の輪」をくぐる時には次の神拝詞(となえことば)を言いながら行うのが作法とされているとか(神拝詞は一例のようです)。
「祓い給へ 清め給へ 守り給へ 幸え給へ
(はらへたまへ きよめたまへ まもりたまへ さきはえたまへ)」
・・最後に④正面に戻り茅の輪を更にもう一度くぐり、そのまま進み「拝殿」に向かいます。
 
「拝殿」では二拝二拍手一拝で拝礼します。

続いて「社務所」へ。
「社務所」内。

「大祓人形(おおはらいひとがた)」(形代:かたしろ)を受領します。

「ご案内」に従い「形代」に記入等を行い初穂料とともにお納めします。ご神前及び鴨々川で清めた後にお焚き上げを行い災厄の消滅等を祈念いただけるとのことです。


併せておみくじもいただきます。
「一年安鯛」みくじ。「末吉」でした。


以上でお祓い関係は終了し神社内を拝察。鳥居のすぐ右にある御社殿建立記念に当別町より移植された樹齢880余年の「一位」の松。 

【彰徳苑】
 こちらは「神門」から右手にある「彰徳苑」。 奥には慰霊碑群が祀られておりここが「護国神社」だと再認識する一角です。

《砲兵第7聯隊営門哨舎》(昭和10年コンクリート造に改築)。

《沖縄戦戦没者慰霊碑》(昭和40年 9月27日建立、平成23年 6月23日現在地建立、建立者:北海道沖縄遺族会)。

《北千島慰霊之碑》(昭和50年 8月23日建立、建立者:北千島慰霊の会)。

《ノモンハン英魂之碑》(昭和42年建立、建立者:ノモンハン戦没将兵慰霊碑建立期成会)。

《アッツ島玉砕雄魂之碑》(昭和43年 7月29日建立、建立者:アッツを偲ぶ会)。

【多賀神社】
境内社の「多賀神社」。

御祭神は「伊邪那岐大神」と「伊邪那美大神」の夫婦神様で「延命長寿夫婦和合」また「縁結びの神」として親しまれているとのこと。
拝殿内の御賽銭箱上には綺麗な花飾り。右には「縁結び」関連品が多く並んでいます。
こちらも立派な生け花です。

【鴨々川】
最後に「形代」を清めるという「鴨々川」です。
冬でも凍結しないので多くの鴨が集っています。

でもほとんどが首をすくめ暖をとっていました。
「何見てんねん・!」とか・・?。
こちらは元気に活動中のオス鴨でした。

今年の「年越の祓」の「茅の輪くぐり」でした。少し時期が早いとは言え静かな環境の下で無事年内に祓い清めることができ気分晴れやかです。更に形代(かたしろ)に移した罪・穢を神社でお祓いいただけるということでご利益に期待します。こうした事をしていると今年も残り少なくなってきたことを実感します。残る年末までの色々な行事も楽しみたいと思います。ありがとうございました。

「札 幌 護 国 神 社」境内社「多 賀 神 社」
札幌市中央区南十五条西五丁目1-3
TEL 011-511-5421
FAX 011-511-5422
https://s-gokoku-jinja.sakura.ne.jp/
(2021.12.22訪問)

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