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札幌・円山生活日記

遡上するサケの群れです!~サケのふるさと「千歳水族館」~

千歳市の「道の駅サーモンパーク千歳」内の「サケのふるさと千歳水族館」。淡水では日本最大級の水槽を有する水族館で館内ではサケや様々な淡水魚の生態を観察することができます。隣接する千歳川ではサケの遡上が見られ今年は11月初旬がピークだとか。見物客も一杯です。 

今日は「サケのふるさと千歳水族館」です。新聞報道等によれば隣接する千歳川ではサケが連日群れを成して遡上し川から溢れかえっているとか。本年春には同水族館で実施された「サケ稚魚の放流体験」に参加したこともあり興味深いところです。放流したサケ稚魚が戻ってくるのは3年後の秋だそうで今年の稚魚が戻ってきた訳ではありませんが3年前に放流されたのが3万キロの壮大な旅路を経て無事戻ってきた姿を見るべく出かけてきました。アクセスは地下鉄東西線「新さっぽろ駅」でJR線に乗り換え「快速エアポート号」で「JR千歳駅」に到着、駅から北側へ徒歩10分ほどで「千歳川」沿いの「道の駅サーモンパーク千歳」に到着。「サケのふるさと千歳水族館」は同道の駅内にあります(地図)。 

「サケのふるさと千歳水族館」の外観。
入口附近に設置されている「インディアン水車」。千歳川独特のサケ捕獲施設だそうです。

現役の「インディアン水車」が稼働している「千歳川」は水族館の裏手にあります。川にかかる「インディアン水車橋」上は大勢の見物客です。
見物客の目線の先には川に設置された「インディアン水車」。

橋の上から見た「千歳川」。報道であった‟渋滞でしている”ほどではありませんがサケがたくさんいます。

「インディアン水車橋」付近を上流から見たところ。


「インディアン水車」の管理は一般社団法人「日本海さけます増殖事業協会」で行われており、水車での捕獲は人工孵化放流事業用の親サケを捕らえるためだそうです。報道映像で見た捕れたサケを生け簀から取り出しトラックに積み込む作業は迫力で見たかったのですが観光用ではないので当日は見ることができませんでした。
(ご参考)作業の風景(ネットより借用)。

ただ水車は水力で24時間回り続け遡上するサケがカゴ状になった羽の部分に勝手に飛び込み捕獲され自動的にカゴから生け簀に落ちる仕組みになっているそうです。
水車を見ていると次々とサケが生け簀に落ちていきます。
仲々の見ものでした。


「サケのふるさと千歳水族館」へ。
館内に入ったところ。右側から順路スタートです。

「サーモンゾーン」。大・中・小の3つの水槽が並びます。「大水槽」は深さ5m、水量約300トンの北海道最大の淡水槽だそうです。
中水槽及び小水槽。
小水槽の《マスノスケ》。
中水槽の《サケ》の雌雄比較。
口先の歯が大きいオス。
優しい顔の雌です。「インディアン水車」で捕獲したものを展示用に受け取ったものだそうです。 

続いて支笏湖独特の景観の一つとして有名だったという「苔の洞門」のジオラマを抜けて「支笏湖ゾーン」へ。
「支笏湖ゾーン」。水質日本一に何度も輝いた支笏湖ブルーとも称される碧い水中景観を再現しているとか。
“チップ”の愛称で知られる「ヒメマス」などサケの仲間が泳ぎます。つい“美味しそう!”と思ってしまします。

「体験ゾーン」の「チョウザメ」の子供や「ウグイ」などが泳ぐ全周透明アクリルのタッチプール。
「ドクターフィッシュ」の体験水槽。
角質の少ない小さな子供が水槽の上から手を差し入れてもあまり「ドクターフィッシュ」は集まらないようですがシニア世代の手には「ドクターフィシュ」が集まります。 

「千歳川ロード」。

「千歳川ロード」の先の「世界の淡水魚ゾーン」。
炭水魚展示の一角に「エボシカメレオン」がいます。 


「世界の淡水魚ゾーン」から「水中観察ゾーン」へ向かう途中に子供たちが採取したサケのたまごの展示コーナーがあります。
10月10日(月)に採卵した卵は・・。
卵の中で目玉が出来て11月18日にふ化予定だそうです。
9月24日(土)採卵の卵は11月2日にふ化。
こんな感じでふ化したばかりのシロザケの仔魚がいます。

ふ化したばかりのシロザケの仔魚は自分で捕食できるようになるまでは腹の下にぶら下がっている卵黄が入った「臍嚢(さいのう)」から栄養を取るそうです。

「水中観察ゾーン」。水族館の最大の特徴で日本初の試みだそうです。「千歳川」の左岸に接する部屋で窓の向こうに広がるのは本物の「千歳川」の水中です。
「千歳川」の水中風景。

たくさんの遡上したサケが泳いでいます。
ただ長旅でかなり疲れた様子のサケが目立ちました。子孫を残すためによくぞここまで帰り着いたものだと感動ものです。

当日(11月5日)までに「インディアン水車」で捕獲されたサケは50万匹弱。「千歳川」では明治時代からサケを人工授精で増やすふ化放流が行われていて、 今年は過去2番目の多さだった2004年の51万匹を超える勢いでサケが遡上しているそうです(過去最多は1995年の約55万匹)。

水族館観覧を終えて「JR千歳駅」へ戻る前に最後に「千歳川」へもう一度。相変わらず多くの人が見物に来ていました。
「千歳川」の様子でした。訪問時は報道ほどの大群ではありませんでしたが次々と遡上するサケの自然の営みを真近に見ることができました。仲々のものでした。ありがとうございました。

「サケのふるさと千歳水族館」
北海道千歳市花園2丁目312 TEL.0123-42-3001
営業期間・営業時間
令和3年度通常営業 2021年4月1日~11月30日/2022年3月1日~ 3月30日
営業時間:9:00~17:00
冬季時短営業 2021年12月1日~12月28日/2022年 1月2日~ 1月10日/2022年 2月1日~ 2月28日
営業時間:10:00~16:00
休業日 年末年始休館
2021年12月29日~2022年1月1日/2022年12月29日~2023年1月1日
メンテナンス休館
2022年1月11日~1月31日/2023年1月11日~1月31日
https://chitose-aq.jp/
(2022.11.5訪問)

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