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札幌・円山生活日記

初の積雪の円山登山

円山の街の魅力を高める自然溢れる「円山公園」。園内の「円山」は天然記念物の原始林が広がる標高225mの小さな山。子供も含め登山を手軽に楽しめ頂上の岩場からは札幌市街地が見晴らせます。同時に「円山」は信仰の山で“四国八十八ヶ所” にちなんだ八十八体からの観音像はじめ多くの寄進された石仏が山道に安置されています。冬の積雪の中でも軽アイゼンで登れます。

今日は初めての積雪の中での円山登山です。折角の“初”ですので八十八体の観音像が安置されている信仰の山ということもあり年始祈願も兼ねて正月三が日の間に登ることと決めていました。色々と諸行事もあり3日となったのですが残念ながら当日は天候が不安定です。それでも朝の内は雪も強くならないような天気予報なので思い切って出かけることとしました。いつもと同じく自宅近くの石碑裏口から「円山公園」に入り「八十八ヵ所入口」に到着です。

「八十八ヵ所入口」。本日は「八十八ヶ所コース」で登り「動物園裏コース」で下山予定です。
ここで登場がmont-bell製のチェーンスパイク。年末に「モンベル 札幌赤れんが テラス店」へ行って「円山から藻岩山クラスに登るのに適した軽アイゼンが欲しいのですが・・」と店員さんに聞いて勧められたもの。4本爪、6本爪など複数の商品が並んでいたのですが「爪が靴裏全面についているので歩きやすい」ということでした。初心者向けと理解して購入しました。税込み5,060円です。
商品のパッケージ。「バンドが外れることはないですか?」と素人質問したところ「聞いたことはありません!」と断言してくれました。結果的には登りも降りも何の不安もありませんでした。

弘法大師をご本尊とする「大師堂」。雪下ろし作業中です。安全を祈願し登山開始です。
「大師堂」の先にある雪に埋もれた階段からスタートです。

雪帽子をかぶった「第一番觀音像」。これから第八十八番まで道程確認も兼ねて十番毎に観音像を確認しながら登ることにします。

多くの石仏が並ぶ雪の登山道。
「稲荷神社」。狐も帽子をかぶらせてもらっています。
大きく根を張り出しているカツラの古木ですが雪に覆われ根が目立ちません。


「第十番観音像」。 
雪の登山道です。前に登った人の無数の足跡があります。

「第ニ十番観音像」。


「第三十番観音像」と緩やかな登り坂。坂自体は緩やかで夏だと足早に登れたのですが一足一足踏みしめながら歩くので夏以上に体力を使います。


「第四十番観音像」。 


「第五十番観音像」と山道。ハアハアと息が激しくなってきました。


「第六十番観音像」。この辺りは緩やかなアップ&ダウンです。 


現在地の表示。残り山頂まで0.3㎞です。


坂道の傍らにたつ「第七十番観音像」。


「第八十番観音像」。そろそろ最後の急な坂道です。 


「動物園裏ルート」との合流点が見えて来ました。 


合流点のすぐ手前に「第八十八番觀音像」。木の囲い付きで黄色の毛糸の帽子をかぶっていました。


左へ向かうと山頂はもうすぐです。
円山山頂の山神碑。


山頂の岩場。無事到着です。
雪だるまと山頂からの眺望です。降雪で見通しが良くありません。
奥に「テレビ塔」も確認できますが霞んでいます。眺望見物が主目的ではないのですが少し残念です。
眺望が開けないかと少し待ったのですが逆に降雪が強まり視界が一層悪くなっていきました。

眺望を諦め遭難しないうちに下山です。

「動物園裏ルート」途中の山頂の祠。

「動物園裏ルート」は夏の印象では緩い傾斜の道が続くと思ったのですが積雪の中では長い坂道が続く感じでした。

漸く円山西町の住宅が見えてきました。

三叉路表示に到着です。後は「八十八カ所入口」に戻るのみです。

「円山動物園」との境界柵に沿った自然歩道を歩いていきます。
1か所ロープの助けを借りて降りる急な傾斜の坂があります。

「円山動物園」下に到着。


「木道」を歩いて戻ります。

無事「八十八カ所入口」に帰着。降雪が激しくなってきましたがこれから昇ろうとする人達も複数。準備された服装ですので雪など物ともしないのでしょう。経験者は立派なものです。

正月に初めての“雪の円山登山”でした。mont-bell製のチェーンスパイクもあり何の不安もなく登り降りができ楽しめました。本日は凍結した場所は無かったのですが取扱説明書に「氷雪上の滑り止め用具」とありましたので大丈夫なのでしょう。次は眺望の良さそうな日か三角山で試してみます。これで冬の楽しみの選択肢が増えました。ありがとうございました。

「円山公園」
〒064-0959 札幌市中央区宮ヶ丘他
円山公園管理事務所 (011)621-0453
地下鉄東西線『円山公園駅』下車3番出口 徒歩 5分
(2022.1.3訪問)

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