見出し画像

札幌・円山生活日記

新型コロナウイルスワクチン予防接種のてんまつ

新型コロナウイルスワクチンの1回目の予防接種を受けてきました。「接種券」が自宅に届いたのが7月下旬、それから紆余曲折があり漸く本日の接種日となり集団接種会場の「つどーむ」で済ませました。札幌市は住民登録のある16歳以上の方には既に接種券を送付済ですし1回目の接種率も50%近くになっていますので敢えてオープンにするような話ではない気もします。しかし接種がまだの人が半数はいるということですし「紆余曲折」には大いに反省するようなこともありましたので何かの参考にでもと顛末を記させていただきます。

【接種券の到着】

⇒冒頭にも書きましたが「接種券」が到着したのが7月の下旬。早速開封すると①~⑤の種類が入っていました。「やっと来たか!」が率直な感想です。

①接種券

②「札幌市新型コロナワクチン接種のお知らせ」

③「新型コロナワクチン接種実施医療機関等のご案内」
④「新型コロナワクチン接種の予診票」
⑤「新型コロナワクチン予防接種について説明書」

【集団接種会場の制限と個別接種医療機関等への空虚な電話かけ】


⇒②の「札幌市新型コロナワクチン接種のお知らせ」では接種の選択肢は「かかりつけ医がいるか否か」からスタートします。幸いというべきか札幌に転居して以来歯科医以外の医者にかかったことがないので「かかりつけ医」はいません。そこで「集団接種会場」での接種という選択になるのですが当時は既にファイザー社製ワクチン使用会場は新規受付停止中。モデルナ製ワクチン使用会場は受付中だったのですが対象は「65才以上」等で「60才~64才」の一般接種対象者の受付は始まっていませんでした。

⇒そこで③「新型コロナワクチン接種実施医療機関等のご案内」の「★かかりつけ患者以外の方の接種も実施する場合がある医療機関」に相談するか・・と考えたのですが「も実施する場合がある」にひっかかりました。当然かかりにくいであろう電話を1軒1軒かけ「かかりつけ患者ではないのですが・・」と相談していくのは気が遠くなりそうです。


⇒その時優れもののアプリを発見。Yahoo! MAPアプリで公開中の「新型コロナワクチンマップ」です。自宅周囲で予約可能な医療機関等を地図上で表示してくれるのです。ファイザー社製のワクチン供給が不安定な中で当然✖印が多いのですが印もチラホラ。その一つをクリックしていくと60才以上でも8月2日から受け付け(電話)を開始するとのことでした。

⇒8月2日を待って朝から電話をかけたのですが全くつながりません。「こちらNTTですが現在回線が混み合いつながり難くなっています・・」との冷たいテープ音声が流れて来るだけ。公衆電話がつながりやすいとの伝説も聞いたことがあり「円山公園駅」の公衆電話からもかけたのですが結果は同じ。2日間暇を見てはかけ続けたのですが3日目につながった時には「上限に達したので受付は終了しました」という無情な音声。この間、札幌市の「当日キャンセルが発生した個別接種医療機関」と「接種を希望する市民」とのマッチングを行う「ワクチンロスゼロセンター」に電話トライしたり、「キャンセル待ちの受付をしています」という個別接種医療機関に電話したりと色々試したのですが電話は全くつながりませんでした。どういう人の電話がつながるんだろうと大層不思議でした。

⇒これで電話に懲りてネット予約のある集団接種会場に再度目を向けるのですが反省点が一つ。下記の通り「つどーむ」会場の予約が出来た数日後に何気なしに新型コロナワクチンマップ」を見ていて今までアクセスしなかった近くのクリニックをクリックすると何とネット受付を実施している!それも「つどーむ」で予約のとれた日の数日後から予約が可能な状態なのです!上記の無駄な電話をしている間にこのクリニックにアクセスしておけばと大反省です。「ネット情報は頻繁にチェックし丁寧に検索する」これが学んだ点です。
*なお当該クリニックに先ほどアクセスすると9月下旬以降の予約可となっていました。

【遅ればせながらも集団接種「つどーむ」会場の予約成立】

同上。
同上。

⇒さて電話に懲りてネット予約できる集団接種会場でと決めたのですが対象が「65歳以上」から「60歳以上」に広がる時には新聞等で報道発表があるものだと思って札幌市のサイトのチェックを怠っていました。ある日たまたまサイトを見ると何と「60~64歳の方」の受付を開始しているではありませんか!すぐに予約受付コーナーから「接種券」の「券番号」等を入力していくと集団接種会場のうち、「札幌コンベンションセンター」と「各区会場」は満杯、何とか空きのあった「つどーむ」会場の予約を入れることができました。翌日、より早い日で空きが出ていないかともう一度見た際にまだ空きがあったので3日位はネット予約が可能だったようです。

⇒ここでも「ネット情報は頻繁にチェックする」が教訓でした。ただネット予約自体はスムーズに手続きが完了しましたので電話かけのようなストレスが無かったのは幸いでした。

【副反応について~解熱鎮痛剤は常備薬で~】
厚生労働省ウェブサイトより。

同上。

⇒接種日が近くなり副反応が気になりました。2回目接種後に高熱が出たというテニス仲間は「テニスをやる元気ものは熱が出るんだ!」と脅すものですから。厚生労働省のウェブサイトを見ると2回目後に発熱が出るのがモデルナ製で4割弱、ファイザー製で2割強ですが、1回目の場合はともに1割程度。1回目なのでたぶん大丈夫だろうと思ったのですが夫婦で高熱が出たら大変と解熱剤を求めて近くのドラッグ・ストアへ行き薬剤師さんに聞いたところ・・「その棚にある一般的な解熱鎮痛剤で大丈夫ですよ。厚生労働省のホームページにも出てますし」と。それなら常備薬がありますので買わずに帰り厚生労働省ウェブサイトを改めて確認すると薬剤師さんの言う通りでした。ここでも「ネット情報は丁寧に検索する」が鉄則と思い知りました。

【接種当日~大勢のスタッフの手厚い対応に大感心~】
いよいよ接種当日です。地下鉄東西線「大通駅」で東豊線に乗り換え「栄町駅」で下車します。札幌市のウェブサイトに2番出口より「無料乗り合いハイヤー」が手配されていると書かれていたので2番出口に向かうと表示も出ていました。
地上に出るとプラカードを持ったスタッフが丁寧に案内してくれます。このようなスタッフが辻々に配置されていました。
こちらが乗場。8席ほどあるワゴン車に3人~4人毎に運行していました。

「つどーむ会場」です。会場は写真撮影・録音禁止のため以下はネット等の写真を拝借しています。

同上。

屋内のワクチン接種会場入り口。

⇒会場に入ると①「接種券」と予約の確認、②「接種券」と身分証明の突合、書類の作成、③医療スタッフによる予診票の記入内容とアレルギー等の確認、④医者による問診、⑤最後にもう一度「接種を希望する旨」の確認をし個別ブースで接種となります。接種自体は日本の最先端技術の極細注射針でしょうか、痛みもなくアッと言う間に終了しました。この間、非常の多くのスタッフが配置され窓口も数多く設置されていることから待たされるようなことはほぼありませんでした。

⇒ただ気になったことが一つ。④の問診の際にドクターに改めて副反応について聞くと「1回目はだいたい5割、2回目には8割の人に発熱があります。高い人は38度くらい出ます」とのこと、厚生労働省ウェブサイト情報とは差異がありますがドクターの現場感覚なのでしょうか。



⇒接種を終えこちらで15分の待機です。重いアレルギー反応経験者は30分の待機でした。時計を見て時間が来ると退出へ向かいます。最後に退出コーナーで「接種券」にワクチンのロットナンバーのシールを貼られるなどの手続きとともに下掲の「接種後の注意事項」を渡され往路と同じワゴン車で「栄町駅」に戻ってきました。


「接種後の注意事項(表)」。発熱の発生頻度に注目。

「接種後の注意事項(裏)」。「過度の飲酒」は控えました。

⇒接種を終えた感想は繰り返しになりますがこの会場に至るまでの紆余曲折が嘘のような非常にスムーズな進行に大いに感心しました。多すぎるのではとも思えるような潤沢なスタッフの投入と念入りの準備にこれまでの蓄積の賜物なのでしょう。素直にありがたいと思いました。

【現在の集団接種会場の予約状況等】

今後のご参考に現在の集団接種会場の状況です。引き続きファイザー社製使用の「札幌エルプラザ」と「札幌パークホテル」は停止中ですが、「札幌コンベンションセンター」、「つどーむ」に「各区会場」は稼働しています。


しかも8月11日から「50~59歳の方」の予約受付も開始しました。

ただネット・電話とも8月29日(日)までの接種分は埋まってしまったようで先ほど見ると「キャンセル待ち」のみ受け付けでした。次回の予約受付開始は8月25日(水)午前9時開始となっていますので早めのアクセスをお勧めします。

【札幌市の現在のワクチン接種率】
最後に札幌市の現在のワクチン接種率です。数字の取り方に違いがあるかもしれませんが読売新聞掲載の全国の接種率(12日、読売新聞集計)で総接種率が1回目が48.58%、2回目が36.51%ですので札幌市は頑張っている状況のようです。ただ北海道全体が若干気になりました(下掲)。


接種から40時間ほどが経過しました。今のところ接種部の上腕の軽い痛み以外に特に自覚的な副反応は起きていません。このまま無事経過することを期待します。今回感じた大きな1点は、現在、国民全員参加の壮大な一大国家プロジェクトが進行しているということ。規模の大小はあるでしょうが「つどーむ会場」のような大勢のスタッフが働くイベントが全国で行われているのでしょう。現場の皆さんのご苦労は如何ばかりかと思います。もう1点は情報の重要性です。特に転居で周囲に知り合いの少ない身にはネット情報が大事になります。その収集には今回の件を教訓にして今後十分に気を配っていきたいと思います。それにしてもこのプロジェクトが一日も早く無事終了を迎えることを願っています。ありがとうございました。

(このページについてのお問い合わせ)
札幌市新型コロナウイルスワクチン接種お問い合わせセンター
電話番号:011-351-8646(毎日9時00分~18時00分)
※こちらの番号では、接種予約を受け付けておりません
聴覚に障がいのある方をはじめ、電話での相談が難しい方は以下をご利用ください。
札幌市コールセンター(毎日8時00分~21時00分)
ファクス:221-4894
※折り返しのご連絡は、札幌市コールセンターではなく、担当部署からとなります。
(2021.8.14・15記)

最新の画像もっと見る

最近の「生活」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事