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札幌・円山生活日記

魔改造倶楽部“モンスターマシン”大集合~NHK札幌企画展 「魔改造の夜」 ~

NHK BSプレミアムで2020年6月から不定期に放送されている技術開発エンタメ番組『魔改造の夜』(まかいぞうのよる)。日本が誇る超一流のエンジニアが超改造で生みだす怪物マシンを戦わせる人気番組だとか。そのモンスターマシンがNHK札幌放送局に大集合です。

本日はNHK札幌放送局で10月15日(土)~11月6日(日)の予定で開催されている【NHK札幌企画展「魔改造の夜」 ~魔改造倶楽部“モンスターマシン”大集合~】の関連イベント「挑戦!ペンギンちゃん大縄跳び!」に参加してきました。きっかけは妻が某公共施設から持ち帰った下掲チラシです。実はそれまでNHKの番組『魔改造の夜』(まかいぞうのよる)は名前を聞いたぐらいで詳しく知りませんでした。妻は暴走族が好みそうな改造マシンの展示会かと思っていたほどです。ネットで調べてみると“日本のモノづくりの心と技”に着目した興味深そうな番組のようです。企画展では改造マシンの実機と番組映像が展示されるとともに10月22日(土)の関連イベントでは同マシンを実際に動かしてみるようです。楽しそうなので案内の通り事前申込みで入場整理券を入手し出かけてきました。

そのチラシです。
“日本が誇る超一流のエンジニアが、謎の組織・魔改造倶楽部が主宰する夜会で、おきてやぶりの超改造で生まれた怪物マシンを戦わせる『魔改造の夜』。この技術開発エンタメ番組では、これまで多くのモンスターが誕生し、数々の伝説的なバトルが繰り広げられてきました。そんな超マシンと珠玉のバトルを振り返る企画展をNHK札幌放送局で開催します。本展では、番組内で紹介された魔改造マシンの実物を展示するとともに、白熱のバトル映像や開発秘話をご紹介します。”

「NHK札幌放送局」の外観。地下鉄東西線「西11丁目駅」より徒歩約5分です(地図)。
入口付近もイベントに合わせて“魔改造”されていました。

開場入ってすぐに設置されていた番組『魔改造の夜』の紹介パネル。
“『魔改造の夜』とは、謎の組織・魔改造倶楽部が催す夜の宴。
家電や玩具のリミッターを外した怪物マシンを戦わせる観技会のこと。
魔改造の夜、通称「夜会」には、倶楽部主宰の目に留まった企業や学校、団体か招待される。
主宰は身の回りにある家電や玩具でお題を出し、招かれたエンジニアは1ヶ月半かけてモンスターに改造する。この行為を「魔改造」と呼ぶ。
漆黒の晩に廃倉庫でひっそりと始まる夜会。
魔改造倶楽部の理念は「尖敗しても構わない」。失敗を恐れず本気で魔改造する者こそが真のヒーローてある。”

会場の様子。番組『魔改造の夜』では第1弾から第5弾まで合計10改造企画があるようですが展示されている実機は4企画分。右は「ワンちゃん25m走」のコースの再現、正面は「トースター高跳び」の参戦マシン等。

トースターを魔改造し食パンをより高く跳ばしたチームが勝利する「トースター高跳び」のコーナー。
“生贄(いけにえ)はコレだ!”と書かれた改造前のトースター。焼き上がるとパンが押し上げられる昔ながらのポップアップトースターです。パンが上がる高さは11センチ。これを改造しどこまで高く跳ばせるかを競う企画。

「トースター高跳び」ルール
  • パンを焼く機能を残せば改造は自由(焦げ目が付いていないと失格) 
  • パンを最も高く跳ばしたチームの勝利
  • 試技は2回
  • パンはおいしく焼くこと
  • 改造費は試作も含め5万円以内

跳ばす高さを再現した模型。

トーストパンの模型がぶらさがっていました。世界のT社の5m01㎝で優勝かと思いましたが・・。

東京下町工場の星「H野製作所」が生み出したモンスターマシン「Godster(ゴースター)」が9m95㎝(改造費46,629円)で1位だったようです。

自動車メーカーの世界の「T社」が生み出したモンスターマシン 「地獄のローラー」のローラーには費用節約のためかガムテープが使われていました。さすがコスト削減のためには“渇いた雑巾も絞る”というT社です。

さらに会場中ほどに入っていきます。


お掃除ロボットを魔改造し遠くに跳ばしたチームが勝利する「お掃除ロボット走り幅跳び」のコーナー。
元の掃除機。時速0.8キロで自走しながらゴミを吸い取る。重量は1.5キロで当然ジャンプ機能はついていません。

「お掃除ロボット走り幅跳び」ルール
  • より遠くに跳ばしたチームの勝利
  • 試技は2回
  • 助走路の掃除をすること
  • 踏切ラインを越えたら失格
  • 改造費は試作を含め5万円以内
  • 失敗しても構わない
第1位となった世界のモビリティ企業「H技研」が生み出したモンスターマシン「魔破★掃一郎」の実機。 
映像(写真は借用)ではマシンは掃除しながらゆっくりと助走の後、 突如ミサイルのような瞬発力で跳躍します。約12㍍を飛んだそうです。

歩く子犬のオモチャを魔改造し25メートルの直線をいかに速く走るかを競う「ワンちゃん25M走」のコーナー。 
生贄の元のおもちゃのワンちゃん。8秒かけて27cmをゆっくり歩くワンちゃんを魔改造し25m走のタイムを競う企画。 

「ワンちゃん25M走」のルール
  • 顔を残せば改造は自由
  • 改造費は試作を含め5万円以内
  • コースの幅は30センチ、高さ3センチの壁で仕切られている
18秒301で断トツ1位となった自動車メーカーの巨人「T社」が生み出したモンスターマシン「魔獣キングスパニエル」の実機。 4頭のワンちゃんマシンが異様な姿ですがT社エンジニアによれば“4頭のおもちゃのワンちゃんをもらったので、みんなを走らせてあげたかった”とか。

5匹のペンギンのおもちゃを魔改造し1分間で大縄を多く跳んだチームが優勝する「ペンギンちゃん大縄跳び」のコーナー。

生贄の元のおもちゃのペンギンちゃん。スイッチを入れると手足を動かすものの当然、縄を跳ぶことはできません。そんな機能はありません。

「ペンギンちゃん大縄跳び」ルール 
  • 縄は10m
  • 縄は人間が回すこと→人間とマシンのコラボです!
  • 1分間で大縄を多く跳んだチームが優勝
  • 試技は2回
  • 改造費は試作も含めて5万円以内
  • 失敗しても構わない
  • 縄はどこを持って回しても構わない

1分間で64回跳び1位となった横浜の町工場「S陽製作所」が生み出したモンスターマシン「ペン太5ん」の写真。実機はイベントに出場するので「お仕事中」です。


関連イベント「挑戦!ペンギンちゃん大縄跳び!」は午前11時~と午後2時~の2回開催。
2回目は1時40分頃から受付開始。奥が会場です。
入場整理券を見せて入場。縄回し体験をするかどうか聞かれます。折角ですので「やります!」と応えると順番に番号札を渡されました。
会場風景。撮影はNGなので写真はここまで。
登場した「ペン太5ん」(S陽製作所)のイメージ(ネットより借用)。

同じく世界シェアトップを争うOA機器メーカー「Rコー」が生み出したモンスターマシン「PENTA-X(ペンタエックス)」。

午後2時から始まったイベントは矢野 武さん(『魔改造の夜』実況担当アナウンサー)の進行の下、  「S陽製作所」チームの「ペン太5ん」と「Rコー」チームの「PENTA-X(ペンタエックス)」が登場し見事な縄跳びを披露。その後、一般参加者が「ペン太5ん」と「PENTA-X(ペンタエックス)」の縄回し体験し1分間で何回跳ばせられるかに挑戦しました。我が家は夫婦で「ペン太5ん」の縄を回したのですが一桁跳ばすのが精一杯でした。最後に成績優秀者が矢野アナの実況で番組と同じような雰囲気での試技を楽しんでいました。

番組『魔改造の夜』は日本のモノづくりの心と技を組織と個人にも着目して制作されエンターテイメントとしても良くできているようです。本日の企画も番組ファンでない我が家でも楽しいイベントでしたのでファンの方(午前の部には東京から来た人もいたとか)には2度とない貴重な体験だったでしょう。大変良い時間でした。

イベント終了後、S陽製作所チームの方が「ペン太5ん」を一般入場者に披露していました。
ジャンプの秘訣も紹介。自慢の子供を見せるように誇らしげでした。

こちらRコー・チームの「PENTA-X(ペンタエックス)」。
両マシンとも人気でした。

両マシンは本日のお仕事を終え展示スペースへご帰還です。
明日からも多くの方をお迎えするのでしょう。

番組は総合テレビ・北海道ブロックでも再放送されるようです。お見逃しなく。

ロビーのフォトスポット。『チコちゃんに叱られる!』。
本日のイベント参加者に配布されたクリアファイル。
同じく「鎌倉殿の13人」のフォトスポット。

連続テレビ小説『舞いあがれ!』のポスターでした。

NHK札幌企画展「魔改造の夜」~魔改造倶楽部“モンスターマシン”大集合~
日時 2022年10月15日(土)~11月6日(日)
 午前9時30分~午後6時(土日祝は午前10時から)
 ※入場は閉館の15分前まで
会場 NHK札幌放送局(札幌市中央区北1条西9丁目1-5)
入場方法 自由・無料
(2022.10.22訪問)

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