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札幌・円山生活日記

明治から平成の雛人形展・当別甲斐の会つるし雛飾り展~北海道神宮・祈祷者控殿~

本日は「北海道神宮」の祈祷者控殿にて開催中の「明治から平成の雛人形展(山田裕嗣氏所蔵)・当別甲斐の会つるし雛飾り展」です。

「北海道神宮」第二鳥居から境内へ。


当日は「祈年祭」。神社にとって例祭・新嘗祭とともに最も重要な大祭です。

先ずはお詣りです。拝殿幕も特別な日の紫色に変えられていました。
「祈年祭」のご神事は10時より。神職一行の参進です。


一方「明治から平成の雛人形展(山田裕嗣氏所蔵)・当別甲斐の会つるし雛飾り展」の会場は祈祷者控殿。入場無料です。

「ひなまつり」は元来は皇室の年中行事である節日に天皇に晴れの食事を供す「節供」の一つで、三月三日の「節供」には水辺で身を清める風習があったとか。近世以降は女児の健やかな成長を祝う行事へと変わっていき、雅やかな宮廷の様子を模倣した雛人形は貴族の女性が遊んだ人形に由来するともいわれます。お内裏様・お雕様と呼ばれる男女一対のお雛様は天皇・皇后のお姿を模したものだそうです。

大正時代の埼玉製雛人形。お内裏様・お雛様の並びは京都式では古式に則りお内裏様を向かって右側にお雛様を向かって左に、関東では一般的にお内裏様を向かって左にお雛様を右に飾るそうです。

大正時代の桃太郎と浦島太郎の人形。
明治、大正、昭和時代の雛人形。

明治時代の内裏雛です。

大正時代の「御殿(ごてん)飾り」。御殿飾りは江戸時代に京都で発祥したもので京都御所の紫宸殿をイメージして制作されたもの。主に関西で好まれた雛飾りの様式で、屋根に付いたものを「紫宸殿飾り」、屋根の無いものを 「源氏枠飾り」と言うそうです。

京都製雛人形「御大礼雛」。モデルは令和天皇・皇后両陛下の「御大礼」。即位を広く内外に宣言する式典「即位礼正殿の儀」で天皇陛下が着用される「炎感染御袍」を男雛に、女雛には皇后陛下御料の「十二単」を身に付けています。

当別甲斐の会つるし雛飾り。

祈祷者控殿の中央には和紙で作られたお人形の札幌祭り・御神輿行列のジオラマが常設されています(北海道神宮所蔵品)。

札幌祭り「御神輿行列」を再現するように「猿田彦」と「維新勤王隊」を先頭に4基の神輿(鳳輦)が「明治天皇」から続きます。


「少彦名神」。

「大那牟遅神」。

そして「大国魂神」です 。

以上、大変結構な雛人形や雛飾り、そして札幌祭りの和紙人形でした。あまり人に知られていないようで静かに鑑賞できます。ありがとうございました。

公園口鳥居から境内外へ出て帰路へ。

「北海道神宮」
札幌市中央区宮ヶ丘474 011-611-0261(北海道神宮社務所)
開門時間 夏期 6時〜17時 冬期 7時〜16時
※期間により異なる ※正月期間は別途 拝観料無料
祈祷時間 4月1日~10月31日 午前9時から午後5時まで
     11月1日~2月末日 午前9時から午後4時まで
     3月1日~3月31日 午前9時から午後5時まで
http://www.hokkaidojingu.or.jp/
(2025.2.17)

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