北海道陶芸協会が主催する「北海道陶芸展」の50周年と「北海道シニア陶芸展」の40周年を記念する「北海道陶芸の変遷vol.2―現代陶芸の今―」。「札幌芸術の森美術館」で10月22日(土)~11月6日(日)の会期で開催です。50年にわたり出展をしてきた両展会員・会友の作品や国内外で活躍する招待陶芸家の作品などが展示される見応えのある展示会でした。
【晩秋景色と野外アートと。~札幌芸術の森野外美術館~】に続いて「札幌芸術の森美術館」で「北海道陶芸の変遷vol.2―現代陶芸の今―」の鑑賞です。本展覧会は10月22日(土)から開催されていて本日11月6日(日)までの会期です。期間が2週間ほどなので気が付くと最終日になってしまいました。それでも何とか滑り込みセーフで鑑賞することが出来ました。
「札幌芸術の森」入口ゲート。ロゴもアートです。
シンボルアートの伊藤隆道氏・作《空と地の軌跡》。ここから右手奥が「芸術の森美術館」です。
紅葉が少し残っていました。
「芸術の森美術館」。
「北海道陶芸の変遷vol.2―現代陶芸の今―」のチラシ。
“北海道陶芸協会が主催する「北海道陶芸展」が50周年、「北海道シニア陶芸展」が40周年と共に節目の回を迎えることとなりました。本展覧会では、過去50年にわたり出展をしてきた両展会員・会友の作品と共にその足跡を辿ります。合わせて国内外で活躍している全国の陶芸家の作品や、茶の空間を設えた「茶と陶」の関わりを展示し、北海道における陶芸の変遷の一端に触れて頂ける内容となっております。”
「芸術の森美術館」ロビー。
会場の前半分は現代陶芸の第一線で活躍する陶芸家の作品が展示されていますが撮影不可。後半は「北海道陶芸協会」の創始者・下澤土泡氏の作品や同協会が主催する「北海道陶芸展」「北海道シニア陶芸展」の受賞作品などが展示されています。こちらの展示は写真撮影可です。
【下澤土泡氏の作品】
「北海道陶芸協会」創設者・下澤土泡氏。
“下澤土泡は、昭和47年に当協会前身となる北陶会を創設しました。
その後昭和59年より北海道陶芸協会として、北海道の陶芸文化の普及を目的に活動してきました。
公募展「北海道陶芸展」「北海道シニア陶芸展」の開催や札幌芸術の森の登り窯設営に参画、以来焼成事業を毎年実施。また道内各地に足を運び、講習会などを通じて陶芸の魅力を伝え続けました。
自身では「北海荒磯焼」を確立し、北海道の風土を反映した力強い作品を数多く生み出しました。
その取り組みは高く評価され、昭和61年には陶光会全国陶芸展で文部科学大臣賞、平成2年には内閣総理大臣賞などを相次いで受賞しました。”
“下澤土泡は、昭和47年に当協会前身となる北陶会を創設しました。
その後昭和59年より北海道陶芸協会として、北海道の陶芸文化の普及を目的に活動してきました。
公募展「北海道陶芸展」「北海道シニア陶芸展」の開催や札幌芸術の森の登り窯設営に参画、以来焼成事業を毎年実施。また道内各地に足を運び、講習会などを通じて陶芸の魅力を伝え続けました。
自身では「北海荒磯焼」を確立し、北海道の風土を反映した力強い作品を数多く生み出しました。
その取り組みは高く評価され、昭和61年には陶光会全国陶芸展で文部科学大臣賞、平成2年には内閣総理大臣賞などを相次いで受賞しました。”
《笠地蔵》。
《荒磯大花生》文部大臣奨励賞受賞作品。
《荒磯茶碗》。
《荒磯茶碗》。
《荒磯花入れ》。
【「北海道陶芸展」「シニア陶芸展」会員・会友・歴代受賞者作品】
両展の会員・会友・歴代受賞者作品は器から花器、オブジェに至るまで様々な陶表現、約70点が展示されています。印象的だった作品を紹介します。
蘇武真理子氏・作《色化粧樹林扁壺》2007年、第36回「陶芸展」札幌市長賞。
福山桂子氏・作《赤蕊》2022年、第39回「陶芸展」北海道知事賞、第46回「陶芸展」文部科学大臣奨励賞。
中心に赤い芯が見えます。
安野幸子氏・作《オホーツクの恵》、第40回「陶芸展」文部科学大臣奨励賞、第50回「陶芸展」土泡賞。
佐々木優子氏・作《天河悠久》2000年、第42・44・47「陶芸展」北海道知事賞、第50回「陶芸展」文部科学大臣奨励賞。
原田昭氏・作《札幌軟石釉之花》2021年、第44回「陶芸展」優秀新人賞。
山下益美氏・作《来る・るん・再び》2020年、第38回「シニア展」新人賞、第46回「陶芸展」奨励賞。
村上強氏・作《BOLT BUILT BOTTLES》2017年、第46「陶芸展」北海道知事賞、第50回「陶芸展」会員優秀賞。
井上隆氏・作《愛は地球を救う》2015年、第49回「陶芸展」北海道知事賞、第46回「陶芸展」中西印刷株式会社賞。
小倉裕美子氏・作《均衡》2020年、第38回「シニア展」土泡賞、第47回「陶芸展」会員優秀賞。
本田操《温故知新》2018年、第47回「陶芸展」文部科学大臣奨励賞。
鍋島由希子氏・作《Midsummer Night’s Dream-真夏の世の夢-》2019年、第49回「陶芸展」札幌市長賞。
中村敏美氏・作《まねきねこ神社》2020年、第49回「陶芸展」文部科学大臣奨励賞。
渡部礼子氏・作《朗報》2022年、第50回「陶芸展」札幌市長賞。
青井紀子氏・作《白昼夢》2013年、第31回「シニア陶芸展」札幌市教育長賞。
笹生洵也氏・作《信楽粉引耳付八面花入》2014年、第32回「シニア陶芸展」北海道火災共済協同組合賞。
宮脇優子氏・作《憂い》2015年、第33回「シニア陶芸展」札幌市長賞。
山下賢太郎氏・作《縄文象嵌扁壺ーシマフクロウー》2015年、第33回「シニア陶芸展」北海道新聞社賞。
増田芳浩氏・作《ジェラシー》、第36回「シニア陶芸展」STV賞。
安住栄子氏・作《憩い》2021年、第39回「シニア陶芸展」北海道火災共済協同組合賞。
津田美智子氏・作《うちの犬》2022年、第40回「シニア陶芸展」北海道新聞社賞。
【華道コラボレーション】華道家による陶と花の演出です。
堀田桃櫻氏(草月流)⦅想いは空へ》。
奥祥華氏(池坊光明流清美会)⦅葉の舞》。
金井恵秋氏(草月流)《羽ばたけ・空へ!》。
以上で鑑賞終了です。
11月19日(土)から開催される「野田弘志・真理のリアリズム」の前売り券を購入し・・。
中央バス「芸術の森入口」バス停より帰路に着きました。「野外美術館」も含め大変結構でした。ありがとうございます。
「北海道陶芸の変遷vol.2-現代陶芸の今-」
北海道陶芸展50周年・北海道シニア陶芸展40周年記念事業
北海道火災共済協同組合70周年記念事業
北海道火災共済協同組合70周年記念事業
会期 2022年10月22日(土)~11月6日(日)
時間 午前9時45分〜午後5時00分 *入館は閉館の30分前まで
会場 札幌芸術の森美術館
観覧料 一般600(480)円 大学生以下無料
※( )内は20名以上の団体料金
休館日 会期中無休
会場 札幌芸術の森美術館
観覧料 一般600(480)円 大学生以下無料
※( )内は20名以上の団体料金
休館日 会期中無休
「札幌芸術の森」
〒005-0864 札幌市南区芸術の森2丁目75番地駐車場
TEL:011-592-5111(代表) FAX:011-592-4120
開園時間 9:45~17:00(6~8月は17:30まで)
※札幌芸術の森美術館の入園は閉園の30分前まで
休園日 4月29日~11月3日は無休、11月4日~4月28日は月曜日
※月曜日が祝日・振替休日の場合は翌平日
年末年始(12月29日~1月3日)
https://artpark.or.jp/shisetsu/sapporo-art-museum/
〒005-0864 札幌市南区芸術の森2丁目75番地駐車場
TEL:011-592-5111(代表) FAX:011-592-4120
開園時間 9:45~17:00(6~8月は17:30まで)
※札幌芸術の森美術館の入園は閉園の30分前まで
休園日 4月29日~11月3日は無休、11月4日~4月28日は月曜日
※月曜日が祝日・振替休日の場合は翌平日
年末年始(12月29日~1月3日)
https://artpark.or.jp/shisetsu/sapporo-art-museum/
(2022.1.6訪問)