「炎王龍」
テオ・テスカトル
Teostra
古龍種
古龍目 炎龍亜目 テスカト科
全長約1700.64〜2237.68cm
全高約622.18〜734.95cm
脚の大きさ約112cm
・狩猟地
現大陸…火山、地底火山、溶岩洞、溶岩島、旧砂漠、砂漠、砂原、未知の樹海、沼地、城塞高地、塔、戦闘街など
新大陸…大蟻塚の荒地、導きの地、龍結晶の地
Teostra
古龍種
古龍目 炎龍亜目 テスカト科
全長約1700.64〜2237.68cm
全高約622.18〜734.95cm
脚の大きさ約112cm
・狩猟地
現大陸…火山、地底火山、溶岩洞、溶岩島、旧砂漠、砂漠、砂原、未知の樹海、沼地、城塞高地、塔、戦闘街など
新大陸…大蟻塚の荒地、導きの地、龍結晶の地
・概要、特徴
牙竜種や牙獣種を思わせる牙や顔立ちに、後方に伸びる捻れた角と猛々しい赤い鬣を持ち、巨大な双翼を背負う赤鱗の炎龍。
砂漠地帯や火山の奥地を縄張りとするため目撃証言や被害報告は少ないが、古龍種の中では狂暴で気性が荒く、現在確認されている古龍の中でも最も荒ぶる性格の持ち主であり、古龍観測所の“特・危険種の項”に記載されている。
「テオ」は王を表す言葉であること、炎を操る能力を持つ事から一般的には「炎王龍」の通称で知られる。
高温地帯にも耐え得る、赤い鋼の如き強靭な外殻をもち、その身体から立ち昇る焔は近づく生物を拒むがごとく容赦なく降りかかる。
この全身を包む無色に近い焔が、あたかも陽炎のごとく揺らめいていることから「陽炎龍」とも呼ばれている他、「煉獄の主」「炎帝」「牙を持つ太陽」などの様々な名で知られる。
科名を「テスカト」といい、その中の雄個体がこのテオ・テスカトルの名で呼ばれる。
雌個体はナナ・テスカトリと呼ばれ、両者の違いは外見と雌雄の他に分かっていることはない。 しかし、両方と対峙したハンターによると、身にまとう焔の種類が異なるという報告がある。 王立学術院では、改めてナナ・テスカトリの調査と研究に着手し、さらに細かい生態を追っていく予定である。
https://x.com/MH_official_JP/status/1001796440975273984?s=19
王たる威厳を感じさせる赤い鬣は自身の実力を誇示するのと同時に、後述の粉塵の生成や保持、そして急所である首を保護する役目などがあるためか、形成する体毛は見た目以上に硬度があり、 生半可な刃は通さない。
さらに耐熱性と保温力に優れており、テオ・テスカトルが自在に炎を扱えるよう高い体温を維持するのにも役立っていると思われる。
新大陸に生息する個体は現大陸の個体に比べて鬣の毛量が多く、首下まで毛に覆われている。
巨大な体躯を誇るが、灼熱の地を軽やかに駆け抜け、素早く敵に接近し爪で切り裂くなど、驚くべき俊敏性も兼ね備える。
その四肢は筋力が発達しており、また鋭い爪で地面を捉えることで、翼による空気抵抗をものともせず俊敏に駆け回ることができる。
脚の裏には分厚い肉球があり、溶岩の熱を防いでいる。前脚は鋭い爪により敵を切り裂くことに優れ、後脚は広い面積により地を蹴り上げ、 素早く駆け出せる。
強靭な四肢を持つことから、現大陸の個体においては、これまで翼を使って空を飛ぶ姿はほとんど目撃されておらず、そのためテオ・テスカトルの翼はその本来の機能をすでに失っているのでは、という見解を立てる学者も存在した。
しかし、新大陸での調査において、移動の際や空を飛ぶ敵との縄張り争いなどで華麗に飛行し、あまつさえ上空を羽ばたきながら地上に炎を浴びせるような見事な攻撃も見せたため、高い飛行能力を有することが証明された。
新大陸に生息する個体は現大陸の個体に比べ特に飛行能力が高く、長い距離を飛行する姿も確認できる。
この翼は骨格が特徴的で、飛膜を支えるのは外骨のみで指骨が存在しない。毛皮が生えている面積を極限まで増やすことで、より多くの粉塵を内包できるような構造になっているのである。
・能力
従える炎や粉塵を自在に操る能力を持ち、外敵との交戦時は口から放射状に業火を放ち、周囲を焼き払う。
口腔から放射される灼熱の炎は、噴くだけでなく、全身を燃やすように纏うこともある。
そうなるとテオ・テスカトルは巨大な熱弾と化し、その高熱が周囲のあらゆるものを焼き焦がしていく。
また、 胴体や脚、尾の先に炎を纏い、攻撃とともに獲物を燃焼させることもあれば、 全身から激しく炎を燃え上がらせることもあるという。
このとき炎で燃焼した空気と外気の激しい温暖差が起こす風圧は見えない壁となり、斬撃や打撃はもちろん、矢弾のほとんどもそこで減衰、弾き返す。
このあらゆる者の接近を拒むような高温を伴う炎の鎧があたかも陽炎のように揺らめく姿には、気品すらも感じられる。
この状態では身体に小さな炎が纏わりつくようにちらついて見え、その熱はときに硬い地盤をも燃焼させ、自身が踏み込んだ場所に残り火を発生させる。
纏った炎や粉塵の量が増えると、鬣の中がランタンのように明るく輝く。保温に優れた鬣の中心に熱が集中していることから起こる現象である。
粉塵を纏うと、後方に向かってねじれた長い角の先端が赤く輝く。 その様子から、炎や粉塵の威力や爆破位置などをこの角で制御して自在に操っていると考えられており、角を折り取られた個体は炎の発現や維持に支障を来すようになるという。
また、毒などによって体内器官に異常が生じた場合もその能力に制限が掛かるが、こちらの場合は一時的なものでしかなく、症状が回復すると同時に能力も復活する。
記事の文字数の関係上、当該記事は分割記事となっております。生態以降の内容については、【古龍種の書 炎王龍 テオ・テスカトル 下巻】をご覧ください。
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