秋津蛉のモンスターリストⅡ

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飛竜種の書 爆鱗竜 バゼルギウス

2024-06-20 00:33:23 | 飛竜種









「爆鱗竜」

バゼルギウス
Bazelgeuse
飛竜種
竜盤目 竜脚亜目 爆鱗竜上科 バゼル科
全長約1696.97〜2371.90cm
全高約611.4〜619.17cm
脚の大きさ約259cm
・狩猟地
現大陸…大社跡、密林、水没林、城塞高地、砂原、寒冷群島、溶岩洞
新大陸…古代樹の森、龍結晶の地、陸珊瑚の台地、瘴気の谷、大蟻塚の荒地






・概要、特徴
危険度の高いモンスターが多い飛竜種の中でも頭ひとつ抜けた脅威を誇る種で、極めて獰猛な性格非常に危険な特性を併せ持つ
熱で膨張し、全体的に円錐状となっている大柄な体格と、身体の上面と下面で色合いが異なる巨大な鱗が特徴。
背面は銀鉛色の鱗に覆われ、首や尻尾の下側からは黒銀色の鱗が果実の如く垂れ下がるようにして生えている。





頑丈な細身の翼は羽ばたくためではなく滑空することに向いており、銀鉛色の巨体が音もなく空をゆく姿は恐怖を誘うとも、黒い身体を紅潮させて飛ぶ姿は恐ろしくもどこか美しさを感じさせるとも云われる。



太く重々しい尻尾は重尾と呼ばれ、先端には大きな棘状の突起があり、獲物を突き刺すことに用いる。









バゼルギウスを飛竜種随一の危険生物たらしめるのは、前述の首や尾から下向きに生えている無数の鱗である。
腹部に抱えるこの「爆鱗」は厳密には皮質、角質が硬化した"鱗"ではない。
その元は頸部や尾などの体表にある無数の管にある腺から分泌する体液であり、空気に触れると冷えて外膜を張ったそれが次第に固まって鱗様になったもの。頭部から尻尾、後肢にわたるまで全身をびっしりと埋め、その全てが地に向かって生えている。





爆鱗はバゼルギウスが動くことで体表から剥がれ落下、地面へと落ちた爆鱗は強い刺激を与えたり、 一定時間空気に触れて酸化することで、不安定な状態となり爆発を起こす。
爆鱗は凄絶な破壊力を誇り、複数を纏めて炸裂させれば家一つを消し飛ばすほど。







なお、バゼルギウスの銀鉛色の外皮は激しい衝撃や爆炎などに強い耐性を持つ。故に、自身の爆鱗の爆発をその身に受けても全くの無傷でいられる。
加えて身体全体が円維状になっている関係で矢弾を弾きやすく、地上からの射撃は有効ではないとされる。










・生態
頸部や尻尾に無数に生える鱗を上空から撒き散らし、それを次々に爆発させて周囲を瞬く間に焼け野原に変えてしまうことから「爆鱗竜」の異名が名付けられた。
争いを感知する能力が高く、モンスターやハンターの争いを感知するや現場へ飛来、突如として乱入する好奇心の強さを持つ。
そして身体から垂れ下がる爆鱗を一面に撒き散らし、周囲すべてを焼き払い、両者もろとも瀕死に陥れる凶暴性をも持つ。
このことから別の大型モンスターを狩猟中に遭遇し、大怪我を負ったという報告が多数寄せられており、新大陸の各地に神出鬼没に姿を現すことから、 調査団でも調査を阻害する危険な存在として警戒されている。




巨大な身体を有しながらもその身体能力は高く、音もなく空を飛び、 凄まじいスピードであらゆる生物を圧倒していく。
バゼルギウスの飛行における特徴として、他の飛行するモンスターに比べて羽ばたきの少なさが挙げられる。
横幅の広い細身の翼を最大限に活用し、風を切るような形で飛び回るためだが、これにより大きな羽ばたき音を立てることなく獲物に近づくことができる。
そして、獲物が逃げ去る前に爆麟を落として絶命させ、悠々と捕食するのである。



また、この翼は腕に近い役割も残しており、 その使い方にも他の飛竜との違いが見られる。
バゼルギウスの目撃例は全てこうして忽然と姿を現し、一面を焼け野原と化して蹂躙するというもの。


その各地で生態系の頂点に立つモンスターに挑みかかり手にかける暴力性は、その地に適合するというより、自らがその地を奪い、主たらんとする性質の表れなのかもしれない。
バゼルギウスが多くのハンターに恐れられている理由のひとつが、驚異的な行動範囲の広さにある。
新大陸全土を狩り場、己の縄張りと認識し、 特異なまでの強い固執を見せる。
自身の縄張りに外敵が侵入したことを感知するやいなや、どのような環境下であろうとも前触れなく姿を現し、大型モンスターをも巻き込んであらゆる生物を蹂躙しながら外敵を襲撃し、絶命するか縄張りを立ち去るまで執拗に追い回す。
これほどまでに大型モンスターに敵意を向けるのは、自身の狩り場にいる獲物を確実に得るべく、 同じ獲物を奪う可能性がある者を根こそぎ排除しようとしていることに起因する。
このように独占欲の強いバゼルギウスと最も激しい縄張り争いを繰り広げるのが、こちらも近年になって新大陸での存在が認められたイビルジョーである。
イビルジョーも他に類を見ないほどの食欲を有し、獲物を探して新大陸全土を歩き回っている。
似た者同士ともとれる彼らだが、その強さもほぼ互角であり、狩り場を巡って各地で激しい競り合いを行う様子が目撃されており、イビルジョーは自慢の顎と怪力でバゼルギウスに噛み付いて振り回す。
対してバゼルギウスはすべての爆鱗を爆発させ、イビルジョーに反撃する。
両者の戦いは新大陸の中でも最も激しいと言っても過言ではなく、2頭の暴竜の争いには小型モンスターなどは恐れをなして逃げ惑い、姿を眩せる。
また、後に導きの地に現れた個体は悉くを殲ぼすネルギガンテの奇襲を受け、上から押さえつけられ猛攻を受けながらも、持ち前の機動力で爆鱗を振り撒き爆撃、反撃を浴びせたと報告されている。
現大陸においてラージャンと組み合う様子が観察されている。はじめはラージャンの剛腕によって地面に叩き伏せられるが、爆鱗の爆発によってラージャンの拘束から脱出、体勢を立て直さんとするラージャンに空中から突進、着陸と同時に大爆発を起こして反撃したという。
https://x.com/gagieru_seltas/status/1542120851876720640?s=19
調査団の探索区域にバゼルギウスが出現するようになったのは最近になってのことで、これまで拠点付近でその姿を見かけることはなかった。
バゼルギウスが活動範囲を広げたのは、熔山龍の渡りが関係しているとされる。
渡りの影響で各地のモンスターの活動が活発になり、その喧騒から新たな狩場となる地を嗅ぎつけたバゼルギウスが、獲物を求め縄張りの範囲を広げたのである。
バゼルギウスの飛行方法は滑空をメインとするものであり、上から下への飛行は得意とするが、高高度への上昇飛行にはあまり適していように見える。
そのことから、バゼルギウスは元来新大陸の中でも最も高い場所である龍結晶の地の奥地、標高の高い場所を生誕の地としているのではないかと考えられている。
高い土地から大陸全土を監視し、活発に活動している獲物が多い場所を目指して各地に飛散しているとされるが、龍結晶の地に戻れず各地に居座り続けてしまうような個体もいると推測され、この説が正しいとすれば、今回の熔山龍の渡りによって生態系が著しく変化した調査区域に、バゼルギウスが多く出没し始めたことも頷ける。









また寒暖、湿乾などの環境は問わず、近年現大陸においても凡ゆる地で活動が報告されるようになり、ギルドでは本種による被害報告の増加を懸念、積極的な捕獲による生態研究を行っている。
地面に爆鱗を擦り付けるような動きは新大陸においては龍結晶の地にいるバゼルギウスのみ見せる行為で、 一種のマーキングではないかと考えられている。元々の生息域に近いからだろうか。
それに対して、近年現大陸で確認されている個体は各地でこの行動が見られる。
https://x.com/gagieru_seltas/status/1521690871627874305?s=19






大型モンスターと争っているとき、または捕食のために狩りを行っているとき、バゼルギウスの爆鱗や身体上面の鱗の隙間も含めた全身が興奮に従い、赤みを帯びて輝く。
この現象は“赤熱化”と呼ばれ、激しい戦いを繰り広げるうちに気が猛っていき、体温および血流が急激に上昇した際に起こる。
通常は空気に触れることで冷やし固められ、黒ずんだ爆鱗が生成されるが、赤熱化による熱が伝わって温度が高まることで即時爆発するようになる。
すでに纏っていた爆鱗の温度も上昇、滴るように剥がれ落ち、地面に落ちた衝撃だけでも爆発するようになり、一段と危険が増す。










赤熱化状態では著しく代謝が上がり、 爆鱗の元となる体液の分泌量も倍増するため爆鱗が矢継ぎ早に生成され、剥がれ落ちてすぐさま再生を繰り返す。 こうして爆鱗の生成と落下の周期が早まるため、一挙一動で爆鱗が剥離して激しい爆発の嵐が巻き起こり、焼け野原が出来上がる。
ギルドが危険視し、狩猟が優先されるのは当然といえよう。
狩りの際は、自ら気を昂ぶらせて意図的に赤熱化状態となる。 逃げ回る小型モンスターを瞬時に仕留めるため、即座に爆発が起こるよう調整しているのだ。
・食性
獲物を捕食する際は、必ず爆鱗を仕掛けて爆破する。
バゼルギウスの歯はあまり鋭くないため、爆破で硬い外皮や骨、筋細胞などを破壊し柔らかくして食すようだ。
現大陸では、獲物を焼かずにそのまま捕食する様子が見られている。
https://x.com/gagieru_seltas/status/1521689516771217409?s=19


その体躯に比して頭部が小さく、顎も小さいのはバゼルギウスが捕食する頃にはあらかたの生物が爆砕しており、噛み砕く必要がないからであろう。
・危険度、戦闘能力
外敵と遭遇すると天を仰ぐようにして大音量の咆哮を放ち、威嚇を行う。
https://x.com/gagieru_seltas/status/1521687438988513280?s=19





バゼルギウスは外敵との交戦の際、爆鱗の特性を最大限に活かして戦う。 標的の周辺に爆鱗をばら撒き、散布地に向かってすぐさま突進や滑空による体当たりを行うことで、自ら起爆剤となり大爆発を起こさせるのである。
重い肉弾攻撃の後に遅れて爆発を起こすように衝撃を加えるため、各攻撃は見た目以上に広い範囲を巻き込む。
攻撃後の隙を突いて接近しようとしても、その遅れて発生する爆鱗の爆発に巻き込まれかねないため、迂闊にバゼルギウスに接敵する事は非常に危険。








また、怒ると前述の通り一時的に身体を赤熱化、爆鱗を熱し、衝撃を加えずとも抜け落ちた直後に爆発するようにする。
そうなると身体を少し動かしただけで次々と爆破の嵐が巻き起こるため、本種への接近はより一層困難かつ危険なものとなる。
上体を揺するように振り落とす、標的の上空からばら撒くなどして爆鱗を消費しながら戦うが、戦闘が長引くなどすれば一時的に爆鱗が尽きてしまう場合もある。しかし、体液は常に分泌されているため、 撒いた後でもしばらくすると再生する。
そのためバゼルギウスが健在である限り、爆鱗の脅威が完全に沈黙する事は無いと言える。

バゼルギウスは、ときおり振り撒いた爆燐に向けて口から火炎を噴いて加熱し、一挙に大量爆発させることがある。
これは、 衝撃や空気に触れたことによる酸化以外に、 高熱を加えることでも爆発を起こす爆鱗の性質を活かした行動である。
そのため研究者はバゼルギウスに火炎袋を探したが現在まで発見されておらず、そのため同じく火炎のブレスを操るリオレウスなどとは異なり、口付近にも顎部にあるものと同じ爆発性の体液を分泌する腺があり、それを勢いよく吹き出して衝撃を与えていると考えられる。
これらの圧倒的な危険性から、危険度は金獅子と同等とみなされ、狩猟は厳しく制限されている。


・利用
バゼルギウスの素材は自身の爆鱗の炸裂によって生じる衝撃や爆炎などにも耐え抜く強度を持ち、その性質を利用した防具は高い耐久力を得られる。


爆鱗竜の外殻構造を模して作られた防具は、機能面でもその生態に酷似した能力を有する。随所にあしらわれた竜の文様が、強大な一撃に耐えうる加護を与える。
バゼルギウスの素材を元に作られた武具は素材の性質を最大限に活かした傑作の数々。 相手を選ばず場所も選ばず、動くものあらばすべてを捕食せんがために爆鱗の餌食とする狂奔の精神が、あらゆる装備に脈々と受け継がれているという。
爆鱗竜の頭部から得た赤熱した爆腺を素材とすることで、武器に爆破の性質を付加。 その裏で、加工の際に多くの職人が負傷するほど素材の扱いに難がある
・ソース
MHR:S
DIVE TO MONSTER HUNTER: WORLD モンスターハンター:ワールド 公式設定資料集 pg.312〜317、450.451
モンスターハンターライズ 公式設定資料集 百竜災禍秘録 pg.202.203
HAUNTING OF THE SUN モンスターハンターライズ:サンブレイク 公式設定資料集 pg.164.165

https://youtu.be/mmCpgefyZf4?si=9iMFzfJKL2wxCWQe(5:42)



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