「岩竜」
バサルモス
Basarios
飛竜種
竜盤目 竜脚亜目 重殻竜下目
鎧竜上科 グラビモス科
全長約1257.57〜1752.13cm
全高約620〜710.2cm
脚の大きさ約167cm
・狩猟地
沼地、未知の樹海、遺群嶺, 火山、溶岩洞、砂原など
・概要、特徴
鎧竜グラビモスの幼体として知られる飛竜種。岩そのものに酷似した硬質な外殻が特徴で、成体のそれと比して「岩竜」とも称される。
体格は成体より2回りほど小柄で、頭部には2本の角状の突起を持ち、背面を覆う甲殻は岩そのものが連なったような形状をしている。
ただし筋肉の発達している腹部だけは外殻が薄く、部位破壊されれば大きな弱点となる。
生息する地域によって外見にバリエーションがある事で知られ、沼地や森林地帯に生息する個体はカムフラージュ効果を高めるために外殻が苔むしている事で知られている。
・生態
あまり活発に動こうとはせず、普段は背中だけを地表に出した状態で、半ば地面に潜ったまま眠って玄武岩に擬態して過ごしている個体が多い。
そのことから「擬態竜」とも呼ばれ、擬態中の呼吸音は夜な夜な不気味にすすり泣く声に聞こえたことから、夜に泣く大岩の噂話として里に広まったことがある。
地中に潜る際は角のような突起をもつ硬い頭部とツルハシのような翼爪で穴を穿ち、旋回するようにして掘り進む。
この地中へ潜る能力は長距離を移動する際にも用いられ、地中を掘り進んで移動することが可能。
地面を掘ることに特化した形状の翼は柔軟性を欠くため、飛行のための”翼”としての機能は退化しかけており、自身の体重が重いこともあって飛行能力は一瞬滞空できる程度。
https://twitter.com/gagieru_seltas/status/1687410895188869122?s=19
一部では「見えざる飛竜」とも呼ばれているが、それも擬態する習性に起因し、注意深く観察しなければ容易に発見できないと言われる。それゆえ、本種の存在に気付かず誤ってピッケルを打ち込んだ採掘者が襲われる被害が後を絶たない。
https://twitter.com/gagieru_seltas/status/1789232549824430130?s=19
擬態した状態から外敵に対して奇襲を仕掛けたりといった事はなく、接触してこない限りは擬態でやり過ごそうとする傾向が強い。加えて周囲に溶け込むよう擬態できる岩肌の地域に生息するため、人里近くで遭遇することはまずないのが救い。
成体であるグラビモスの主食は鉱石類で、鉱物を分解してエネルギーを生み出すことができるバクテリアと共生する事で鉱石を食べてエネルギーを得ている。
しかし、幼体であるバサルモスはまだバクテリアとの共存が上手くできず、鉱石を食べるだけでは栄養の摂取が不十分である。
そのため小型の草食獣や甲虫種などを捕食するが、動きが鈍重、かつ幼体で狩りの経験が浅いバサルモスはそうした小動物を直接狩る事が難しいため、至近距離まで近づいてきた獲物に体内の熱で気化させた毒を浴びせることで弱らせて捕食する、待ち伏せ型の狩りを行う。
この毒ガスは鉱石の消化により体内に発生、溜まったもの。
これを噴出する生態と高硬度の外殻もあいまって他モンスターの捕食対象とはならず(覇竜を除いては)、悠々と安眠を貪ることができる。
・食性
肉食、鉱物食。腐肉や鉱物を捕食する様子が観察されている。
獲物を捕食する際には一緒に周辺の岩石を食べてしまい、外殻に蓄積して石灰化させ、より強固で大きな外殻を形成すると共に、消化器官でバクテリアを培養することで次第に無機物である鉱物からエネルギーを接種可能になる。
https://twitter.com/gagieru_seltas/status/1518120380309078016?s=19
食料の乏しい火山地帯において、優れた共生関係といえる。
古くは噛み砕いた岩石、鉱石の上を転げ回って甲殻に付着させるものと考えられていたが、近年の観察と研究によれば燕雀石、霊鶴石などを体内で消化していることが判明。
https://twitter.com/gagieru_seltas/status/1510762759729737732?s=19
火山地帯や岩肌の荒地に生息する理由は、擬態の他に餌が豊富であることに起因しているという。
成長のためにふんだんに鉱石を食している影響か、外殻は成体のグラビモスより硬く、強度が高い。
https://twitter.com/gagieru_seltas/status/1510758217344688128?s=19
・危険度、戦闘能力
ギルドでは化け鮫や夜鳥、雌火竜等に匹敵する危険度と見なしている。
https://twitter.com/gagieru_seltas/status/1510763630467301376?s=19
https://twitter.com/gagieru_seltas/status/1510764334439227394?s=19
敵の接近を察知すると地中から飛び出して大音量の咆哮で威嚇を行い、ひとたび攻撃を受ければ揮発性の火炎、睡眠、強毒性のガスを腹部の体表から噴出する他、硬い外皮を利用した体当たりなどの他、口から爆発性の伴う高熱の液体を吐きかけて攻撃する。
幼体故に生命力がまだ低いため、総合的な耐久力こそグラビモスに大きく劣るが、未成熟な身体を守る外殻の強度はグラビモスよりも堅く、そのために突進や転がっての押し潰しなどの攻撃も体格以上の破壊力を有する。
また、グラビモス同様に口から熱線を吐く事もあるが、失敗して口元で炎を燻らせるだけに終わってしまう事もある。
鉱物食に食性が変化しつつある個体は、身体から熱を放出する際に外殻が熱を帯びて赤く染まった「熱殻状態」となる事が確認されている。
この状態では通常より外殻が軟化するが、時間が経過すると熱が逃げて色味が元に戻り、それと同時にまた硬化するという。
また、時には地面に潜って外敵の攻撃を避けつつ追尾突進をしてくる事もある。
https://twitter.com/gagieru_seltas/status/1510760358524297221?s=19
・利用
前述の通り鉱物を食べる本種だが、食した鉱石は体表の外殻に現れることがあり、鉱石が剥ぎ取れることも多い。
外殻に亀裂が入っていれば、そこに向けてピッケルを振り下ろすと外殻の一部や鉱石類を素材として入手できることもある。
そうして甲殻からは希少な鉱石が得られるため、ハンターから狙われる事も多い。
火山性の希少鉱石そのものやそれを含んだ強固な外殻は素材としての価値が高く、その成分から金属が精製出来ることもある。
翼も加工難易度こそ高いながら、上質なものは極めて優秀な素材として知られる。
また、竜玉の1種である涙腺に溜まった成分の結晶「岩竜の涙」は淡く桃色に輝き、天然の宝石として特に高価で取引されるため、危険を賭してもバサルモスを探し歩く狩猟者、採掘師がいる。
また、尻尾は小ぶりで未発達ながら、鉱石の成分が豊富で研究素材として珍重される他、肉に食材としての価値も見出さている。
https://twitter.com/gagieru_seltas/status/1600406119067062272?s=19
バサルモスの素材はその高い硬度から加工には高い技術が必要だが、用いた防具は重装甲を優れた重量配分で負担を軽減した職人技による逸品として知られる。
武器は巨岩の如き重量を活かした刀身によって獲物をたたき割る太刀、古龍の命すら奪い取るとされる猛毒を宿した槍など素材の性質を活かした業物。
・ソース
MH4G
MHXX
MHR:S
復刻ハンター大全 pg. 66、89
モンハンフェスタ2008 メモリアルDVDブック pg. 39
モンスター生態全書④
モンスターハンターライズ 公式設定資料集 百竜災禍秘録 pg. 172、173
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