秋津蛉のモンスターリスト

モンスターの生態に関する情報に特化したブログです。
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飛竜種の書 轟竜 ティガレックス

2024-05-29 22:48:45 | 飛竜種
















「轟竜」
ティガレックス
Tigrex
飛竜種
竜盤目 竜脚亜目 レックス科
全長約1728.28cm~2388.52cm
全高約483〜590.47cm
脚の大きさ約146〜184cm
・狩猟地
現大陸…砂漠、旧砂漠、砂原、遺跡平原、城塞高地、天空山、雪山、凍土、寒冷群島、氷海、極圏、原生林、未知の樹海、古代林、沼地、地底洞窟、溶岩洞など
新大陸…古代樹の森、大蟻塚の荒地、瘴気の谷、龍結晶の地、渡りの凍て地、導きの地





・概要、特徴
原始的な骨格構造を色濃く残し、 陸上での活動に特化した飛竜種。
四脚は大腿骨が体幹の横から伸びる側方型だが、 前脚の方がやや長いのが特徴。
この前脚は他の飛竜には見られない形状で、陸地を力強く移動するために発達している。





四足歩行の飛竜種は数多く確認されているが、このティガレックスの骨格が原始的かつ進化の源流に近いものであると考えられており、飛竜の起源とされるワイバーンレックスの外見的特徴と一致する部分が多いため、飛竜種の進化を解き明かす鍵になるのでは、と研究者から熱い視線を向けられている。

前脚の第3指の外縁から発達した翼膜に神経や筋肉が張り巡らされているのが確認されており、この形質がリオスなど他の飛行能力に優れた飛竜種に受け継がれたのではないかと推察されている。
一方で翼膜は小さく、飛竜種といっても空を飛ぶというよりも滑空するように空を移動するため、飛行能力は極めて低い。
翼としての機能が退化した前脚は著しい発達を遂げており、強靭な力を以て獲物などを組み伏す。
https://x.com/gagieru_seltas/status/1509435007663673347?s=19





人間で言う小指に当たる骨が極端に長く発達しており、これを周囲の筋肉を使い動かすことで、翼膜を伸縮していると考えられる。
また、バランスを取るために親指が小さく退化していることも確認されている。





静止状態では前脚の翼膜を閉じ、突進時は広げている姿が目撃されているため、翼膜は飛行のほかにバランスを取る役目もあるのかもしれない。





後脚の隆々たる筋力にも目を見張るものがあり、 強力無比な突進や尻尾の回転攻撃などに生かされている。
肘下や膝下が細いため華奢に見えるが、上腕部や太腿部の筋肉が著しく発達している。





体表のいたるところが黄色の鋭角的な堅殻に覆われ、轟竜の凶悪さを際立たせている。
生半可の武器では傷つけることさえできないが、興奮状態になったときに四肢や頭部の血管が拡張され、浮き出て赤くなる現象が起こる。
また、頭殻は自らが発する大轟音に耐えるつくりをしている。



この甲殻に映える青い縞模様は、保護色の役割を持つ。
草食獣の多くは色よりも形を識別している場合が多く、草木に紛れるカモフラージュの効果があり、捕食に有利なのだろう。
顎には小さな歯がびっしりと並ぶが、鋭く食い込ませるような大きな牙は持たない。
首下の皮膚は柔軟性があり、少し弛みもある。



書士隊の中で議論が絶えないのが、頭部の角状の突起の役割である。
武器としては大きさや迫力に欠け、目の位置より上部にあるため、目を保護する役割を果たしているという説が定説となっている。
しかし雪山や砂漠にて、2頭が縄張り争いすることなく同時に目撃される例もあるため、現在では雌雄を分ける特徴のひとつで、この突起を頼りに仲間の顔を見分けたり、繁殖期には雄はディスプレイとして発達する可能性も高いとされる。
また、頭蓋から張り出る位置にあり、耳介や外耳道らしきものも見つかっているため、耳ではないかという説も浮上している。







・生態
かつては後脚のみで歩行し、戦闘態勢に入ると四つん這いになる姿勢が見られていたが、近年では常より四足歩行の姿を目にする事が多い。
現大陸において際立つ狂暴性と共に広く知られる存在であり、「絶対強者」 や 「大地の暴君」 などの異名でも畏怖される好戦的、かつ獰猛な性格。
新大陸においても各地で激しい縄張り争いを繰り広げる姿が確認されている。
獰猛かつ貪欲であり、捕食のためであれば寒暖を問わずさまざまな地域に出向く。









本来は主に乾燥地帯に生息していたと考えられるが、獲物を求めて広い範囲を餌場とするため、近年では寒冷地帯での目撃報告も珍しくない。あまりに本来の生息域と離れた環境であるために、初めのうちはデマだと考えられていた程だが、特に雪山で草食大型動物のポポを捕食する姿がポッケ村近辺でよく目撃されている。
皮膚の形状からは耐寒能力に優れているとは到底思われず、砂漠を転々とし、捕食しやすいポポを狙って雪山へ移動すると予測されている。
乾燥帯に生息しているはずの本種がどのようにしてポポの味を覚えたのかについては周りに食糧となる動物がいなかった時に少しづつ遠征を重ね、その過程で寒い地域に立ち寄った結果ではないかとされている。

縄張り意識と呼べるものはなく、固定の縄張りというよりもティガレックスが移動して行く先が縄張りであり、周囲に立ち入る者はすべて轟音の衝撃とともに捕食の対象になる。
絶対強者の二つ名はただの脅し文句ではないのである。


獲物を目的に平然と他のモンスターの縄張りに侵入する場合も多く、その縄張りの主であるモンスターと激しく交戦する様子がしばしば目撃される。
放浪を繰り返す本種は生態系の頂点に君臨するモンスターと遭遇するケースがとりわけ多く、リオレウスやディノバルド、オドガロンなどの強大な大型モンスターとの衝突事例も枚挙に暇がない。
https://x.com/gagieru_seltas/status/1784933967168450852?s=19





その一方、争う姿が目撃されない場合もあるのは、テリトリーに侵入された他種の飛竜たちでさえ、地上での運動能力に長けたティガレックスとだけは争うことを避けるため。
獲物を仕留めれば定住することなく次の狩り場へと向かうことを知っている彼らは嵐が過ぎ去るのを待つように我慢して、安全と生存を確保することを選ぶ事も少なくない。





また、雪山ではポポを積極的に襲うため、子育て期にポポの群れと共に生活を送る巨獣ガムートにとっては幼体の命を脅かす最大の脅威である。
更にティガレックスは成体のガムートにまで積極的に襲い掛かる場合もあり、この事からガムートが明確に自身への脅威として認識する数少ないモンスターでもある。
飛竜種でありながら飛行能力は高くなく、羽ばたきは不器用で自力での飛行は難しいが、高所からの跳躍や気流に乗った滑空は可能。





対して地上での走行能力は他の飛竜から抜きん出ており、時速50kmを超えるともされる驚異の走行能力を持つ。
強靭な四肢による突進力を生かして狩りを行い、食欲はきわめて旺盛。
普段は寝そべって日光浴をしたり、上体を起こして周囲を見回すなどのんびりとした面も観察できるが、獲物を見つけて「狩る」意識に切り替わると凶暴な性格をあらわにし、攻撃的になる。
https://x.com/gagieru_seltas/status/1509431848962719744?s=19



唸りとも咆哮ともつかぬ声を轟かせ、ポポやガウシカなどは身を震わせて逃げ惑う。
その行動は急加速、急突進、急旋回と表現でき、緩急の差が激しい。
ティガレックスの狩りは獲物に気付かれることを気に掛けることなく、食欲という本能に従い、 運動能力にものを言わせて力でねじ伏せる方法が基本といえる。
しかし、いかに突進が強力な轟竜といえど、小回りのきくケルビのような小型獣は捕えるのが苦手なため、狙うのは主に大型で鈍重な草食種である。
https://x.com/gagieru_seltas/status/1509432902026600450?s=19
一度突進を始めると獲物を捕らえるまで執拗に追い回し、初撃を外した後の突進こそその真骨頂といえ、跳躍して獲物を押さえ込む時は、前脚のみならず後脚をも利用して全体重を負荷するため、大型のポポさえ易々と身動きを封じてしまう。
https://x.com/gagieru_seltas/status/1795796726898368708?s=19
肉食であるティガレックスは、顎の力が非常に強いことでも有名である。
熾烈な縄張り争いにおいて、外敵と見なした相手の喉元へ噛みつく姿はなんとも脅威的。相手を屈服させるに足る武器であることは間違いない。
https://x.com/gagieru_seltas/status/1552265962870562816?t=1Hw-TsOJglIui3CSPGzNKQ&s=19
なお、この顎と牙が強力な武器であることは轟竜自身もよく理解しており、時折地面や岩盤に牙を擦り付けて研ぎ澄ます様子が見られる。
https://x.com/gagieru_seltas/status/1795736056433979833?s=19
https://x.com/gagieru_seltas/status/1508980942123151360?s=19


凄まじい咬合力ゆえ、突進に際して障害物などを咬んでしまうと抜けなくなることも少なくないが、特に意に介さない。
もがき暴れた果てに破壊に至るが、一部の大きな樹洞や蟻塚、 陸珊瑚に加え、小岩や棘柱、 氷柱でさえも粉砕する力は驚愕のひと言に尽きる。


そのような図太さを持つ反面、岩球や砂球を投げつけるなど地形を利用したり、獲物の背後を狙うなど、その凶暴性に似合わず、 狩りに対する本能的な知性は高い。
・食性
肉食性。
食欲旺盛でポポの肉を好むが、餌は選り好みせず、腐肉を食す様子が見られることも多い。
前脚で獲物を押さえつけながら顎の力で食いちぎり、 捕食を行う。
https://x.com/gagieru_seltas/status/1660459711295270913?s=19
捕らえた獲物は引き裂くというよりは叩きつけるかのように噛むので、獲物の残骸は骨が砕け、肉が飛散する無惨な状況となり、ハンターならずとも一目見ればティガレックスの仕業と判別することができる。
https://x.com/gagieru_seltas/status/1760674980621434900?s=19
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・危険度、戦闘能力
ティガレックスを象徴する最たる特徴は、別名「轟竜」 と呼ばれる所以となった大地を震わす苛烈な咆哮である。
肺や気道、声帯、横隔膜を含む呼吸器官の総称を「大鳴き袋」 と呼び(壊死しやすく、完全な状態で解体できることは非常に稀)、この特殊な内臓器官が尋常ならざる大音量の咆哮を放つ。
https://x.com/gagieru_seltas/status/1509430015150067713?s=19
その咆哮は山々を越え響き渡ると言われ、周囲に強い衝撃波をも生み出す。外敵を認識した際や怒りで興奮した際に発するが、不用意に近づこうものなら、吹き飛ばされて痛手を負うだろう。
この衝撃波に対しては聴覚保護も役に立たず、盾によるガードが防衛策となる。衝撃波をくらわずとも、多くのハンターが身体の硬直を余儀なくされる。
https://x.com/gagieru_seltas/status/1509430923778949120?s=19
狂竜化
https://x.com/gagieru_seltas/status/1509486834446860288?s=19
極限化
https://x.com/gagieru_seltas/status/1509487733235859458?s=19









ひとたび戦闘態勢に入ると凶暴な性格を前面に押し出し、狙った獲物をどこまでも追い回す。頑強きわまる四肢から繰り出される突進と旋回、振り下ろされる爪、岩壁にも深く突き刺さるほどの噛みつきなど、挙動のひとつひとつが恐怖を呼ぶ。
強靱な四肢による突進、 引き裂いた獲物の数だけ鋭くなるという爪牙の威力は峻烈で、 食物連鎖の最上位に位置する絶対強者の呼名こそふさわしい。
獲物と認識した標的に対しては執拗に追跡する傾向があり、岩壁などに四肢の爪を突き立て、そのままよじ登ってまで獲物を追い詰めていく場合もある。
https://x.com/gagieru_seltas/status/1509436186930020355?s=19
突進において脅威となるのは速度だけではなく、突進による攻撃を避けられたと判断すれば爪を地面に突き立てて急停止したり、あるいはその爪を軸に身体を翻して素早く獲物に向き直り追撃を仕掛けるなど、動体視力や制御力にも目を見張るものがある。



ブレスを吐く習性を持たないティガレックスだが、遠くの獲物を仕留める術にもぬかりはない。その場で地面をえぐりながら片方の前脚を突き出し、削り取った土砂を大小3つの岩塊として飛ばすのである。その飛距離はゆうに30メートル以上はあるだろう。
通称「岩飛ばし」と呼ばれているが、その性質はフィールドの環境に依存するようだ。水場であれば水属性を纏い、溶岩であれば火属性を伴う。瘴気が混じった肉骨の塊などは、 非常に厄介であるとの報告が挙がっている。










痛手を受けて激怒すると、頭部や前脚を赤くして咆哮を放つ。
こうした怒りで興奮状態となったティガレックスが赤みを帯びるのは、全身の血流が色濃く浮き出るため。体温が上がり、筋力を向上させる。





この状態では外殻も軟化するが、その代わりに動きは更に加速し、暴走とも言えるほど、より暴力的に暴れ回る。
その状態の個体との遭遇は死を意味すると言っても過言ではないといわれる。
ギルドでは、危険度は角竜に匹敵するものと見なしている。



・利用
ティガレックスの素材は加工することで意外なほどの柔軟性を見せ、それを利用した武器は武器は圧倒的な破壊力を誇る。






しかし、思い通りに扱うには高い技術が必要となり、自然と会心率は下がってしまう。







轟竜から得られる素材を最大限活用した防具には強固な守りと、見る者の心をも砕こうかという凶悪な迫力と破壊力が宿るまさに絶対強者を体現するに相応しい豪快な品々。 体表に刻まれた模様の再現にまで、職人のこだわりが光る。
“轟竜”の名にふさわしい力を着る者にもたらすと言われ、着用者はその獰猛な食欲が憑依したかのように、食料を素早く摂ることができるようになる。
さらに嗅覚も鋭くなり、離れた場所にいるモンスターの行動すら把握できるという。
貴重な素材をふんだんに使用することで更なる強度を手に入れた反面、まれに通常時よりも深い傷を負ってしまうことがある。これは討伐された“轟竜”の念が悪霊を招き寄せているせいではないかと、ハンターの間ではまことしやかに囁かれている。
なお、その火に強い素材の特性から、ポッケ村の工房では鍛治用のミトンにその皮が用いられている。
・ソース
MH4G
MHXX
MHR:S
モンスター生態図鑑Ⅱ ティガレックス亜種
復刻ハンター大全 pg 40.44.128〜129、198〜199
DIVE TO MONSTER HUNTER WORLD: ICEBORNE モンスターハンターワールド:アイスボーン 公式設定資料集pg.154〜157、316.317
モンスターハンターライズ 公式設定資料集 百竜災禍秘録 pg.190.191
モンスターハンター発想の法則 メインモンスター誕生秘話 pg.28〜35
モンハンフェスタ2008メモリアルDVDブックpg. 42




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