滝川第二中学校・高等学校演劇部

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迷いの中で

2006-04-18 | 第8期部員の活動日誌
“泳ぎ方も知らないのに、いきなり大きな波が
ザブーンときて、
慌てていたらまた次の、より大きな波がきて・・・
その繰り返しでどうして良いのか分からなくなった。”
そんな激動の一年でした、この一年は。


昨年七月に演劇部に声をかけて頂いて、
顧問の先生お二人に落語や大衆演劇や舞台、
あらゆるところへ連れて行って頂き、
育ててもらったことで、
ほんの入り口にしろ、
芝居へのおもしろみが分かり始めていた。

演者としても高校演劇で
神戸市大会、兵庫県大会、近畿大会、
全国大会と一歩ずつ駒を進めることが出来た。


何も知らなかった頃は怖さ知らずで
力だけで強引に押し切って芝居が出来たが、
少しずつ芝居が分かってくるにつれて
迷いや怖さばかりが膨れ上がってきた。

こうして、
演劇は団体競技でありながら、
育ててもらった身でありながら、
ケイコは、
少ない部員数。主演女優。時間の拘束。
自分の性格、夢。好きなお稽古の中断・・・
と、悩みを抱え自分自身を孤立させてしまった。

何かが自分をひどく苦しめていて、
このままいくとつぶれるに違いない。
だから、何度も何度もやめてしまおうと思った。
演劇をやめれば、演じることをやめれば、
楽になれると思った。そう、思っていた。



でもそれは間違えでした。
私は何があってもお芝居が大好きで、
演じる楽しさをいつまでも感じていたいのです。

進路で迷った時、まず一番に、
今自分が何をしたいかを考えました。

するとやはり、答えは演じることなのです。

日々ケイコ役をした私にとって、
全国大会に出場することは当たり前のように
思われていたかもしれません。
主役だから、一度役に命を吹き込んだのだから、
ケイコ役を続けることは当たり前だろう、と。

しかし私も人間です。
多いに悩みました。
そして出た結果がこの答えです。もう迷いはありません。
ただ、前を向いて歩くだけです。