グレイアウト銭湯

このブログが始まってから、4回目のあけましておめでとうございますです。
皆さん有意義な正月休みを過ごされていますでしょうか。

大晦日の夕刻、ヨウジと私ヒデ氏はほぼ毎年恒例となる、近くの銭湯に行った。今年の汚れをすっきり洗い流し、キレイな体で新年を迎えましょう、とかだいたいそんな感じのイベントだ。

みんな考えることは一緒のようで、スーパー銭湯「や○との湯」は満員御礼。正に蜘蛛の子を散らすような。。。じゃなくて芋の子を洗うほどの混雑。
年末＋大混雑ということで、とにかくキレている人が異様に多い。

受付では、靴のロッカーの鍵を脱衣所のロッカーキーと引き換えるシステムがわかりにくい、とビギナーの初老の女がブチ切れて店員を罵倒し、脱衣所の手前ではなぜか突然置いてあるUFOキャッチャーをどうしてもしたいとゴネた風呂上りの少年が足を滑らせて後頭部を強打し激怒、と、風呂に着く前にすでにカオス状態だ。

そんな喧騒をくぐりぬけ、なんとか二人は脱衣所に到達。
脱衣所もものすごい混んでいたので脱ぐタイミングもずれ、私ヒデ氏は一足先にお風呂へ。

風呂の中も大混雑だったが、湯気の手助けもあり周りの混み具合もそんなに目に入ってこない。しばらくすると「あーやっぱり風呂にきてよかった」という和やかな気分になる。

そんな時ふと気になったのがミニタオルの存在だ。あれを湯船に入れるのは銭湯での禁忌事項であり、風呂の「へり」に置くか頭の上に置くか、ぐらいの選択肢しかない。ただ頭に置くのはちょっとあまりにもそのままな感じがしてためらってしまう。

そうだ、ヨウジに聞いてみよう。
ヨウジはいつもこんなときどうするのだ、と。

しばらくすると、ヨウジが体を洗い終えて入ってきた。
「かっしー、このミニタオル、家の風呂場から持ってきてんけど。。。」

偶然とは、いや、バンドメンバーとはなんと因果なものか。
まさかこちらが何も言わないうちにヨウジからミニタオルの話題を出してくるとは。私はひそかに感動しヨウジ氏のミニタオルを見た。

グレーのタオルだと思った。
するとヨウジ氏が言った。


「ぞうきんやったみたい。」



今年もアランスミシーバンドをよろしく！