風の向こうに  

前半・子供時代を思い出して、ファンタジィー童話を書いています。
後半・日本が危ないと知り、やれることがあればと・・・。

夢草子 八の巻

2010-06-15 22:50:14 | 大人の童話其の弐

四小は、もう、うれしくてたまりません。さっそく、その子に語りかけてみました。すると

その子は、最初こそ驚いた顔をしたものの、すぐ慣れて反対に、

「あなたは、だあれ?」

と、四小に訊いてきました。四小は、もう、うれしくてうれしくて、自分のことをペラペラと

かいつまんで話しました。その子は黙って聞いていましたが、最後に、

「ふ~ん、そうなの。じゃあ、これからいっぱいお話できるね。」

と、うれしそうに言って、入学式の行われる教室へ入っていきました。四小は、

うれしくてしかたありませんでした。顔に満面の笑みをうかべて、喜びを表して

いました。



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