連休にどこへ行くわけでもないので、映画DOCTOR STRANGE the Multiverse of Madnessを観た。早速レビュー。今回はネタバレ続出なので観る前に読まないでください。
並行宇宙の一つから来たAmerica Chavezという名前の少女を助けて、闇落ちしたScarlet Witchと戦う。もうこの時点でネタバレ。そもそも予告編だけ見た限りでは味方だと思っていた。
そもそもScarlet Witchは敵役から出世したので敵役に戻ってもおかしくないか。闇落ちした彼女の髪飾りが精巧に作られていて、かつ悪役っぽくて非常に好き。
彼女が子供のいる世界を訪れ自分の行動が如何に間違っていたかを悟るシーンは良い。別宇宙の彼女の子供が彼女を恐れたシーンは説得力がある。またその世界のWandaの母親らしさとの対比も良かった。
Americaはコミックブックの題名と画像は知っているが何者だか全然知らない。この映画で何者か初めて知った。並行宇宙のDOCTOR STRANGEは彼女を利用しようとしたが、彼女自身がその力を使わせたのが一番この映画の中で好きなシーン。そして彼女を勇気付けたのも良いね。
別宇宙のSTRANGE の死体が物語後半で活かされたのは非常に良い。そもそも監督のSam Raimiはゾンビ映画の監督なおで、随所にゾンビ映画的なシーンが出て来る。地下トンネル内でSTRANGE達をScarlet Witchに憑依された別宇宙のWandaが執拗に追いかけてくるシーンなんかもゾンビ映画だよね。
SPIDER-MANをバカにする台詞もSPIDER-MAN三部作を監督したRaimiだからこそ楽しい。お尻から蜘蛛糸を出すジョークは笑える。
STRANGE の元カノChristineの活躍は非常に良かった。そもそも彼女の結婚式に行ったこと自体必要だったのかと思ったのだが、ここは重要な伏線だった。彼女の質問、”Are you happy?”に対する答えはSTRANGEこの事件が進むにつれて彼自身が考え続ける非常に良い質問。
そして壊れた時計も良い小道具だった。第一作目のヒーローになる前の彼は時計を沢山持っていたが、最近の彼の時計ケースにはChristineからもらった壊れた時計しか入っていないのとは好対照。Raimiなのか脚本家なのか、ここは良い仕事をしている。
Earth 616が言及されるシーンなんかMarvelファンを喜ばせるシーンなんだが、欲を言えば、Marvel Cinematic Universeの地球を616と称してほしくなかった。
そして、別宇宙とは言え、CAPTAIN CARTER、BLACK BOLT、Reed Richards、Professor X をIlluminatiとして登場させたMarvelはよくやった。特に後の二人はDisneyがFoxを買わなければ実現できなかったからね。Patrick Stewartだよ、BLACK BOLTの人はテレビシリーズと同じなのかな。それからCAPTAIN MARVELを演じた女優さんはWandaVisionのMonicaと同じだったら良いな。(知らん)
しかしだ、コスチュームが非常にダサいのがな。特にReedのね。あとProfessor Xに対する仕打ちは許さん。
勝手格付けB-。