あまりにも表紙が素敵だったので、約1年振りにX-FACTORのレビューについての記事。素敵な表紙はX-FACTOR 228号のもの。いつもこのタイトルの表紙だけを担当しているDavid Yardinの手によるもの。Yardinの画は見た感じが毎号違う。共通しているのは、あまり背景を書きこまないとこ、そして人物の表情がものすごく丁寧なところだ。去年の5月に書いたレビューでも同じようなことをコメントしているな。(下記リンク参照。)230号の表紙も良いのだが、どうしても、アメコミとは思えない、何とも言えない主人公Multiple Manの表情に惹かれてしまった。(大昔サンデーかなんかに連載していた「トーイ」を彷彿とさせる。)
今回のレビュー対象は上述の228号から230号まで。筋書きをPeter Davidが、Leonard Kirkが228号の画を、Emanuella Lupacchinoが229号、230号の画をそれぞれ担当している。Yardinを褒めたので、本編の画家についてもコメントしよう。Leonardの画はまだ粗削りだが、悪くはない。コマによって良かったり悪かったりのムラはある。一方のEmanuellaの画は完成されている。女性画家だけに女性は綺麗だな。一方男性の方が洗練され過ぎちゃっている感は否めない。彼女の描くWOLVERINEなんて優男すぎでしょう。もっとむさ苦しく描いてくれないとね。
内容に行く前に、前から書きたかったことについて。Peter の書く、これまでの粗筋のコーナーが、最近ものすごく面白い。前段で一応これまでの粗筋を説明するのだが、後半部分は、どちらかというと、Peterの近況についての報告。それもアメリカ人らしく面白おかしくね。(笑いのセンスは、アメリカ人には敵わない。大阪人も面白いけどね。)227号の年老いたStan Leeを見たPeterの娘が浮ュて大泣きしたってのは大爆笑だった。(娘さんはStanの若いころの写真を見ていて、もっと若い人だと勘違いしている。一夜にして、何十歳も年を取ったことに驚いたんだけどね。アメリカ版浦島太郎だ。)
227号で自分の分身に殺されてしまったMultiple ManことJamie Madrox。(添付の表紙はその表情。)分身に憑依をしていたのが、Blood Bathなる悪魔。こいつは死人に憑依ができるってやつだ。その悪魔を退治するのが、X-FACTORのメンバーの中では謎の存在Layla Miller。(ちなみに、Laylaはおいらのお気に入りのキャラクターでもある。)こいつはどうも人を蘇生させたり、悪魔祓いもできるみたいだ。おもろいな。Jamieを蘇生させようとするのだが、そうは問屋が卸さないってもの。アメコミの世界では死ぬなんて日常茶飯事で、今回もご多分に漏れずってところかな。
Peterの紡ぐ話は、伏線なり、笑いありで全般に面白い。Laylaの能力についてはまだまだ、謎を残しているね。出し惜しみっていうのかな。ファンとしては、そのじれったさも悪くない。Laylaが人を蘇生させると魂(soul)がないっていうのも、面白い発想。生死と魂とは違うのかな。
もう一つ気に入っているのが、X-FACTORのリーダーJamieが死んだことを受けてWOLVERINEが連れてきたリーダー。昔のX-FACTORのリーダーだったHAVOKとその恋人Lornaじゃん。懐かしい。
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とおる
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