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1990年に出版されたSpectacular SPIDER-MAN (“Spec”) 169、170号を読み終えたのでレビュー。
筋書を Gerry Conway、画をSal Buscemaが担当。添付画像は、170号の表紙。表紙はよく嘘をつくけど今回は大体こんなシーンが出てくる。最近Buscemaの画を褒めちぎっているけど、こういう画は今年亡くなったGeorge Perezの方がカッチョ良く描くなーと考えたりする。
粗筋を手短に紹介。前号でシェイプシフターにまんまと騙され、建設現場の地中から謎の黒雲を解き放ったSPIDER-MAN。騙したのはAVENGERSに在籍中のSHE-HULKと思い込み、古くからの知り合い4人を勧誘。The Outlawsを結成。メンバーはPuma、The Prowler、Sandman、Speed Racer。
いつものように気に入ったシーンや台詞等を書いていく。シェイプシフターSpace Phantomを指図する謎の存在に対する不満。”You tell me what to do. You don’t tell me why.”
これ最近自分自身も経験したし、逆に自分自身がやってしまったことがある最悪な指示だな。何故それを指示したかを説明すれば部下はもっと良いやり方で仕事を行うことができるのに。
Kingpinの事務所でことの発端となった建設現場の資料を調査中のPumaの台詞。”Only a few days ago Kingpin offered a commission to assassinate enemies of his, Chameleon and Hammerhead.” Pumaは個人で殺人を請け負う程の悪であると同時に金持ちでかつSPIDER-MANのたのみを快く引き受ける。人が良いのか、悪いやつなんだかわからん。
3年目の浮気に発展するのかハラハラドキドキのMJはその相手Jeromeにキスされたところを従妹のKristieに目撃されてしまう。どうなるこの続き?
Spec 170号ではThe OutlawsとAVENGERSの対決へと繋がる。SPIDER-MANが1頁目で仲間に”Try to be nice.”と声をかけているのに次のページではCAPTAIN AMERICAにパンチを喰らわすのはチグハグだなと思ったが、やはりこれはSpace Phantomの仕業だった。
それを見破ったのはAVENGERSの面々ではなく、Puma。どうもAVENGERSのメンバー構成がちょっと駄目なのかな。(Capは兎も角THOR、SERSI、SHE-HULK、QUASARと知恵より力重視の布陣だからな)
Space Phantomを陰で操っていたのはCalculus。残念ながらまたしても知らないキャラ。黒幕はImmortusだとばかり思っていた。SPIDER-MANは彼の存在を感じ取っていたらしい。Puma以上に凄い。AVENGERSより当然優れている。そういう意味ではこの対決SPIDER-MANの一人勝ちだな。やなり彼はグループの中で活躍するというよりソロがお似合い。