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アメコミとラーメン

HULKがゲスト出演のSPIDER-MANを楽しめる、MARVEL TEAM-UP 53号、54号



旅先でMARVEL TEAM -UP (“MTU”) 55号を入手。その前の話を読まずして55号を読むのが嫌だったため、御用達でMTU 53号、54号を入手。読み終えたので早速レビュー。1977年の作品。

筋書をBill Mantlo、画をJohn Byrne、インクをFrank Giacoia、Mike Espositoがそれぞれ担当。添付画像の53号の表紙はX-MENの中興の祖Dave Cockrumの作品。あらためて見てみると力強くて非常に良い。玉に瑕なのは彩色がもう一歩なことだな。

もう一人X-MENの中興の祖で中身の画担当Byrne。Mycomicbookshop.comの説明によると、彼がX-MENを描いたのはこのMTU 53号が最初らしい。どうりで他のMTUより高いはずだ。X-MEN時代のインクはTerry Austinだったのでちょっと印象が違うが相変わらずByrne節。彼が描くNIGHTCRAWLER 、CYCLOPSは芸術だね。もう一つBANSHEEがCockrumチック。

さて粗筋をサラッと紹介。HULKはニューメキシコの小さな町リバティに到着した。彼以外に生きている人間はいなかった。そこでWoodgodなる半獣半人に出会う。一方SPIDER-MAN はX-MENのジェットに乗り帰還中だったが、リバティでの一件を知り途中下車することに。

HULKの台詞から。”Then HULK must clean town so HULK can be proud town has HULK’s name.” 誰も人がいないからこの町はHULKのもので、町を綺麗にすればHULKの名前を冠した町を誇れるという論法。如何にも素朴なHULKっぽくて好きだね。

米軍の謎の一派にミサイル攻撃を受けた際のWOLVAERINEの台詞。”It’s probably an exterminator come to get the blasted bug-man off the bumper.” Bug-manとはSPIDER-MANのことで、害虫駆除の業者がX-MENの飛行機から虫を駆除してくれるために来たんだみたいな冗談。その後にSPIDER-MANも言い返すのが楽しい。

続けて54号。SPIDER-MANは核心に迫る。彼の台詞。”Whatever went wrong in Liberty, it’s 
my bet that you caused it.” 米軍の一派がリバティの住人の死亡に関与していてその事実を揉み消そうとしている。確かにHULKや半獣半人が騒ぎを起こせばマスコミや他の政府の関係者が集まってきて、彼らの失態が詳らかになってしまうからな。

一時は催眠ガスで囚われの身となったHULK、Woodgod、SPIDER-MAN。SPIDER-MANの台詞、”While you hang the blame for the destruction of Liberty, New Mexico on me and the HULK! Good plan except that I’ve got the whole this on film.” この話が発表された1976年はデジタル的な録音/録画機器はない。この手の悪人の自供にカメラのフィルムがどう役立つのかわからない。状況証拠とはなるか。間抜けな部下は彼のフィルムを調べるため拘束を解くのは、ちょっといただけない。(手足は金属の拘束具に包まれたままなのだが)

さて、54号の最後でSPIDER-MANはミサイルで宇宙へと飛ばされてしまう。続きは55号でのお楽しみ。そろそろ次の新しいアメコミたちが到着するので読むのはもう少し先か。
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