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アメコミとラーメン

今回はSPIDER-MANの方が悪もんじゃん、1985年出版Marvel Team-up 150



旅行に行って立ち寄ったアメコミ屋で買ったMarvel Team-up 150号の表紙を大好きなアーティストの一人Barry Windsor Smithが描いている。中身の話がどうでもやはり欲しいので買ってしまった。$10なり。中身の状態からこの値段なら納得感がある。しかし裏表紙が折れていた。がっくり。(ま、この辺は許容範囲か。)1985年の作品。

筋書をLouis Simonson、画をGreg La Roque、インクをMike Espositoがそれぞれ担当。La RoqueはDC、Marvel両方で作品を描いていたらしい。John Romita、Ross Andrewといった歴代のアーティストの画を受け継いだ正統派のPeter Parkerを描いていて好感が持てる。

粗筋をサラッと紹介。以前SPIDER-MANにコテンパンにのされたJuggernaut。親友のBlack Tomの誕生日プレセントに彼の力の源の古代の石を渡した。それを知ったSPIDER-MAN とX-MENは、誕生日パーティーの会場である高級ホテルへと向かった。

モノローグでこれまでの黒歴史を語るJuggernaut にはちょっと同情してしまった。それでいて、唯一の友達Black Tomが喜ぶと思って力の源の石をプレゼントするなんて健気過ぎる。良いやつじゃん。

そして相棒Black TomもJuggernautの力を束の間得た結果、彼の気持ちを少し理解できたことで満足した。そして彼に心からお礼を言っている。こいつも実は良いやつじゃん。なんか、SPIDER-MANやX-MENの方が悪者みたいじゃん。(笑)

未来から来たX-MENのメンバー、Rachaelはこれから起こることが大体わかっているというのは味噌。タイムラインは別なのでそっくりそのまま繰り返されるわけじゃないけどね。しかし、こんなどうでも良いこともまで記憶に残っているとしたら相当凄い。

家賃も払えないほど金欠なPeter。May伯母さんの誕生日プレゼントにピッタリの帽子が半額で買えるのを発見した後の彼の台詞。”Half of nothing is still nothing. That’s what I’ve got to spend.” このhalfも実は、これから起こることへの伏線だとあとから気が付いた。(Juggernautの力をBlack Tomと半々に分け合う展開ね。)

もう一つの伏線は、アパートに引っ越してきた美女3人組。彼女たちのご機嫌を取るため写真撮影したPeter。Juggernautとの対戦の写真はおしゃかになったが、美女の写真はバッチリ。そしてそれが結局評価された。この号でMarvel Team-upは一度終了する。最終号らしからお笑いオチ。ルパン三世の最終回もお笑いオチだったか。”This might be the beginning of a whole new career!”と編集長のRobbie Robertsonに言わせてしっかりと締めているが。
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