その名はバーABRI（あぶり）カウンターだけのこじんまりとしたお店で、日本酒や焼酎、ビールなどの品揃えが凄く豊富でリーズナブルなお値段で楽しむこともできる。
飲んだ後の〆のメニューで出していたラーメンが好評で、一日限定3～5食での提供を始めたのですがこれは3月14日の北陸新幹線開業に向けての企画だったようです。ラーメンだけの利用も可能で1200円。バー利用（飲酒）の場合は300円引きの900円での提供です。訪れた日は運よくタイムサービスで、ラーメンだけの利用でしたが900円で頂くことができました（テーブルチャージも無し）
のどぐろ煮干しらーめん1200円（ラーメンだけの利用）
のどぐろ煮干しと昆布だけ（イノシン酸とグルタミン酸の相乗効果で旨み倍増）の動物系を全く使わない純和風出汁の透明スープ。味付けはシンプルに塩と微量の薄口醤油のみ。素材の旨みや風味を味わうスープです。一口目はアッサリというか、味わいを感じるのに一呼吸おいてから後口に塩味を感じます。のどぐろの味を知らないのでこのスープがのどぐろらしい旨みが出ているという事ができなくて残念ですが、生臭さや乾物臭は無く鰹や鯖ほどの強烈な旨みではない、ほんのりとした甘味も感じる味わいで塩分がとても低めに設定されています。
麺はあえて多加水にしたとママさん。飲んだ後なのでサッパリ、ツルツルとした食感を求めたんだとか。
具材が別皿で提供されるのも本格的。繊細なスープがトッピングで邪魔されたくないからだそうだ。すばらしい感性です。この具材メンマはのどぐろ出汁で煮込んだもの。低温加熱のチャーシューは炊飯器で3時間かけて調理したレアなモノ。
サービスで出汁巻き玉子を頂きました。これものどぐろの出汁を使っているとの事。ラーメンには一番出汁、メンマや出汁巻きには二番出汁を使うなど
凄い工夫と熱意が感じられます。というか凄い凝り性な性格とお見受けしました。お話の中で料理好き、研究熱心、凝り性、やりだしたらとことん追求みたいな人柄が伝わってきて、しらふの自分達にも好印象。次回はバーの利用もしたいものです。
お店はママさんお一人での営業の為仕込みはこの位が限界だという事で、ラーメンの調理に関してもバーの狭いカウンター内では火口が一つしかないので一人前ずつしか作れないのが現実です。
その辺の事をご理解いただかないと無理なお店なので悪しからず(笑) ここはあくまでもバーなのですから。夜の金沢の気になるお店、鰯料理の居酒屋で提供されるいわしらーめん。バーで食べるのどぐろラーメン。恐るべし金沢(笑)
