松代城に到着したのは7時30分過ぎ、本丸へ入るための北不明門開門時間は午前9時。
それまで町歩きすることにしました。
まず訪ねたのは真田家菩提寺
【長国寺】
天文16(1547)年、信濃国の在地領主であった真田幸隆が、一族の菩提寺として松尾城内に「真田山長谷寺(しんでんざんちょうこくじ)」を建立しました。その後、永禄7(1564)年に松尾城外へと移され、本格的な禅寺として諸施設を整えました。江戸幕府が開かれると、幸隆の孫にあたる真田信之は上田藩主となりますが、元和8(1622)年の松代移封にともなって現在の場所へと移転し、寺号も「長國寺」(國は国の旧字体)と改めて、今日にいたっています。、、、長国寺HPより
住所; 長野県長野市松代町松代1015−1
webページは→こちら
遠景
参道より
本堂
本堂大屋根の「六文銭」と海津城(松代城)から移築された「しゃちほこ」
肝心の歴代藩主の「霊廟」は固く門が閉ざされていました。
本堂で訪ねると、ただいま「特別拝観中」とのこと。特別拝観料1000円をお支払いし、案内していただくことにしました。
墓所入り口解錠
「歴代藩主墓所」
初代から十二代までの歴代当主(十三代は東京の青山墓地)と、早逝した子女の墓。婦人と側室の墓はなく位牌が御霊屋(非現存)に納められていました。
初代藩主信之公
上田城主昌幸(父)
真田幸村(信繁)その子大助(幸昌)の供養塔もありましたが、遺骨は納められていません。
「御霊屋(おたまや)」
初代藩主信之(信幸)公
万治3年(1660)の建立、昭和55年に解体復元工事完成しました。
現在40年に一度の改修を終え、まさに漆黒の美。金具の一つ一つにも六文銭が刻印され、彫刻の彩色も見事に復活していました。
表門(重要文化財)
表門の黒漆、屋根の吹き替えも終え重厚な佇まいとなっています。
御霊屋(重要文化財)
意匠
屋外を飾る彫刻絵画も優れた技法のもので、江戸時代前期御霊屋の遺構としては、全国的に見ても高い水準にあるそうです。
正面の鶴の彫刻は左甚五郎の作と言われています。
屋根裏
側面
ご開帳(内部は写真撮影禁止)
内部は内陣と外陣に分けられ、内陣の正面には須弥壇を設け、壇上中央には釈迦像、その左右に信之公と正室小松姫(本多忠勝の娘)の位牌が安置されています。
透かし彫り・丸彫りが施され、格式の高い格天井の絵画は狩野派を代表する狩野探幽の作とされています。
四代藩主信弘公御霊屋と門(長野県宝)
元文元年(1736)建立。昭和56年に解体復元工事完成。
現在40年に一度の改修に向け足場が組まれています。また内部を見ることはできませんでした。
40年来の風雪で漆ははげ、木材の傷みも進んでいます。
初代藩主の御霊屋に比較して簡素です。
門
御霊屋
意匠
三代藩主道幸(信房)公の旧御霊屋(長野県宝)
現・開山堂
明治5年の大火で長興寺の伽藍は焼失してしまいました。明治19年本堂再建の際、三代藩主道幸(信房)公の御霊屋を開山堂として移転・転用されました。
その際、回縁向拝などの意匠を取り外しています。
明治の初め頃までの御霊屋は、初代から四代までの藩主のもの四宇と、松寿院(二代藩主側室)をはじめとする歴代藩主の側室方の位牌を安置したもの一宇の全部で五宇であったが、現在は二宇のみです。
現存2宇と転用1宇、残り2宇は大火の後の再建費用を賄うため売却されたそうです。
信州・松代散策マップより
旧松代駅舎
旧樋口家
鐘楼
旧矢沢家
歴史的道すじ
旧白井家
真田勘解由屋敷
文武学校
真田邸
真田像
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