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コンピュータとの思いで(その14:コンピュータトラブル)


1980年代初め「工場始まって以来の大事件発生:コンピュータトラブル」

経過
トラブル前日の夕方、二か所の顧客からトラブルの資料届く。
2サイトで全く同じ内容の事故が発生したことから、ハ-ドとは考えにくく、ソフト不良らしいことは分かっていたものの冗談半分に地磁気か太陽の黒点による変動の影響か、もしそうだとすると明日は大変な事になるぞと話していたら、原因は事なるものの本当にその通りになってしまった。

トラブル当日、魔の一日が始まった。
朝から、電話での事故報告が殺到。
全て同じ内容の事故である。
この時から、事故ではなく事件となった。
それも工場始まって以来の大事件となった。
関連者は、前日から徹夜作業。
暫定処置として不当にエラーとなる処理をスキップさせることを検討。
並行して、該当顧客先に現地対応者を向かわせ即対策できる体制とした。
昼頃までに暫定処置の確認が出来現地に対策指示。
午後、真の原因判明。
日付に関する不良で領域を不当に破壊していた。
このため結果としてxx年xx月xx日のある時刻になると不当にエラーとなる事故。
(トラブル前日の2顧客は日付を進めてのテストで発生したものであった。)
このトラブルのため某顧客においては室長を始め班長クラスの人達総勢30名が半徹するなどのご迷惑をおかけした。

被害状況は、某銀行を始め計7顧客。これらの7顧客はトラブル当日のオンライン営業がほぼ一日停止。


「100倍説」
不良の作り込み低減と早期発見がいかに大切であるかということの話です。
不良1件あたりの費用、機能設計段階を1とすると、テスト段階で100、社外だと10000かかる。
米国では、設計1ドル、テスト100ドル、社外事故10000ドルと言われていた時代有り。
この当時の話ですが、その後プログラムの開発も効率が向上し原価低減等により金額面では1/10位で換算していた。
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