第92回全国高校野球選手権大会 予選展望
【福岡】(133校)
九州国際大付が連覇に挑む。好投手揃い、大激戦の大会だ。
◎ 九州国際大付
○ 西日本短大付 自由が丘
△ 東福岡 飯塚 福岡工大城東
ズラリと有力校が並び、予断を許さない様相だ。そんな中、まずは九州国際大付の連覇が大きな焦点。昨年ほどの大型チームではないが、素材のいい選手を揃え、V2が十分に狙える陣容だ。対するのは春優勝の西日本短大付と、選抜出場の自由が丘。西短は2004年以来の制覇を狙い、エース森が成長。自由が丘も東海大相模を破った攻守が健在。エース小野の安定感も抜群だ。森田・猿渡の強力2本柱を擁する飯塚、投手陣の層が厚い東福岡、大型チームの福岡工大城東に、東海大五、筑陽学園なども候補だ。
【佐賀】(41校)
佐賀北にあの夏以来の輝きが戻るか。安定した攻守の佐賀商が2年ぶりのV狙う。
◎ 佐賀北
○ 佐賀商
△ 龍谷 佐賀学園
佐賀北は”あの夏”に中学3年生だった選手が主力。打線の破壊力は県内屈指で、投手陣の整備さえ出来ればグッと聖地復帰の可能性は高まる。秋春共に決勝進出の佐賀商は、相変わらず夏に向かって仕上げてきた。各選手の潜在能力の高さで他を圧倒する。この”全国制覇校”2校を追うのは、龍谷と佐賀学園か。龍谷の打線は全国レベルとの噂がもっぱらだ。セオリー無視の打ち勝つ野球で魅せるか。佐賀学園は峰下の右腕が頼り。スライダーの切れがよく、頼りになる右腕だ。その他では鳥栖、伊万里商、唐津商などが上位進出を狙う。
【長崎】(61校)
打線に絶対の自信もつ清峰。連覇が視界の長崎日大に、佐世保実、長崎商も狙い定める。
◎ 清峰
○ 長崎日大
△ 佐世保実 長崎商 海星
甲子園常連組の戦いになりそう。まずは昨春全国制覇の清峰。今年は昨年と違いデンと座るエースはいない。しかし、それを補って余りある打線の破壊力は九州でも屈指の破壊力を持つ。サーキットで鍛えられた各選手の打球の速さは、半端じゃない。その清峰を破り甲子園を手繰り寄せた昨年の再現を狙う長崎日大は、連打で相手投手をひきずり下ろす凄まじい打撃が看板。長打ではなく連打、がキーワードだ。2強を捉える位置につけているのが、佐世保実と長崎商。両校共に投手力中心の守りの野球で、2強との差をつめていく。海星、波佐見などの強豪も戦力を整えつつあり、激戦が予想される。
【熊本】(68校)
名門熊本工の視界は良好。追っていくのはレベルの高い九州学院か。
◎ 熊本工
○ 九州学院 城北
△ 必由館 秀学館 文徳
こちらも覇権争いは、いつもの夏と同じ様相を呈している。名門熊本工が連覇を狙い戦力を充実させれば、素材のいい選手の揃う九州学院がその後をわずかな差で追う。熊本工は昨夏の甲子園でも好投した左腕・月田がすっかり自信をつけているのが大きい。選抜帰りの宮崎工を1失点で抑えた投球は見事。城北は分厚い投手陣、必由館は攻撃力が増してきた。秀学館や文徳、鎮西など甲子園でもおなじみの顔が覇権争いを展開する。
【大分】(49校)
”明豊の天下”はまだまだ続く。汚名返上に燃える柳ヶ浦の動向も気になる。
◎ 明豊
○ 大分商 大分工
△ 楊志館 津久見 柳ヶ浦 大分
一昨年、昨年と甲子園で輝きを放った明豊の天下は、まだまだ続いていきそうだ。今宮ほどではないが、今年もエース山野がかなりの力を持っている。MAXは148キロ、力で県大会を乗り切るつもりだ。心配は大悟坊監督の勇退だけだが、浜田新監督での初Vに、チームは一丸となっている。追っていくのは、大分勢が中心。大分商、大分工、大分の3校が、どこも甲乙つけがたい戦力に底上げされてきている。各チームとも切り札を持ち、打倒・明豊を誓う。楊志館はバッテリー中心の好チームだ。
【宮崎】(51校)
口蹄疫の影響で先が読めない大会に。実戦不足で、波に乗るチームが突っ走る展開か。
◎ 宮崎工
○ 日南学園 宮崎商
△ 宮崎日大 都城商
口蹄疫の影響で、6月の各校の対外試合は禁止。そして開会式も行われず、先の読めない大会となりそうだ。実戦不足はいかんともしがたいため、波に乗った伏兵が一気に・・・という展開も十分に考えられる。戦力的にいくと、選抜で大活躍のエース浜田を擁する宮崎工が1番手。差がなく追うのが、強豪の日南学園と2年ぶりのV奪回を狙う宮崎商。都城商や日章学園、宮崎日大や日向学院なども要注意。いずれにせよ、チームの状態を上げてきた学校に軍配が上がりそうだ。
【鹿児島】(85校)
鹿児島実が一番手。永遠のライバル・樟南もピタリ。神村学園の力も侮れない。
◎ 鹿児島実
○ 樟南 神村学園
△ 鹿屋中央 鹿児島商 鹿児島工
去年は鳴りを潜めた鹿児島実が、今年はよさそうだ。左腕王国の2枚看板が健在。相変わらずの鋭い攻撃力も健在で、夏に強い実績からも1番手の地位は揺るぎない。永遠のライバル・樟南も連覇を狙う好位置につけた。2年生のエース戸田が、春に一本立ちを遂げて守りに心配がなくなったのがチーム力アップにつながっている。3強の一角、神村学園も負けていない。今年は実績を残せていないものの、やはり個々の力はピカイチで、上位2校にとっては嫌な相手だろう。近年上昇傾向の鹿児島工と古豪・鹿児島商も当然狙いは甲子園だ。
【沖縄】(63校)
全国屈指の激戦区も、興南の力が図抜けている。嘉手納、糸満、小禄などの新興勢力台頭の激戦。
◎ 興南
○ 嘉手納 糸満 小禄
△ 沖縄尚学 沖縄水産 八重山商工
選抜で全国制覇の偉業を成し遂げた興南に死角はない。エース島袋もしっかりと仕上げてきており、迫力満点の打線も充実して、狙いは春夏連覇しかない。その興南を追う勢力は、ゴロゴロと有力校が出始め、一大勢力となっている。嘉手納、糸満、小禄など、今までは名前も出なかったような学校が一気に力をつけ始め、夏の陣は初戦から気の抜けない大激戦になりそうな予感だ。名門の沖縄尚学、沖縄水産、八重山商工などがどう巻き返していくかも注目される。エース宮良が控える八重山にもチャンス到来だ。
【福岡】(133校)
九州国際大付が連覇に挑む。好投手揃い、大激戦の大会だ。
◎ 九州国際大付
○ 西日本短大付 自由が丘
△ 東福岡 飯塚 福岡工大城東
ズラリと有力校が並び、予断を許さない様相だ。そんな中、まずは九州国際大付の連覇が大きな焦点。昨年ほどの大型チームではないが、素材のいい選手を揃え、V2が十分に狙える陣容だ。対するのは春優勝の西日本短大付と、選抜出場の自由が丘。西短は2004年以来の制覇を狙い、エース森が成長。自由が丘も東海大相模を破った攻守が健在。エース小野の安定感も抜群だ。森田・猿渡の強力2本柱を擁する飯塚、投手陣の層が厚い東福岡、大型チームの福岡工大城東に、東海大五、筑陽学園なども候補だ。
【佐賀】(41校)
佐賀北にあの夏以来の輝きが戻るか。安定した攻守の佐賀商が2年ぶりのV狙う。
◎ 佐賀北
○ 佐賀商
△ 龍谷 佐賀学園
佐賀北は”あの夏”に中学3年生だった選手が主力。打線の破壊力は県内屈指で、投手陣の整備さえ出来ればグッと聖地復帰の可能性は高まる。秋春共に決勝進出の佐賀商は、相変わらず夏に向かって仕上げてきた。各選手の潜在能力の高さで他を圧倒する。この”全国制覇校”2校を追うのは、龍谷と佐賀学園か。龍谷の打線は全国レベルとの噂がもっぱらだ。セオリー無視の打ち勝つ野球で魅せるか。佐賀学園は峰下の右腕が頼り。スライダーの切れがよく、頼りになる右腕だ。その他では鳥栖、伊万里商、唐津商などが上位進出を狙う。
【長崎】(61校)
打線に絶対の自信もつ清峰。連覇が視界の長崎日大に、佐世保実、長崎商も狙い定める。
◎ 清峰
○ 長崎日大
△ 佐世保実 長崎商 海星
甲子園常連組の戦いになりそう。まずは昨春全国制覇の清峰。今年は昨年と違いデンと座るエースはいない。しかし、それを補って余りある打線の破壊力は九州でも屈指の破壊力を持つ。サーキットで鍛えられた各選手の打球の速さは、半端じゃない。その清峰を破り甲子園を手繰り寄せた昨年の再現を狙う長崎日大は、連打で相手投手をひきずり下ろす凄まじい打撃が看板。長打ではなく連打、がキーワードだ。2強を捉える位置につけているのが、佐世保実と長崎商。両校共に投手力中心の守りの野球で、2強との差をつめていく。海星、波佐見などの強豪も戦力を整えつつあり、激戦が予想される。
【熊本】(68校)
名門熊本工の視界は良好。追っていくのはレベルの高い九州学院か。
◎ 熊本工
○ 九州学院 城北
△ 必由館 秀学館 文徳
こちらも覇権争いは、いつもの夏と同じ様相を呈している。名門熊本工が連覇を狙い戦力を充実させれば、素材のいい選手の揃う九州学院がその後をわずかな差で追う。熊本工は昨夏の甲子園でも好投した左腕・月田がすっかり自信をつけているのが大きい。選抜帰りの宮崎工を1失点で抑えた投球は見事。城北は分厚い投手陣、必由館は攻撃力が増してきた。秀学館や文徳、鎮西など甲子園でもおなじみの顔が覇権争いを展開する。
【大分】(49校)
”明豊の天下”はまだまだ続く。汚名返上に燃える柳ヶ浦の動向も気になる。
◎ 明豊
○ 大分商 大分工
△ 楊志館 津久見 柳ヶ浦 大分
一昨年、昨年と甲子園で輝きを放った明豊の天下は、まだまだ続いていきそうだ。今宮ほどではないが、今年もエース山野がかなりの力を持っている。MAXは148キロ、力で県大会を乗り切るつもりだ。心配は大悟坊監督の勇退だけだが、浜田新監督での初Vに、チームは一丸となっている。追っていくのは、大分勢が中心。大分商、大分工、大分の3校が、どこも甲乙つけがたい戦力に底上げされてきている。各チームとも切り札を持ち、打倒・明豊を誓う。楊志館はバッテリー中心の好チームだ。
【宮崎】(51校)
口蹄疫の影響で先が読めない大会に。実戦不足で、波に乗るチームが突っ走る展開か。
◎ 宮崎工
○ 日南学園 宮崎商
△ 宮崎日大 都城商
口蹄疫の影響で、6月の各校の対外試合は禁止。そして開会式も行われず、先の読めない大会となりそうだ。実戦不足はいかんともしがたいため、波に乗った伏兵が一気に・・・という展開も十分に考えられる。戦力的にいくと、選抜で大活躍のエース浜田を擁する宮崎工が1番手。差がなく追うのが、強豪の日南学園と2年ぶりのV奪回を狙う宮崎商。都城商や日章学園、宮崎日大や日向学院なども要注意。いずれにせよ、チームの状態を上げてきた学校に軍配が上がりそうだ。
【鹿児島】(85校)
鹿児島実が一番手。永遠のライバル・樟南もピタリ。神村学園の力も侮れない。
◎ 鹿児島実
○ 樟南 神村学園
△ 鹿屋中央 鹿児島商 鹿児島工
去年は鳴りを潜めた鹿児島実が、今年はよさそうだ。左腕王国の2枚看板が健在。相変わらずの鋭い攻撃力も健在で、夏に強い実績からも1番手の地位は揺るぎない。永遠のライバル・樟南も連覇を狙う好位置につけた。2年生のエース戸田が、春に一本立ちを遂げて守りに心配がなくなったのがチーム力アップにつながっている。3強の一角、神村学園も負けていない。今年は実績を残せていないものの、やはり個々の力はピカイチで、上位2校にとっては嫌な相手だろう。近年上昇傾向の鹿児島工と古豪・鹿児島商も当然狙いは甲子園だ。
【沖縄】(63校)
全国屈指の激戦区も、興南の力が図抜けている。嘉手納、糸満、小禄などの新興勢力台頭の激戦。
◎ 興南
○ 嘉手納 糸満 小禄
△ 沖縄尚学 沖縄水産 八重山商工
選抜で全国制覇の偉業を成し遂げた興南に死角はない。エース島袋もしっかりと仕上げてきており、迫力満点の打線も充実して、狙いは春夏連覇しかない。その興南を追う勢力は、ゴロゴロと有力校が出始め、一大勢力となっている。嘉手納、糸満、小禄など、今までは名前も出なかったような学校が一気に力をつけ始め、夏の陣は初戦から気の抜けない大激戦になりそうな予感だ。名門の沖縄尚学、沖縄水産、八重山商工などがどう巻き返していくかも注目される。エース宮良が控える八重山にもチャンス到来だ。