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16年目突入。ビッグイベントに心躍らせながら、草の根のスポーツの面白さにも目覚めている今日この頃です。

糸井が電撃移籍で思う、北海道日本ハムという球団

2013年01月25日 | プロ野球

昨日のスポーツニュースで、
まさに『寝耳に水』の衝撃的なニュースが流れました。

【北海道日本ハム・糸井が電撃移籍】

というニュースです。

第一報を聞いた時はまさかという思いが強くて、
トースポあたりが『糸井電撃移籍』とか、
『糸井電撃移籍』だとか、
お決まりの『飛ばし記事』なのかなあ・・・・
なんて思いましたが、
どうやら本当のようで・・。

衝撃を受けました。

最初の印象では、
『なぜ日ハムは・・・・』という思いと、
『バカげた釣合の取れないトレードだなあ』という思いが交錯。

日ハムという球団のこれまでとってきたチーム作りの戦略に【なるほど】と思うところが多かったので、
それとは真逆に思えた今回のトレードを、
『なぜだ』
という想いで捉えました。

しかし昨日のスポーツ紙を読んで、
その真意というか経緯を知るにつけ、
『やはりこの球団は本物だ』
という想いを強くしましたね。


糸井選手。

ご存じのとおり、
パ・リーグはもとより、
日本球界でも屈指のスーパー外野手です。

バッティングも素晴らしいですが、
なんといってもその守備にはほれぼれします。
糸井・中田・陽と並んだ日ハム外野陣は、
その強肩ぶりにほれぼれする布陣ですね。

歴代日本一の外野陣とワタシが考える70年代の阪急全盛時の福本・蓑田・ウィリアムスの布陣にも、
今の日ハムの3人は肩だけを考えると上回っているほどすごい3人です。

その糸井選手。

年末からの年俸交渉で、
もめていたようですね。

決裂の後代理人交渉となり、
その際来季末のポスティングでのメジャー挑戦を訴え、
それが叶わないのであれば他球団にトレードしてほしいと訴えたのだそうです。

それを受けての電撃トレード。

表面だけ見ると『懲罰的』に映るこの球団の処置も、
大きな意味での球団経営の面からみると、
妥当な判断に見えます。

まずは球団として、
ポスティングに関する考え方を明確にしたのではないでしょうか。

確かにダルビッシュはポスティングでのメジャー入りを果たしました。
しかしながら、
今回の糸井のポスティングの件は、
どうも『ダルビッシュがこういう形で挑戦できたのだから自分も』という面が強くて、
何年も前から球団に粘り強く交渉してきたという経緯ではなかったように感じます。

それゆえ、
そういった意味での【ごね得】は許さない、
という球団の姿勢がうかがえるのではないでしょうか。


そして損得勘定では、
ポスティングやFA離脱が予想される選手については、
早めにトレードをして戦力の低下の食い止めを図る意図が見え隠れします。

仮にスーパースターに近い位置を占める糸井とはいえ、
そこに『安住の地』を与えるのではなく、
ドンドン下から若い選手を鍛え上げ、
常にチームの新陳代謝を即していくという球団方針が、
色濃く反映されています。

『誰かがいなくなったら負ける』
というチームではなく、
『誰かがいなくなってもカバーできる』
というチームへの移行を、
一番望んでいるのが日ハム球団ということでしょう。

その最たるものが、
今季のダルビッシュではないでしょうか。

あのダルビッシュが抜けても優勝できた。
この事実が、
日ハム球団のチーム作りに自信を与え、
今回の措置にも結び付く遠因になったのではないかと思っています。

更に新入団の大谷の存在。
これも大きいのではないでしょうか。

あれだけダルビッシュが騒がれ、
その後は斎藤が騒がれた球団でありながら、
彼らが全く騒がれなくなった現在でも、
次々に新しいヒーローを予感させる選手が誕生し、
チームの顔になってきています。

たぶん日ハムという球団は、
昨今の球界事情、
FAやポスティングなど”避けられない”状況を冷静に把握し、
チーム作りの手を打ってきているのではないでしょうか。

たぶんひとりの選手の、
チームとしての在籍期間(活躍期間と言ってもいいかもしれません)は、
7,8年ぐらいに設定してチーム作りを行っているのではないかと思っています。

その考え方は、
メジャーリーグの球団と酷似しているのではないでしょうか。

そこが『日本的な情緒や義理・人情』がまだまだ残る他の球団との、
決定的な違いなのではないでしょうか。

福岡SBもまた、
それに近い考え方を取っているのではと考えています。


そして今回のトレードでは、
たんに戦力の補完というだけではなく、
トレード相手の選手に、
リーダーシップに長け、将来チームを支える指導者等になる可能性を秘めた大引選手を指名しています。

『なるほどな~』

思わず膝を打つ【指名】ですね。

単純に戦力的に考えれば、
糸井と大引が釣り合うはずもないのですが、
中長期的な視点からは、
頷ける今回のトレードです。


ここ数年来、
ワタシは日ハムという球団のチーム作りに感心することしきりだったのですが、
今回もまた、
一本取られた感じです。

まあ、それもこれも、
寛大でチームを無条件に支えてくれるファンの存在あってのものなのですがね。

常勝を半ば義務付けられている巨人、阪神などでは、
なかなかこうもいかないでしょうがね。


さて、
今年のパ・リーグ、
昨年以上に各チーム入り乱れての混戦になるかもしれません。

思わぬところでスーパー外野手の糸井と抑えの切り札・馬原を獲得したオリックス。
台風の目に浮上してくるかもしれません。

日ハム、SBの2強がこれをどうしのいで覇権を手にするか、
はたまた楽天の初優勝がなるか…。

キャンプで戦力を分析するのが楽しみになってきましたね。



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