第４７回スーパーボウル まさかの兄弟ＨＣ対決へ！

≪ＮＦＣチャンピオンシップ≫

　ＳＦ．４９ers   ２８－２４　　ＡＴＬ．ファルコンズ


≪ＡＦＣチャンピオンシップ≫

　ＢＡＬ．レイブンズ　　２８－１３　　ＮＥ．ペイトリオッツ




さあ、今年のスーパーボウルの対戦カードが決まりました。

サンフランシスコ・４９ers       ボルティモア・レイブンズ

です。

興味深いカードになりました。

今季の途中から先発ＱＢの座に就いたケーパニックのパスとランがさえわたり、
そこにエースＲＢ．ゴアのランも加わり、今『アンストッパブル』な攻撃の状態となっている４９ers。

対するレイブンズは、
引退を表明している３７歳のＬＢ．ルイスが守備を引き締めていて、
チャンピオンシップでも厚みのある攻撃を誇るペイトリオッツを１３点に抑え、
伝統の守備力から試合を作り”いい形”が出来つつあります。

どちらが勝ってもおかしくないこの対決、
しかし注目はそこにはない感じです。

なんといっても、
史上初の『兄弟ＨＣ対決』が実現しました。

ＮＦＬのコーチ、ＨＣ歴の長いレイブンズの『兄』ジョン・ハーボウ。
０８年にレイブンズのＨＣに就任すると、
その年に入団したＱＢ・フラッコとともに攻撃力をアップさせ、
【守備偏重】のチームから、【バランス感覚】の優れたチームに変身させました。
昨年もＡＦＣチャンピオンシップに出場するなど、
チームを上げ潮の方向に持って行った【名将】と言えるでしょう。

そしてＮＦＬ２年目の『弟』ジム・ハーボウ。
こちらは現役時代からＱＢとしてよく知られた存在。
スタンフォード大などで実績を残した後１１年から４９ersのＨＣへ。
エースＱＢをシーズン途中にケーパニックに交代させた決断などは、
元ＱＢならではのものだったでしょう。
４９ers伝統の攻撃力を鍛え上げての、
２年連続のチャンピオンシップ登場。
そして初のスーパーボウル進出です。

長いＮＦＬの歴史でも、
兄弟がＨＣで戦うなんて、
ありえないくらい珍しいこと。


ＱＢ対決なら、
スーパースター同士であるペイトン（ブロンコス）、イーライ（ジャイアンツ）のマニング兄弟対決がスーパーボウルで見られるかもと思っていましたが、
まさかジョンとジムのハーボー兄弟のＨＣ対決が先に実現するなんて・・・・・。
絶句してしまいます。

二人とも素晴らしい指揮官ですので、
激しいバトルが展開されることでしょう。

それにしても・・・・。
ジョンとジムの兄弟なんて、
日本で言えばマコトとアキラの兄弟ってとこでしょうかね。

お父さん（元ＮＦＬのＨＣ）やお母さんは、
どんなにか誇らしい気持ちでいることでしょうか。
”アメリカの輝けるファミリー”の歴史に名を残すファンミリーですね。

攻撃力では４９ersが一枚上のような気がしますが、
チャンピオンシップでのレイブンズの守備、
素晴らしいものがありました。

そしてＱＢサッコの安定感が、
プレーオフに入って見事なまでに改善されています。

現時点では、
完全に互角と言えるでしょう。

しかし昨日のチャンピオンシップ。
４９ersはよく１７点差を逆転しましたね。
『歴史に残る』
大逆転でしたが、
それと感じさせないところに今年の４９ersの攻撃力の鋭さがありますね。

対するレイブンズ、
１２年前のスーパーボウルのＭＶＰ男、レイ・ルイスを中心に、
モチベーションは最高潮。
第１、第２シードを激闘で連覇した自信と勢いは脅威。

いずれにしても、
近年まれに見るぐらいの『競った』展開になると読んでいますが、どうでしょうか。


それにしても、
４９ersはあのＱＢヤング、ＷＲライスを擁してチャージャーズを一方的に破って以来１８年ぶりのスーパーボウルかあ。

個人的にはその対戦、
『チャージャーズが絶対に勝つ』と言って、
１０点ハンディをもらって、
それでも敗れて友人にスシを奢らされた・・・・・
という思い出がよぎります。


スーパーボウルを２週間後に控え、
いよいよワタシも、
熱が入ってきました。