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16年目突入。ビッグイベントに心躍らせながら、草の根のスポーツの面白さにも目覚めている今日この頃です。

中島 A’sへ!

2012年12月19日 | メジャーリーグ

西武ライオンズの中島が、
2年越しの夢をかなえてMLBのオークランドA’sと2年契約を結びました。
契約は2年総額650万ドルのなかなかのもの。
【レギュラークラス】のメジャー契約を勝ち取りました。


昨年はポスティングでのMLB入りを目指しましたが、
『落札』したヤンキースの扱いに不信感を強めて決裂。
結局古巣の西武ライオンズで1年間を過ごしました。

その雌伏の一年を経ての、
念願の契約ということが言えましょう。
おめでとうございました。


現在のMLBでの日本人野手の評価が下がっている中、
なかなかいい契約を結びましたね。
それだけ彼の評価が高いということでしょう。

長年”ひいき”のチームの主力として彼を見てきましたが、
彼の最もいいところは何と言っても【体が強い】ということでしょう。

このあたりは、
近年海を渡った日本人野手の中でもNO1だと思います。

『無事これ名馬』

は、なにもプロ野球だけではなく、
すべての競技のアスリートに言えることだと思います。

その体の強さで、
プロ野球入団後は他の選手達よりも体をいじめ抜き、
技術を飛躍的に進歩させていきました。

そしてもう一つは、
メンタルの強さでしょう。

優しい顔をしたイケメンの中島選手ですが、
その中身はまさに【闘将】と形容されるほどの、
激しい闘志の持ち主です。

彼に対してMLBのピッチャーは、
ドンドンと内角に攻め込んでくるでしょう。

それを持ち前の向こうっ気で跳ね返した時、
彼は一流への階段を上っていけるのではないでしょうか。


心配な面と言えば、
やはり技術面。

特にショートのレギュラー扱いの選手としての契約と聞きますので、
守備に対する不安は大きいですね。

今年NPBではパ・リーグのゴールデングラブを受賞した中島選手ですが、
お世辞にも守備がうまいとは言えない選手です。
(特に今年は故障をおしての出場だったため、後半戦は”真正面のゴロ”にしか反応できない彼を数多く見てきました)

まあ、日本のゴールデングラブというのは、
単に守備がうまい選手というわけではなく、
打撃も含めたトータルの印象で決まっちゃっていることが多いんですがね。

中島が西武時代に見せた守備力では、
開幕して1,2か月で【失格】の烙印を押される可能性もありますね。

サードあたりなら何とかこなせるとは思うのですが。

中島選手の”売り”は、
やっぱり打撃力ということになるでしょう。

それだけに、
来季はMLB1年目ながら、
今年のブリュワーズ・青木選手並の活躍は当然残さなければいけないと思っています。


なんにしても、
MLBで彼自身が『進化』できるか否かが、
成功のカギだと思っています。

『適応』と『進化』

どんな選手においても、
これがMLBで成功するカギでしょう。


要するに、
『日本での名前や実績は全く通用しない世界。いかに【力】で相手を黙らせるプレーを見せられるか』
だけが勝負ということです。


いろいろ思うところはありますが、
2001年の入団以来、
10年余の長きにわたり西武の中心選手として君臨してくれて、
様々な思い出を残してくれました。

90年代後半にFA制度が導入されて以降、
選手のFA(+ポスティング)移籍については、
もう慣れっこになってしまっている西武ファンのワタシですが、
中島選手に対しても、
新天地での健闘を祈っています。


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