第99回全国高校サッカー選手権大会決勝は、
埼玉スタジアムで行われました。
試合は激闘となり、
前半1点を先取した山梨学院に対し、
後半2点を返して青森山田が逆転。
ずっと試合を支配していた”絶対王者”青森山田が逆転したことで、
このまま試合は決まりかと思われましたが、
山梨学院が粘って同点に追いつくと、
試合は10分ハーフの延長へ。
ここでも両チーム決定的なチャンスを逃しながら進み、
決着がつかずにPK決着となりました。
PKになれば山梨学院は大黒柱であるGK熊倉の出番。
過去2戦をPKで勝ち切った山梨学院は、
この日もここで熊倉がファインセーブ。
4-2で青森山田を破り、
歓喜の2度目のVを果たしました。
それにしてもびっくりしました。
高体連のチームで、
青森山田を破るチームが出るなんて、
この決勝を見るまで思ってもみませんでした。
他チームに比べて、
青森山田はすべての面で1つも2つも抜けていると思っていましたが、
一瞬のスキを突かれた2失点で最後まで突き放せませんでした。
PK戦での負けですから、
厳密にいえば”負け”ではないのですが、
そこがトーナメント戦の難しさですかね。
これほどのチームでも、
試合の流れによっては苦戦を強いられてしまう。
う~ん、
なんだか勝ち続けるということの難しさが、
凝縮される一戦だったと思います。
優勝した山梨学院。
初戦から息の抜けない対戦の連続でしたが、
堅い守備で相手に反撃の隙を与えませんでした。
「堅守速攻」の極みのような試合、
準々決勝の昌平戦から、
準決勝の帝京長岡戦、そしてこの日の決勝と続きました。
個人レベルが非常に高いスキルフルな昌平、帝京長岡、青森山田に勝ち切っての優勝は、
本当に価値の高いものですね。
「きっちりと勝ち切る」
ことのできた山梨学院が、
厳しいトーナメント戦を勝ち抜いたという印象の優勝でした。
昨年の決勝(静岡学園3-2青森山田)とはまた違った印象の激闘となりましたが、
やはり高校サッカーは「トーナメント戦」としてはホント、
面白い大会ですね。
後半33分、
山梨学院の同点劇には絶叫し、
その後はドキドキの止まらない110分プラスでした。
山梨学院の皆さん、
おめでとうございます。
横森総監督も、
78歳にしてお元気な姿、
ホッとしました。
次回は100回大会。
青森山田が2年連続の悔しさを胸に、
ますます強くなりそうな予感ですね。
エース・松木らも健在ですし、
いったいどんな超絶なサッカーを見せてくれるのか。。。
まるでKKのいた頃のPL学園のよう。
悔しさを胸に3年生最後の大会で、
花を開かすような予感……しています。
来年は大観衆を飲み込んで、
準決勝、決勝やりたいですね。
久しぶりに生で見たくなってしまいました。
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