3回戦の2日目。
昨日で8強が出揃いました。
4000あまりの高校の中で、
最後の8チームに残った選手たち。
確率は1/500.
気の遠くなるような数字ですね。
そんな昨日の戦いの中、
東京同士による史上3度目の”首都決戦”がありました。
先日も触れたとおり、
1度目は77年の早実vs桜美林。
この対決には、東京中が盛り上がりました。
桜美林はその前年に初出場での全国制覇を達成していて、
この大会では連覇を狙っていました。
東京での人気もMAXでしたね。
早実は完全復活しての春夏連続出場。
春は8強に進出していて、
この大会でも有力な優勝候補に挙がっていました。
この後、松本(東洋大姫路)三谷(今治西)小松(星稜)山口(智弁)三浦(福島商)らの好投手が並び立ち、バンビ坂本(東邦)というニューアイドルを生んだ大会でしたが、前半の話題はこの”首都決戦”で持ちきりでした。
試合は、自力に勝る早稲田実が先制して優位に試合を進めたものの、終盤に全国制覇メンバーを多数そろえる桜美林が意地を見せて同点。盛り上がる試合となりました。
結局早稲田実が8回に突き放し、この新チームで、1度も桜美林に負けていないという自信を持っていた早実が勝利をもぎ取りました。
2回目の首都決戦は、95年の帝京vs創価。
準々決勝の戦いで、帝京が貫禄の勝利をもぎ取り、波に乗って全国制覇を達成しました。
今日の3回戦。
早稲田実と関東一のユニフォームを見ると、
なんだかここが甲子園ではなく、
神宮球場のような、あるいは神宮第2球場のような雰囲気がしましたね。
戦前の予想ではやや早実有利かと思っていましたが、
関東一の打線の振りの鋭さが上回りました。
攻撃力は脱帽ですね。
関東一といえば、
ワタシが思い出すのが初出場をした昭和60年。
もう25年も前になるのですね。
当時は現日大三監督の小倉氏が青年監督としてチームを率いていました。
東京のチームとしては異色のイケイケ野球でした。
小柄な横手投げの木島投手もなかなかのピッチングを見せて、
甲子園でもベスト8まで進出しました。
ワタシはこのチームを見ていて、
『ぜひPL学園と当たって欲しい』
と思っていました。
当時最強でKKが3年を迎えたPLに、
下町のイケイケ野球で挑戦して欲しかったです。
この関東一高、
それまでは早稲田実や帝京の壁の前に、
何度も涙を飲んできたチームでした。
しかしこの年、
決勝で対戦した選抜準優勝の帝京に対して、
まさに選手全員が”火の玉”となってぶつかっていったのを良く覚えています。
相手の投手は、
選抜で3完封をした好投手・小林。
戦前の予想では圧倒的に帝京有利でしたが、
関東一のイケイケ打線はあっという間にこの好投手を攻略。
ランナーがホームを踏むたび、
相手ベンチに対して威嚇するようなガッツポーズと雄たけびを上げていたのが印象的でした。
この年は結局甲子園8強でしたが、
昭和62年の選抜では準優勝。
相手は奇しくも、
初出場の時には対戦できなかったPL学園でした。(春夏連覇の、立浪キャプテンのチーム)
これから関東一の時代がやってくるか、
と思われたその後は、
小倉監督が辞任すると力を落とし、
現米沢監督が就任するまではなかなか結果を出せませんでした。
2008年の春夏連続出場で厚かった壁を再び破り、
今年その本領を発揮しています。
やっぱり関東一は、
イケイケ野球じゃなきゃね。
準々決勝以降もド~ンとぶちかましてください。
期待しています。
早稲田実は、
前半のチャンスを生かせなかったのが大きかった。
『先行逃げ切り』
の形に持っていけないと、
厳しい戦いになってしまいます。
しかし、
今年も2勝を上げ、
着々と実績を積み上げていっていますね。
これからも日大三との2強の叩き合いが長く続くと思いますが、
洗練された都会的なチームカラーに磨きをかけていってください。
首都決戦。
東京の高校野球ファンにはたまりません。
願わくば、
昭和55年以来の【京浜決戦】が決勝で見たいなあ。
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1 コメント
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- 謹賀新年2015年☆ (なにわのヒバゴン)
- 2015-01-01 23:47:06
- こんにちは。首都決戦で有名なのは72年春の決勝、日大桜丘と日大三の対決。ジャンボ仲根投手の桜丘が前年優勝の日大三を5対0で完封し初出場初優勝を飾っています。私は大阪ですが、甲子園での同県対決はその地元の方にとってはどちらにも肩入れしてしまう不思議な気持ちなんでしょうね。小倉青年監督率いた関東一の活躍なつかしいです☆
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