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16年目突入。ビッグイベントに心躍らせながら、草の根のスポーツの面白さにも目覚めている今日この頃です。

第86回選抜高校野球  決勝は35年ぶりの近畿決戦!

2014年04月02日 | 高校野球

≪第86回選抜高校野球大会≫

【準決勝】

第1試合  履正社 12-7 豊川 (延長10回)
第2試合  龍谷大平安 8-1 佐野日大


センバツもいよいよ4強対決となり、
決勝は履正社と龍谷大平安という、
近畿の新旧の強豪対決となりました。

準決勝の第1試合。

前日V候補の沖縄尚学打線を抑えきった豊川の大黒柱・田中は疲れから先発できずにベンチスタート。
しかしながらこの日先発した左腕・阿部が期待以上のピッチングを見せ、
豊川は前半を2-0と理想的な展開で折り返します。

しかしグラウンド整備を挟んだ6回、
勇躍登場した田中は、
前日までとは明らかに”別人”のピッチング。

やはり疲れは隠しきれず、
これまでビシビシ決まっていた内角のシュート気味のボールがことごとく”抜け球”となって、
苦し紛れにカウントを取りに来たスライダーを狙われるという悪循環で、
履正社の打線につかまり2回5失点。

履正社は、
打線が完全に息を吹き返して8回表を終わって6-2。

永谷のピッチングから見ても、
完全に逃げ切りの態勢に入ったと思われました。

しかし今大会『集中打』で注目を集めた豊川が、
8回2死からその真価を発揮。

出るは出るは、
打ち出の小槌の様にヒットが連なり、
あっという間に5点を取って再逆転。

恐ろしいばかりの迫力に、
大観衆はしばし呆然としていました。

これで逃げ切れば、
豊川は『初出場初優勝』に王手をかけたところでしたが、
そう簡単にいかないのが甲子園。

9回先頭バッターは途中出場の主将・金岡。
決して強打者とは言えないこのバッターが放った打球は、
一直線にレフトスタンドへ。

歓喜の同点弾となり、
試合は振り出しに戻りました。


こうなると勢いは履正社。

投手を使い切った豊川が、
苦し紛れに秋季大会で登板のない投手を次々送り込むのを、
待ってましたとばかり打ち砕いて10回の表に大爆発。
大量5点を奪い、
一気に試合を決めました。

第2試合は、
2回戦、準々決勝と延長を投げ抜いた佐野日大のエース・田嶋が、
これまた疲れからまったく精彩を欠く投球。

平安打線は落ち着いて、
しっかりとこの好投手を攻略して、
投げては2年生・高橋が好投。

層の厚さの違いを見せつけて、
決勝に進出しました。

センバツでは初の決勝進出だそうで、
平安のあまたいるオールドファンは、
喜んでいることでしょう。

決勝は履正社vs龍谷大平安という、
近畿勢同士の戦いとなりました。

近畿勢同士の決勝での戦いは、
1979年の箕島vs浪商以来のこと。
35年ぶりの決戦となりました。


あの箕島vs浪商以来かあ・・・・・

なんというか、
思い出しますねえ。

この第51回大会、
本当に【名勝負】の多かった大会です。

ワタシが昔に書いた、
センバツ名勝負でも、
1位と3位がこの大会。  ⇒  この時の記事がこれ http://blog.goo.ne.jp/angeldad/e/905c33f050f76bf8bc477d9e74b39c6e


決勝は実力派同士の手に汗握る名勝負でしたし、
その前の【名勝負第1位】に上げた東洋大姫路vs池田の、
雨中の名勝負も印象に残っています。


ちなみに、
この試合で東洋大姫路の主将を務めていたのが、
現在の履正社・岡田監督です。

このあたりも、
なんとなく因縁を感じることができますね。


さて、
履正社と龍谷大平安。

昨秋の近畿大会準決勝で対戦し、
その時は龍谷大平安が11-7で勝利を収めています。

ひと冬を越して、
その時の戦いは【参考】ぐらいにしかなりませんが、
両チームは互いに相手のこと、
どう思っているのでしょうね。


ちなみにですが、
35年前の箕島vs浪商の時も、
前年の秋の近畿大会準決勝で両校は対戦しています。

秋の近畿大会では浪商が箕島を11-4で下していますが、
春の選抜決勝ではその結果は逆になりました。

35年経って、
同じような道をたどって、
決勝までたどり着いた両チーム。

果たしてその決着戦はいかに。

龍谷大平安は86年分の想いをこめて、
決勝に臨むことでしょう。

一方の履正社は、
ずっと甲子園に出場して来ていながら決勝進出は初。

『大阪の名門』になるためには、
どうしても全国制覇の称号が欲しいところ。

両校ともに、
この千載一遇のチャンスに、
どういった戦いぶりを見せるのか。

龍谷大平安の原田監督が、
『昔から、自分自身が平安の一番のファン』
というほど母校に入れ込んで熱い采配を見せれば、
一方の履正社・岡田監督は、
青年時代から、
一からこの強豪を育て上げた履正社の立志伝中の監督。
熱さならだれにも負けない、
熱血漢です。

この両監督が、
お互いの『初優勝』をかけて激突なんて、
見ている方も熱くなってしまいます。

両校の主戦投手が2年生同士というのも、
また面白いところ。

見どころいっぱいの決勝戦となりました。

さあ、
頂点まではあと一歩。

どちらの頭上に、
栄冠は輝くのか。


素晴らしい戦いを期待しています。


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