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16年目突入。ビッグイベントに心躍らせながら、草の根のスポーツの面白さにも目覚めている今日この頃です。

第86回選抜高校野球  龍谷大平安に栄冠輝く! 母校愛あふれる熱血監督とともに

2014年04月03日 | 高校野球

≪第86回選抜高校野球大会≫

【決勝】

龍谷大平安  201 100 002 - 6
 履正社    010 010 000 - 2

龍谷大平安 待ちに待った初のセンバツ制覇!!
走攻守スキなし。原田野球が結実!!

龍谷大平安が、
待ちに待った初優勝を飾りました。

苦節90年。
まさにOB,ファンが、
どれほどこの瞬間を待ち望んだことでしょうか。

38回目の挑戦で、
ついに勝ち取った紫紺の大旗。

名門の再建を託されて20年、
『自身が一番の平安ファン』
と公言してはばからない原田監督のもと、
今年のチームは【名門平安】のエキスがいっぱいの、
穴のない素晴らしいチームでした。

新チーム結成当時から『看板』だった打線は、
昨日も初回から爆発。

準決勝から当たり始めた徳本、大谷の1・2番で早速先制すると、
相手の乱れに乗じて追加点。

3・4回に効果的にタイムリーが出て突き放すと、
9回はキャプテン・河合の一振りで息の根を止めました。

理想的な得点の取り方で、
この大会平安の打線は常に『得点が取れる雰囲気』を醸し出していましたね。

そして秋の時点で不安視された投手陣は、
先発・高橋から元氏につなぎ、
最後はピンチで”エース”中田が好リリーフ。

履正社の反撃の芽を摘みました。

その投手陣を支えたのは伝統の堅守。

安心してゴロを打たせられる内野の安定に加え、
外野の送球なども今大会は光り、
『さすがは優勝校の守備』
と唸らせるものでした。

すべてが理想的な形でまとまっての優勝でした。
決してスター選手がいるわけではないこのチームを優勝に導いたのは、
原田監督。

20年かけて培ってきた『原田野球』、
昨日見事に結実しました。


ワタシは高校野球を見始めてから40ン年が経ちます。
70年代に入ってからその記憶は始まりますが、
まず平安と言って浮かぶのは、
74年のチーム。

山根投手を軸に、
春4強、夏8強のまとまりのあるチームでした。

しかし輝きを放ったのはその年のみ。
それ以降、
『平安』という名前は、
ずっとワタシの頭の中に入ってくることはありませんでした。

一番ワタシが高校野球に燃えていた70年代~80年代にかけて、
平安の甲子園出場は80年春、90年夏の2回のみ。

やれ不祥事が起こっただの、
地方予選で負けて監督が解任されただの、
あまりいいニュースが聞こえてくることはありませんでした。

ワタシの中では、
この頃の京都と言えば、
勝山監督の京都商業か、
三原監督の京都西(現京都外大西)の印象が強いですね。

そんな平安に、
原田監督が90年代中盤に就任。

この青年監督の記事、
当時読んで、
とても印象に残りました。

『自分自身が、一番の平安のファン。何とか平安を蘇らせて、数多いるOBや京都の平安ファンの人たちに喜んでもらいたい。』

と語っているのを聞いて、
『すごい熱血監督だな。そして、とてもいい人選をしたな』
と思ったのを覚えています。

やっぱり、
『チーム愛』『母校愛』にあふれた人が指揮をとっていると、
ユニフォーム自体も輝いて見えます。

そして程なくして、
原田青年監督率いる平安は、
剛腕川口を擁して夏の選手権に準優勝。

そこから名門・平安の復活への歩みが始まりました。

それ以降の歩みは、
振り返るまでもありません。

今では戦前と同じく、
『京都と言えば平安』
の時代になっていると言えるでしょう。

新世紀に入っても、
甲子園に来ては素晴らしい戦いをする平安の野球、
胸に刻み込まれています。

01年夏の準々決勝、
松山商との名門対決は、
その両校の素晴らしい戦いぶりが、
脳裏に刻みこまれるものでした。
『これぞ高校野球。これぞ名門校の矜持』
という様な、手に汗握る凌ぎあいでしたね。

03年選手権3回戦。
平安・服部投手と東北・ダルビッシュ投手との、
一歩も引かない投手戦もありました。

08年センバツ2回戦、
鹿児島工との延長15回引き分け再試合の激闘もありましたね。

12年選手権1回戦の、
旭川工との大激闘、
9回土壇場で追いついた戦いもありました。


こうした『心に残る戦い』を続ける平安に、
いつか栄冠は輝くのではないかとみていましたが、
それは今年でしたね。

原田監督悲願の”初制覇”です。


ちょっと話は横道にそれるのですが、
平安の原田監督と、
広陵の中井監督。

年齢も似ているこの両者の母校愛あふれるチーム作り、
そして選手への接し方など、
とてもよく似ているなあと思い、
両校の戦いぶりにはいつも注目しています。

彼らに共通するのは、
『母校の伝統を守りながら、新世紀のチームとして進化させ、育てていく。』
ということではないでしょうかね。

願わくばいつか、
この両校の戦いを甲子園で見たいなあ・・・・・
なんて思っています。

両側のベンチに、
変わらぬ”青年監督”のたたずまいを見せる、
原田監督と中井監督。。。

く~~
見てみたいな~~~。


高校野球オヤジとしては、
両軍のベンチに、
素晴らしい監督がいる試合はもう、
それだけでドキドキしちゃいますね。

今大会でも、
智弁和歌山vs明徳義塾
の”名将対決”には、
ドキドキしっぱなしでしたもん。


原田監督も、
この優勝で【名将】と呼ばれる監督の仲間入りです。
これからまた、
どんな龍谷大平安を作っていくのか、
とても楽しみですね。


関西の人たちが待ち望んだ【京阪対決】に、
昨日はスタンドに大観衆が詰めかけ、
凄く盛り上がりました。

この活況が、
また夏への活力となります。

すでに動き出している各地の春の大会。
その春を経てまた、
成長した姿で夏に会いましょう。


今年のセンバツは、
競り合いの試合も多く、
素晴らしい大会だったと思います。

今日決勝を戦った龍谷大平安、履正社の両校は、
≪全国のチームの頂点≫に君臨しています。

しかしセンバツ出場がかなわなかった、
たくさんのチームが虎視眈々と【下克上】を狙っていることでしょう。

その中には、
昨年の選抜決勝で投げ合った、
小島投手の浦和学院、安楽投手の済美や、
夏の選手権で優勝した高橋投手の前橋育英などの精鋭も揃っています。


【夏の陣】
に向けて辛い冬を越してきたこの精鋭たちの成長ぶりも、
楽しみです。

夏の選手権予選まで、
もう3か月を切りました。

高校野球最後の3か月、
今がスパートをかけるとき。

どの選手も、
悔いを残さないよう、
1日1日を大切に。

球場で会いましょう!!!!


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