≪第85回 選抜高校野球大会≫
【準決勝】
第1試合 浦和学院 (関東・埼玉) 5-1 敦賀気比 (北信越・福井)
第2試合 済 美 (四国・愛媛) 3-2 高 知 (四国・高知)
さあ、
85回記念大会の決勝戦は、
浦和学院と済美のカードとなりました。
浦和学院は9回目のセンバツ出場で嬉しい初の決勝進出。
ワタシはこの浦和学院については、
昨年のチームに、
埼玉県勢として久々の全国制覇という大きな期待を寄せていましたが、
残念ながら結果は残せず。
今年のチームについては、
実際に秋の明治神宮大会などをこの目で見て、
余り高い評価をしていませんでした。
しかし冬場に2年生エース・小島が大きく成長。
守りが安定したことで、
何か攻撃もバタバタとしたところがなくなり、
春秋の関東大会で見せる『強い浦学』のプレーを甲子園でも存分に発揮しての勝ち上りですね。
何しろ近年、
秋季関東大会3連覇、
春季関東大会2連覇など、
関東大会では抜群の強さを見せていた浦和学院。
関東の高校野球好きの間では、
『なぜ浦学はあの戦いぶりを甲子園では見せられないんだろうか』
と不思議がられていました。
もしかしたら森監督の中に、
何かの変化があったのかもしれませんね。
今年の戦いぶりは、
浦和学院が甲子園に出始めた80年代後半~90年代前半の、
結果を出し続けていた時代の『ノビノビさ』言葉を変えていえば『ヤンチャさ』
みたいなものが復活しているように感じられるのは、
ワタシだけですかね。
なんとなく『プロ注目の大型選手』を擁しながら『管理野球』というにおいのしたこれまでの浦学とは、
一線を画しているような気もします。
勝ち上がっているからそう見えているだけかもしれませんけどね。
そういう意味でも、
やっぱり勝負というのは、
『勝って和する』
部分も大いにあるなあ、
というのがワタシの感想ですね。
済美については、
安楽投手が見事です。
こちらもセンバツ前は、
『安楽投手のワンマンだろうなあ』
と思って評価を高くしなかったのですが、
安楽投手がワタシの想像をはるかに超える投手だったので、
この快進撃がなったのでしょうね。
『愛媛にものすごい投手がいる』
というのは昨年の春から語られていましたが、
彼は『ただ速いだけの荒削りな投手』ではなく、
非常にクレバーで投球のツボを知る、
【投手の素質を兼ね備えた】投手でしたね。
昨年の大阪桐蔭、藤浪投手(阪神)を思い起こさせますね。
最も安楽クンの方が、
1年ほど早く成長していますがね。
初戦の広陵戦での無死満塁を抑えたピッチングもしびれましたが、
疲れの残る昨日の最終回、
1点差の無死3塁で相手の主砲・和田恋を抑えたピッチングにしびれました。
強気一辺倒の速球勝負。
こういった場面では、
県内では【歩かされ】戦法で勝負を避けられたであろう和田恋にとっては、
強気の速球勝負はビックリしたんではないでしょうかね。
そして見事に抑えきった。
今年の【センバツの華】は、
やっぱり安楽クンで決まりでしょうね。
年齢を経て若干引きつり気味(?)ではあるものの、
そのスマイルでチームを2度の全国制覇に導いた上甲監督は、
9年ぶりに自身3度目の頂点を狙います。
インタビュールームでの受け答えを見ても、
チームの盛り上がりに自信を持っているようです。
過去優勝したチームと同じ雰囲気を、
感じているのではないでしょうか。
名将が挑む4度目の決勝。
楽しみですね。
少し天候が気にはなるものの、
熱い戦いを期待しています。
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