1日の休養日となった昨日の甲子園。
星稜、履正社の両校の選手たちは、
昨日までの激戦をつかの間癒すとともに、
最後の決戦に向けて牙を研ぎました。
選抜の初戦でも対戦した両校。
その対戦では、
星稜のエース奥川が素晴らしいピッチングを見せて17三振の完封。
履正社は悔し涙にくれ、
「奥川を打つ」
ということをモチベーションに、
春から夏の季節に打力を鍛え上げてきました。
その打線の破壊力は今大会屈指。
試合開始直後にトップバッターの桃谷が強烈な一撃を相手に浴びせ、
そこから打線が相手投手に襲いかかるという戦い方で、
まずは試合の主導権を握っていきます。
この戦い方が準決勝までの5試合で全てできているのが、
チームの快進撃を支えていますので、
この決勝もその流れで行きたいところですね。
それにしてもすべての試合で第1打席にヒットを放ち、
そのほとんどが強烈な長打という桃谷はすごいですね。
5試合で計9安打を放っていますが、
そのうち5安打が初回の打席。
まさに「理想のトップバッター」を体現してくれています。
そして4番の主砲・井上が好調を維持してどっしりと構えていることで、
全てのバッターがあまねく機能しています。
去年の大阪桐蔭に匹敵する、
素晴らしい結果を残していますね。
この決勝でも、
これまで通りとはいかないものの、
3,4点は取りたいところです。
またここに来て安定感を増してきたのが投手陣。
準決勝では2年生の岩崎が素晴らしいピッチングを見せて完投。
決勝に向けて、
エース清水を始め投手陣に休養を与えたことは、
これ以上ない結果となりました。
決勝はもちろん投手陣総動員になるはずですが、
ポイントはやはりエース清水のピッチング。
準々決勝の関東一戦、
最初に3ランを食らったものの、
その後のピッチングは見事なもので、
今大会では最もいいピッチングだったと思います。
コンディションは確実に上がってきていると感じさせてくれました。
決勝で果たしてどんなピッチングを見せてくれるでしょうか。
一方、
北陸勢悲願の夏制覇を狙う星稜は、
奥川のピッチングが全てと言っていいかもしれません。
あれだけの精度を誇るピッチングを見せる投手なので崩れるということが全く想定できないのですが、
そうは言っても今日も酷暑が予想される甲子園。
もし崩れるということがあれば、
星稜のゲームプランに重大な影響をおよぼすことはいうまでもありませんから、
これまでの戦いと同じような感じで進んでいきたいですね。
準決勝までの5試合では、
全ての試合で先制点を奪い、
落ち着いた試合展開を見せていた星稜。
そのことを考えても、
奥川と履正社・桃谷の最初の対決には、
本当に大注目です。
星稜としては奥川にしっかりと、
いつも通りに立ち上がってもらい、
徐々に相手を追い詰めていくいつものペースで試合ができれば、
自ずと栄冠は近づいてくるのではないでしょうか。
しかし星稜打線は、
この準々決勝、準決勝では打線が大爆発。
これ以上ないチーム状態になってきました。
知田、内山の2年生の3.4番がうまく機能して、
下位打線にも当たりが出ているので、
つながりがよく大量点につながっています。
星稜としては、
やはりポイントは先制点。
どこでそれが取れるのか、
そこが決勝の最大の注目点になりそうです。
いずれにしても、
激戦になる予想。
いろいろな試合展開が考えられますが、
履正社が序盤に先制点をあげると、
ますます試合はヒートアップしていくことでしょう。
ワタシはなんだか、
ロースコアゲームになるのではと予想しています。
ひょっとしたら智辯和歌山戦のようなことになることも、
考えられなくはありません。
決勝戦はちなみに、
タイブレークはありませんので、
延長15回までの決戦となります。
いずれにしても、
見逃せない決勝になるということだけは間違いないところ。
令和最初の甲子園、
まためぐりきたこの夏の日、
ワタシはフラットな気持ちで、
「どちらも頑張れー!」
という気持ちで、
心穏やかにその時を待っています。
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