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16年目突入。ビッグイベントに心躍らせながら、草の根のスポーツの面白さにも目覚めている今日この頃です。

夏の甲子園 いよいよ準々決勝 大展望

2009年08月21日 | 高校野球

第91回全国高校野球選手権大会も、
いよいよあと4日を残すのみ。
優勝の行方も、
8チームに絞られました。

今大会もっとも注目を集めた花巻東が、
噂にたがわぬ『凄さ』を見せて勝ち進んでいる一方、
日大三・PL・天理・智弁和歌山などの有力校は、
既に甲子園から去っています。

群雄割拠の甲子園。
さて、
今日の8強の戦いはどうなるのでしょうか?
ちょっと展望してみましょう。


◇準々決勝展望

≪第1試合≫
花巻東(岩手) vs  明豊(大分)

菊池-今宮の熱い戦い。優勝のカギ握る一戦

優勝候補と目された両チームの一戦。
エース菊池が好調の花巻東に対して、
粘り強い攻守で接戦をものにする明豊が挑む形だ。

春のセンバツ2回戦での対戦では、
花巻東が4-0で勝利。
しかしこの試合で、
明豊は菊池から9安打を放っており、
さほど苦手意識は持っていないと見る。

明豊は、
今大会で初戦から、
島袋(興南)、野口(西条)、庄司(常葉橘)という好投手と次々対戦。

前半は抑えられているものの、
後半ことごとく打ち崩して、
これらの好投手を沈めてきた。

今日の試合は、
昨日154キロという衝撃の速球記録を残した
≪好調≫菊池を明豊打線がどう捕らえていくかにかかっている。

そのためには、
1回戦、3回戦のように序盤に失点すると苦しい。

左腕・野口の先発が有力だと思われるが、
昨日の試合のように序盤で失点を重ねると、
菊池をスイスイと楽に投げさせてしまう危険性がある。

明豊としては、
これまでと同じように『接戦に持ち込んで後半勝負』がもくろみ。

花巻東は、
攻守共に大きな穴が見当たらない。

サード猿川の守備に不安ありと思っていたが、
成長のあとを見せて安定している。

攻撃でも、
2番の佐藤がいいスパイスとなって、
クリーンアップに上手くつなぐ攻撃が出来ている。

安定して今までの戦いぶりをすれば、
自ずと勝機はつかめるはずだ。

花巻東にとって、
この試合が優勝への最大の難関になることが予想される対戦。

選抜で勝っているからといって、
受けに回らないことが必要か。

前半に先制点を奪い、
中盤に突き放す。

この戦いが出来れば盤石。

ただ、
菊池の連投に関しては、
一抹の不安を残しているのも確か。

早めに打線が援護して、
菊池をリラックスして投げさせたいところだ。


≪第2試合≫
日本文理(新潟) vs 立正大淞南(島根)

安定感ある日本文理の攻守。崎田の出来にかける立正大淞南


攻守に安定感のある日本文理がやや有利か。
日本文理は、伊藤投手が安定して、
失点を最低限に抑える一方で、
看板の打線は絶好調。
日本航空石川戦では、20安打で12点を奪った。
各打者共に速い振りが目立ち、
長打力もあるがつなぎも出来るという、
理想的な状態になりつつある。

対する立正大淞南は、
インフルエンザの影響がどれくらいなのかが注目される。

3回戦では数人の選手を欠きながらきわどく勝利を収めたが、
今日の試合はそのメンバーでは正直苦しいか。

立正大淞南としては、
なんとしてもエース崎田に踏ん張ってもらい、
前半を最小失点でついていきたい。

崎田が前半に捕まるようだと、
意外な大差がつく恐れもある。

打線は、
終盤の粘りは見事だが、
あまり振れていない。

好投手相手の試合だったとはいえ、
2試合で10安打、5得点は不満の残る内容だ。

この試合では、
なんとしても先取点を早い回に奪うことが肝心。

接戦に持ち込めば立正大淞南のペースということがいえるだろう。

エース崎田は好投手だけに、
守備で足を引っ張らないことも重要。

いずれにしても、
ベストメンバー同士で戦わせたい。


≪第3試合≫
帝京(東東京) vs 県岐阜商(岐阜)

県岐阜商の序盤速攻なるか。帝京の1年生・伊藤にも注目


優勝候補と目されていた帝京は、
確かに選手の素材では残ったチームの中でもトップクラス。

しかし、
まだまだチームとしての熟成が出来ていないように見受けられる。

対する県岐阜商は、
序盤の鋭い速攻で山梨学院、PLの強豪に堂々と打ち勝った。
2試合連続HRのエース山田が、
気持ちよくプレーしており、
投打の歯車はがっちりと噛み合っている感じだ。

試合は、
帝京がパワーで押し切るのか、
県岐阜商が堅守速攻でこれまでと同じような戦い方が出来るのか、
が焦点。

なんとなく帝京は、
相手としての県岐阜商には噛み合うという気もする。
九州国際大付戦よりは、
相手としては戦いやすいのではないだろうか。

県岐阜商は、
前半に好調の打線が帝京投手陣を打ち崩せるか。
エース平原の先発が有力視されるが、
147キロの速球にタイミングを合わせていけるのか。

平原が好投して、
今大会のカギを握る存在として注目度が増してきた1年生・伊藤につなぐリレーが出来れば、帝京は勝利にグッと近づく。

県岐阜商としては、
とにかく前半での速攻だろう。


≪第4試合≫
中京大中京(愛知) vs 都城商(宮崎)


ノッている都城商。豪打・中京大中京は打撃戦に持ち込みたい


智弁和歌山という難敵を倒して、
都城商はノッている。

1回戦終了時に≪隠れ優勝候補≫にあげたワタシとしては、
この快進撃は意外でもなんでもないのだが、
ここまでの攻守のバランスは、
花巻東と並んで8強のうちでもトップクラス。

特にエース新西の安定感は抜群だ。
新西は速球もMAX140キロ台後半を計測するが、
何といっても縦のスライダーのキレが抜群。

他の投手とは球の軌道が違うため、
初めて対戦する相手の打者がこの球を捉えるのは至難の業だと思う。

打線は、
残塁が多いなどきめ細かい作戦は出来ないが、
振りが速い為、打球がみんな速い。
強力打線だ。

対する中京大中京は、
戦前からの優勝候補。

打線は一言で言えば≪豪打線≫。
猛打のひとつ上を行く凄さだ。

打球も速いが、
何しろ下位打線まで遠くに飛ばす能力はピカイチ。
どこからでも長打が出る打線は、
相手投手にとっては息つく暇もない。

打線に関しては、
8強の中では屈指。

しかし、
心配の種もある。

エース・堂林の状態だ。

堂林は、
自慢の速球は封印しているものの、
『動くストレート』を駆使して、
打者の芯をはずす投球には長けている。

とはいえ、
それは球が低めに集まってのもの。

疲れからか球が高めに集まりだすと、
相手打線の餌食になってしまう。

2回戦の関学戦、
3回戦の長野日大戦で、
心配な面があぶりだされてしまっている。

疲れが出てくる準々決勝の一戦、
鋭い都城商打線を相手に、
どこまで堂林が踏ん張れるか。
それが中京大中京の命運を左右する。

中京大中京としては、
打撃戦、乱戦に持ち込みたい。

都城商はリードを奪って、
新西の投球で逃げ込みを図りたいところ。

ただ、
都城商のリリーフ、藤本の状態がどうかも気がかり。
藤本が万全なら、
都城商の戦力は万全だが。

 

ということで、
準々決勝の展望をして見ました。

ワタシの勝手な予想に基づくと、
花巻東・日本文理・帝京・都城商が勝ち残るのではと見ています。

組み合わせにもよりますが、
決勝の対戦カードは、

花巻東 vs 都城商

になりそうな気配がします。

どのチームも、
最後まで頑張ってください。

頂点もうっすらと、
見え始めましたよ!

 




 







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