メジャーリーグは、
今年の野球殿堂入りの選手4人を発表しました。
ランディ・ジョンソン
ペドロ・マルティネス
ジョン・スモルツ
クレイグ・ビジオ
名前を聴けば、
誰もがそのプレー姿を思い浮かべることができる、
まさに殿堂入りがふさわしい4人が選ばれました。
この4人、
活躍したのが主に90年代から00年代初め。
ワタシのメジャー熱が最高潮だった時の選手で、
特にうれしいニュースとなりました。
ランディ・ジョンソンは、
今更紹介するまでもない『ビッグユニット』で一世を風靡したサウスポー。
208センチの長身から投げ下ろす、
まさに『これぞ剛速球』という凄い投球は、
驚きというよりも恐怖を感じさせてくれました。
ワタシはこのジョンソン、
始めてみた時はシアトル・マリナーズのエースとして、
我がカリフォルニア・エンジェルスのライバルとして行く手に立ちはだかったエースでした。
最も印象に残っているのは、
なんといっても95年の『1試合プレーオフ』。
シーズンを終了して同率の首位に立ったエンジェルス・マリナーズの両チームが、
『雌雄を決する』1試合プレーオフを行った試合です。
それまで最下位争いをいつも行っていた両チームが、
この年は好調に勝ち星を伸ばしてのこの対戦。
記憶では月曜日に行われ、
その試合をかたずをのんで見守った思い出があります。
その時エンジェルスに立ちはだかったジョンソンのピッチングはすごかった!
エンジェルスは『自慢の打線』でのシーズンの進撃だったのですが、
この試合ではジョンソンに全くと言っていいほど手も足も出ず。
圧倒されて、
大差で敗れ去ってしまいました。
同地区のライバルということもあり、
何度もスタンドで見たジョンソンの投球は、
『こんな球、どうやって打つの?』
というぐらいの凄味を持っていましたね。
その後サイ・ヤング賞を何度も獲り、
まさに『MLBを代表する投手』となりました。
ペドロ・マルティネスは、
短かったドジャーズ時代の勇姿が目に浮かびます。
ペドロと言えばレッドソックスのイメージが強いと思いますが、
ワタシはドジャーズ、そしてエクスポズという、
ナショナルリーグのイメージが強い投手ですね。
年々すごい投手になっていく彼を見ていて、
『ドジャーズは惜しい選手を手放したもんだなあ』
といつも思っていた思い出があります。
やや下がった腕から、
剛速球を右打者の胸元に投げ込む強気のピッチングが圧巻でしたね。
そのため何度か打者に剛球をぶち当て、
派手な乱闘シーンを演出していたことも忘れられません。
ジョン・スモルツは、
92年だか93年だかの、
『とにかく強い』
ブレーブス時代の思い出が大きいですね。
何しろ、
マダックス・スモルツ・グラビンの3本柱は、
3人で60勝近くの勝利を挙げたんじゃなかったかな?
『とてもかなわね~なあ』
という様な強いチームでしたね。
昨年殿堂入りしたマダックス、グラビンに遅れること1年、
ついに3人の揃い踏みとなりました。
こんな強力な1・2・3、
ちょっと今後も出てこないんじゃないかと思うほどのチームでした。
3人ともに【剛腕】という感じではありませんでしたが、
素晴らしい球のキレを持ち、
球の出し入れで勝負ができる投手で、
【投球の醍醐味】
を存分に堪能させてくれる投手陣でした。
スモルツは、
先発として3本柱の一角を担い毎年地区優勝を果たし、
その後ひじを痛めたのを機にクローザーに転向しましたね。
クローザー時代のスモルツを実はあまりよく知りませんが、
154セーブを挙げて最多セーブも受賞するなど、
息長く一線級としての力を維持したのは、
凄いとしか言いようがありません。
そして今年唯一打者として殿堂入りを果たしたのが、
アストロズのビジオ。
ナショナルリーグの選手ということで、
あまり頻繁に見た選手ではありませんが(ワタシは主にア・リーグの試合を見に行っていたため。90年代初頭~中盤の年間の観戦は、ア・リーグ30~40試合、ナ・リーグの試合は5,6試合ぐらいでした。)、
バグウェルと組んだ、
”キラーB’s”はキラキラ輝くデュオでしたね。
このビジオなども、
ミルウォーキー・ブリュワーズのポール・モリター、
ミネソタ・ツインズのカービー・パケットなどと並んで、
『アメリカ中部のチームには何だか、素晴らしいフランチャイズ・プレーヤーがいるなあ』
と思わせてくれる印象がワタシにはあります。
まあ今の時代、
ヤンキースのジーターなどの稀有な選手はいるものの、
なかなか『フランチャイズ・プレーヤー』と呼べる選手はなかなか出ないのが現状。
そういった意味からも、
現役時代をすべてひとつのチームで過ごした、
このビジオは貴重な選手でしたね。
*ちなみにワタシが今も敬愛するエンジェルスの”フランチャイズ・プレーヤー”は、なんといってもティム・サーモン。いまだにワタシの中での”最大のヒーロー”ですが、通算で1,600本余りしか安打数がないので、殿堂入りは無理だろうなあ。。。。。。
そんなこんなでこの4人、
素晴らしい選手でした。
殿堂入りおめでとうございます。
なんといっても90年代という時代に活躍した選手たちが続々殿堂入りする近年は、
この発表が待ち遠しくもあります。
日本人選手でも、
野茂、松井は無理でも、
イチローにはぜひ殿堂入りを果たしてもらいたい!
強く念願しています。
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