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16年目突入。ビッグイベントに心躍らせながら、草の根のスポーツの面白さにも目覚めている今日この頃です。

イチロー 4257安打達成!

2016年06月17日 | メジャーリーグ

マーリンズのイチロー選手が、
ついに4257安打を達成。

日米通算安打で、
ピート・ローズ選手を抜きました。

日本では大々的に扱われているこの記録ですが、
ワタシは数日前のブログでも書きましたが、
さほど騒ぎ立てることもないのではないかと思ったりしています。

イチローの記録としては、
あと21本まで迫ったメジャー通算3000本安打のほうが、
ずっと偉大ではないかと思ったりしています。

野茂とか黒田とか佐々木、打者では松井秀とか松井稼、福留とか、
日米通算で200勝とか2000本安打とか、
そんなことがよく話題になりますが、
ワタシ自身の考えとしては『記録を合算する』というのはどうもしっくりと腹の中に落ちていきません。

メジャーの野球、そして日本の野球。
どちらも大好きですが、
舞台自体が違うのですから、
その両方の記録を合わせるのって、
なんだか意味が薄いような気がするんです。

まあ、
喜ばしいことに違いはありませんがね。


メジャーでは、
この合算記録が真剣に受け止められていることはないようですが、
しかしこういうことが起こった時って、
面白い現象が起こりますね。

それはそれぞれのコメントなどで、
その選手の『器の大きさ』が図れたり・・・・・
そんなことを思ってしまう今回の出来事です。

イチローはコメントを見ても、
見事の一言です。

特に痛快だったのは、
『ローズが喜んでくれたら(この記録も)全然違う』
といったところと、
『いつかアメリカでローズを抜く選手が出てきてほしい。ジーターみたいな人格者が理想です。』
といったところ。

やんわりとですが、
非常にエスプリが効いていて、
チクリとローズのことを刺していますもんね。

このコメントを聞いて、
人格者とはだ~れも言わないローズさん、
またイライラ来ているかもしれないね。

メジャーの通算安打記録では、
ローズにまだまだ及ばないイチローですが、
内面などを含めたアスリートとしての総合力では、
はるかに彼をしのいでいることが確認できて、
ワタシも留飲を下げました。


この事象に関連して、
ある新聞か雑誌の記事に書いてあったことなのですが、
『ローズの通算安打記録だって、かなり物議をかもしていたじゃないか!』
ということを、
30年以上の時を経てワタシ、
はっきりくっきりと思い出しました。

ローズは現役時代の晩年、
シンシナティの監督も兼任するプレーイング・マネージャーで、
その彼がもう衰えが顕著なのに勝敗のことはそっちのけで試合に出続けて通算安打記録を上乗せしていたことについて、
当時のアメリカの記事で疑問が体されていました。

ワタシは遠い昔にそう言った記事を目にしたことがあって、
『へ~そういう見方をされているんだ』
と驚いたことがあります。

それまでのローズのイメージは、
ワタシの中では『ハッスルマンのヒットメーカー』でしかなかったのですが、
そんな姑息なことをするんだという意識が植えつけられ、
その後野球賭博で球界を追放されるにあたって、
『あ~しょ~もない奴だったんだなあ』
ということが彼のイメージとしてこびりついて、今日に至っています。

だからワタシは彼のこと、
スーパースターとも何とも、
思っていないんですけどね、実は。

今回も、
イチローの記録に対して、
聞かれた以上にイライラして自分の器の小ささを露見している姿を見るにつけ、
『あ~あ、やっぱりね』
って思いが30数年ぶりによみがえっているところです。


MLBのジーターや、
NBAのジョーダン、
NHLのグラツキ―やNFLのモンタナなんていう『各競技のレジェンド』たちは、
新しくいい記録が生まれたとき、
決して今回のローズみたいなコメントは出さないだろうね。そのことは確信できます。


今回のイチローの記録に関する一連の報道で、
そんな余計なことも思ってしまいました。

それにしてもイチロー、
見事なものです。

メジャー3000本を達成したときは、
もっと大々的に祝いましょうよ、
日本中で!!



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