11月2日。
待ちに待ったといっても過言ではない、
ラグビー日本代表とオールブラックスのテストマッチが、
秩父宮ラグビー場で行われました。
25年ぶり?26年ぶり?
とにかく久しぶりに、
オールブラックスが日本代表との試合を行うために来日。
売り出されたチケットは初日で完売という、
日本ラグビー史上初といってもいい空前の人気を集めたこの日の試合でした。
『天気は快晴微風。。。。。』
のはずでしたが(天気予報では長らくそうでしたが)、
ふたを開ければどんよりとした、泣き出しそうな空。
そして試合開始直前から、
しとしとと冷たい雨が落ちてくるというコンディションでした。
観客は超満員。
秩父宮のスタジアムの構造から、
『さばききれないほど』の状況となっていましたね。
そんな中でのオールブラックスが登場。
”待ちに待った”試合前のハカも披露し、
盛り上がりは最高潮となりました。
オールブラックスは今回、
若手中心のメンバーを組みましたが、
それでもマコウ、カーターという、
海外のラグビー事情にはさほど詳しくないワタシでもよく知っているプレイヤーが先発に名を連ねる豪華版。
『本物の香り』
を少しでもかごうと集まった2万人超の観客の前で、
そこかしこに『ほ~~~』とため息の出るプレーを見せてくれました。
チームコンディションとしてはさほどいいとも思えませんでしたが、
それでもファイナルスコアは54-6。
圧倒的な力の差を見せつけて、
風のように去っていきました。
日本代表にとっては、
2019年のW杯に向けて、
春シーズンではウェールズ代表を力で圧倒するという大金星を挙げ、
この日のオールブラックス戦は、
『この世界最強軍団に対して果たしてどこまでできるか?』という、
ある意味試金石のテストマッチでした。
結果は。。。。。
今の日本代表の現在地がよくわかる、
この日の結果だったと思います。
日本代表サイドから見ると、
・ホームゲーム
・フルメンバー
・相手は若手中心
・相手が100%のコンディションではなさそう(に見えた)
などのファクターもありますので、
たぶんこの点差の1.3~1.5倍ぐらいの差が、
現在の『世界トップチームとの差』なんだと思います。
やっぱり70~80点差ぐらいの実力差は、
感じてしまいましたね。
翌日のスポーツ紙では、
お決まりの『完敗も収穫あり!』
の大合唱でしたが、
ワタシは『やはり差は埋めようもないぐらいに大きい』
ということを実感するこの日の戦いでした。
やっぱり、
根本的なところで、
『歴史の違い』
『ラグビーに対する位置づけの違い』
『競技人口の違い』
など、
埋められない大きな差を痛感しました。
2019年に向けて、
ラグビーが大きく発展するためには、
やはり競技人口が多くなって、
切磋琢磨するピラミッドを作り上げていくしかありませんね。
ちょうど20年前のJリーグがそうだったように。
有力選手が次から次から湧いて出てくるようなシステム。
これこそがラグビー発展、
そして日本代表の強豪化に、
絶対に必要だと思いました。
そうでなくとも、
2019年のラグビーワールドカップは、
今の流れで行くと≪2020年東京オリンピックの前座大会≫のような位置づけになってしまう恐れがあり、
このあたりを払しょくするためには、
はもう『待ったなし』の時期に来ていますね。
そんなことを感じながらの観戦でした。
子供が少ない観客席。
日本代表よりもオールブラックスを見に来た観衆がほとんどという風情で、
それはそれで楽しかったものの、
課題もたくさんあるなあという印象でした。
日本代表はこれからヨーロッパ遠征です。
どのような収穫を持ち帰ってくれるのか。
楽しみにしています。
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