≪ラグビーワールドカップ≫ ~横浜~
【決勝】
南アフリカ 〇 32(12-6 20-6)12 ● イングランド
南アフリカとイングランドの対決となった決勝戦。
予想通り、
お互いのディフェンスが破られずに守り合いの展開となった前半、
本当に手に汗握る攻防が展開されました。
3-6とリードされたイングランドは、
30分を挟んだ攻防で何度も南アゴールラインまで迫りましたが、
取りたかったトライがついに取れずにPGでの6-6に追いつくにとどまり、
その後すぐにPG2つを決められて12-6と6点のビハインドで折り返すこととなってしまい、
想定外の前半となってしまいました。
南アはスクラムをはじめとしたプレッシャーでイングランドを大きく上回って、
やりたい試合が存分にできていた感じで後半開始。
後半最初の得点が南アに入るとイングランドとしてはきついなあと思っていたのですが、
その最初の得点もポラードがPGを決めて奪うと、
最後まで主導権を渡さずその後は2トライ。
最後のトライはコルビが見事な個人技を見せてくれて、
大会を締めてくれました。
南アは本当に、
フォワードでプレッシャーをかけて、
ペナルティを取ればポラードが長いところも角度のある所もしっかりとキックして得点を重ね、
気が付くと南アが有利な展開となっているという戦いで、
並みいる強豪を倒して栄冠に輝きました。
SHのデクラークも、
突貫小僧そのままなプレーで、
本当に「こんな選手が味方にいたら、どんなに心強い事か」
と思わせてくれました。
対するイングランドは、
準決勝で見せた完璧な戦いぶりが、
決勝ではやや影をひそめてしまって、
悔しい結決勝になってしまいましたね。
特にスクラムは、
あそこまで押されてしまうとは考えもしなかったのではないでしょうか。
それでも一度だけ、
後半に押し返してPを取ったところは、
会場が最も沸いたシーンでした。
決勝では敗れたとはいえ、
大会の華ともいえる見事なプレーを続けてくれました。
エディーさんの作るチームは、
本当にどの大会でも光を放ってくれますね。
名将とはこんな人のことを言うのでしょう。
それにしても、
この大会、
『なんという幸せ』といつも感じながら試合を見ていました。
この大会を通してラグビーの楽しさを知ったという声をそこかしこから、
本当に何度も聞きました。
この決勝も素晴らしかったし、
日本の戦いも素晴らしかった。
大会の雰囲気も、
街の雰囲気も、
そして活躍してくれたボランティアの方々も。。。。。。。
素晴らしい国際大会のホストをやるってことは、
こういうことなんだ・・・・・・・と、
そんなことを感じさせてくれました。
このラグビーワールドカップ2019が日本で開催されて、
本当に良かった。
「開催する楽しみ」
いっぱいに詰まっていました。
スポーツの素晴らしさを、
存分に味あわせてくれた大会でした。
すべての関係した人たちに、
大きなありがとうを送ります。
素晴らしい大会の最強の王者、
南アフリカに。。。。
かんぱ~い。
*すみません、一つだけ苦言。。。。この大会を最後の最後まで見た後、ふと他のチャンネルに変えると『高校サッカー埼玉県大会準々決勝』なるものをやっていたのでしばらくW杯の余韻とともに観戦していました。すると勝っているチームの選手がイエロー2枚で退場に。するって~と、その選手ピッチを去るときにひとしきり暴言を審判に浴びせ、その後やにわに自分のユニフォームを脱ぎ捨てるとそれを足で思いっきり蹴っていました。高校生と言えばまだ精神的に未熟だということを差し引いても、W杯の選手たちのふるまいを見たすぐ後だったので、本当にショックを受けたといおうかあきれたといおうか。。。。。。指導者が強くものを言えなくなっている昨今のスポーツ界で、やはり精神的に未熟な選手が出てきているのかなあ。。。。。そんなことも思いました。ラグビーのW杯はその選手たちのたたずまいも、スポーツ界に「学びの機会」を与えてくれたような気もします。精神的に未熟な選手たちは、やはりいろいろな機会にいろいろなスポーツを見ることで、学んでほしいものです。それを指導するのが、「インストラクター」ではなく「指導者」ってもんです。
イングランドのあの振る舞いは残念!というか失望しました。
今大会、試合後の花道とか、相手を敬う素晴らしさがたくさん取り上げられて
ラグビーにはプレイ以外にも素晴らしいところがたくさんあるんだよと知らしめた大会でした。
しかし、最後の最後でアイツらやりやがった。
一人ぐらいなら個人の問題でまだ許せるが、ほとんどの選手が外してましたね。それもエディーさんまで。
悔しいからああいう行為をしてしまったのでしょうが、それは間違ってます。
あれは判定に不服があるときによくする行動ですよ。(それも褒められた行為ではありませんがね)
妙なプライドが負けを認めさせないんでしょうか。
もうイングランドファンを辞めようかな・・・。腹たつわー。
というわけだから南アフリカが優勝して心から良かったと思っています。
内容も優勝のそれにふさわしたったですね。
スクラム、ラインアウトのセットプレイでは圧倒的有利に立ち、鋭い出足とタックルでほとんどゲインを割らせませんでした
あの光景は日本戦と全く同じ光景でしたね。
イングランドは最後の方は完全に攻め手を失い、仕方なくハイパン蹴って南無三的な攻め方しか策が無いように感じました。
南アを倒した盤石のオールブラックスを無力化し、完璧に封じ込んだイングランドを今度は南アフリカが圧倒するという・・・
わからないもんですね。
しかし、終盤離されるまでは本当に素晴らい好ゲームで、さすが決勝だなというナイスゲームだったと思います。
戦前はどっちにも優勝して欲しいという思いでしたが、やはりイングランドを応援している自分がいました。
でもトライを決められた辺りから「こりゃ強いわ・・勝てんわ・・」
優勝が決まった瞬間はなぜか顔がほころんでいました。
文句なしに優勝に値するチームだと思いますね。
それにしてもエリスカップを掲げたキャプテン・コリシ。あの場面は良かったですねー。
毎回、国歌斉唱で精一杯歌っている姿がホント見ていて心打たれていたので、そういった心情が働いたのか
インタビューなんか感動しました。ほんと良かったです。
イングランドの愚行で不愉快になっていたのも吹き飛ばす名シーンでした。
ま、そんな感動だらけだった大会も終わっちゃいましたねー。
なんか、兵共が夢のあとといいましょうか、祭りの後の静けさよというかちょっと一抹の寂しさがこみ上げてきている次第です。
選手はもちろん関係者の方々には本当に心から感謝の気持ちでいっぱいです。
これだけの至福の時間を提供してくれて本当にありがとうといいたいですね。
まめちち様もお疲れ様でした。
PS
攻撃は最大の防御とよく言われていますが、今大会で痛感したのが、
堅固なディフェンスは最大の攻撃であると思いました。
攻められていても一瞬のジャッカルでペナルティを獲得したり、相手スクラムでもペナルティを奪える。
そこからPGであったりとか、タッチキックで一気に相手陣でマイボールラインアウト。(自分らの頃は相手ボールでした)
ターンオーバー然り、強烈なタックル一つで反則を誘えます。
モールアンプレアブルなんて自分らの頃は無くて、マイボールが出なくてもマイボールスクラムでしたから。
これらのように防御が一気にひっくり返り得点に結びつく競技はラグビーのほかにないんじゃないかな。
南アフリカのディフェンスを見てつくづく思いました。
鉄壁の防御は裏を返せば攻撃力だと。
終わりましたねえ、ついに。
南アフリカの見事な戦いでの優勝、恐れ入りました。決勝は強い戦いぶりでしたねえ。
考えてみれば日本は、準々決勝では本当にくじ運がなかったんですねえ。何も南アと当たらなくとも。。。。
しかし、本当に今大会は、幸せを感じた大会でした。はっきり言って、サッカーのW杯の時はこんな感覚持たなかったのですが、今回は本当にホスト国とはこんなにいいものなのか・・・・と感じ入っていました。
次は東京オリンピックですね。
引き続き「スポーツを愛する国」として、日本を発信していきたいものです。