出雲大学駅伝では国学院大が初優勝に輝き、
『4強』と言われた争いは『5強』へと拡大するにおいがしてきた今年の大学駅伝ですが、
距離の長い全日本大学駅伝が日曜日に行われ、
東海大が見事に最終区逆転で2度目の優勝を果たしました。
東海大といえば、
今年の箱根で初優勝を飾り、
来年の箱根でも優勝候補の筆頭に上がるといわれる強豪。
その力の源泉は「黄金世代」と言われる4年生のスーパー選手たちにあるといわれていました。
しかしながらこの全日本大学駅伝では、
舘沢、関、鬼塚らの名前はメンバーにはなく、
3年生中心のメンバー構成で臨んでの優勝と成りました。
中継を見ていても、
口々に解説者が「終盤勝負となった場合は、青山、東洋、国学院・・・・・」
と東海の名前が出ることはなく、
ほぼ同時でタスキ渡しが行われた最終区の入りのところでも、
「青山が有利になりましたね」
という感じでしたが、
東海は3年生の名取が快走。
ワタシもその名前を知りませんでしたが、
都大路の”花の1区”で区間賞をとった逸材が、
ケガを克服してのはじめての駅伝だったという事で、
「どこまで層が厚いんだ」
とちょっとびっくりしてしまいました。
やはりかつて黄金時代を築いた駒沢も、東洋も、そして青学も、
すべてのチームがそうでしたが、
強烈なしたからの突き上げこそがチームの力の源泉という事でしょう。
青学を語る時には2,3年前の選手のコメントが強烈に頭の中に残っているのですが、
曰く「箱根駅伝の本番よりも、学内の戦いを勝ち抜く方がよほどしんどい」。
そうでなければ、
この過酷にしてレベルがグーンと上がった箱根路で、
勝ち抜くことはできないという事でしょう。
東海大の中では、
12月まで過酷な学内でのサバイバルレースが待っているという事ですね。
その中から選ばれてきた10人が、
いったい箱根でどんな戦いを見せてくれるのでしょうか。
優勝候補の筆頭に推されるのは間違いのないところ。
いったいどんなメンバー構成になっているのか、
当日見てみるまでわからないですね。
時代は東海、
そんな感じもします。
個人的には、
東洋大の相沢の次元の違う走りに魅せられました。
先輩である設楽悠太、服部雄馬ら、
卒業後にマラソン界で力を発揮している先輩に続く、
いや、それ以上の逸材だという感じがしますね。
一歩一歩伸びていくストライド、
ちょっと日本人離れしているように感じました。
最後になる箱根ではどんな走りを見せてくれるでしょうか。
そして初出場でシードを獲得した東京国際大。
先週の箱根駅伝予選会トップ通過の勢いそのままに、
上位校にも十分に対抗できる力があることを見せつけてくれました。
2枚看板でいっちょ往路優勝でも、
狙っていきますか?!
5強である青学大、東洋大、駒大、国学院大の巻き返しにも、
期待がかかります。
ということで、
11月に入って一気に「駅伝シーズンだ~」という雰囲気になってきました。
あと2か月弱、
最後に整えてくるのはどのチームでしょうか。
楽しみです。
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