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第93回全国高校野球選手権 第8日 名門・習志野の野球は千葉ロッテマリーンズイズムがいっぱい!

2011年08月14日 | 高校野球

第93回全国高校野球選手権 第8日

◇2回戦

習志野(千葉) 9-3 明徳義塾(高知)


今大会ワタシが、
『総合力ではNO1じゃないか?』
と思っている千葉代表・習志野が名門・明徳義塾に対し完璧な野球をやって快勝。
3回戦に進出しました。

1回戦の習志野の野球を見たとき、
ワタシは正直、
『この出来では明徳戦は結構厳しくなるな』
と思っていました。

しかしこの日の試合、
1回戦とは様変わり。
攻守に溌溂とした動きを見せ、
強豪・明徳を終始圧倒しました。

先発を言い渡されたのは2年生右腕・大野。
千葉大会を含めてこの夏初の先発でしたが、
得意のスライダー・フォークを駆使して強打の明徳打線を翻弄。
気がつけば完投勝利を収めました。

そして打線は、
小技・足の得意の攻撃に、
この日は低いライナーで連打が加わり、
見事な集中攻撃でした。

去年からの習志野。

ようやく千葉県大会、関東大会で結果が出始めたチームです。
市立船橋で何度も甲子園を経験している小林監督-加瀬部長のコンビが母校の指揮を取り出したのが2008年。
それから3年目の昨年、
チームは春の関東大会で準優勝。
捕手で主将の山下(現ソフトバンク)という大黒柱を擁し、
夏の甲子園を狙えるところまでやってきました。

しかしそこは激戦区の千葉。
【習志野】という【昔の名前】が通用するところではなく、
怪腕・中川の成田にその行く手を阻まれました。

捲土重来を期す今年。

大黒柱は抜けたものの、
首脳陣が3年をかけて築いてきたその【イズム】は継承され、
昨年を上回る好チームが春を前に出来上がりました。

その【イズム】。
同じ千葉ということもありますが、
【千葉ロッテマリーンズ】
のチームカラーにそっくり。

去年よりも、
その前のバレンタイン監督のときのマリーンズに、
よく似ています。

とにかく打線がつながる。
そして足と小技がさえる。
全員が主役で、その日ごとに4番を含めて打順が変わる。
継投が冴える。
など、など・・・・・・・・。

そのエキスすべてが、
この日の試合には集約されていたと思います。
そう、
これぞ【習志野野球】です。

習志野高校といえば、
2度の全国優勝の経験のある千葉県屈指の名門校。
『千葉といえば銚子商と習志野』
といわれた時代が長く、
そのライバル関係が千葉県を全国有数の【野球王国】へと引き上げました。

両校ともに【強打と豪腕】がウリのチームでした。

両校が一番輝いたのは昭和40年代~50年代のこと。

しかしその後、
高校野球の変容とともに、
両校ともに苦難の道が始まります。

そう、
両校ともに【公立校】なんです。

好選手を集めた新興の私立校がどんどん力をつけていく中、
習志野はなかなか甲子園への道を切り開けなくなっていきました。

拓大紅陵・千葉経大付・東海大浦安・成田・・・・・・・

これらの学校の台頭は、
名門の存在感をだんだん希薄にしていきました。

しかし、
伝統のユニフォームに、
新たに【大音響のブラバン】という武器を手に入れ、
この夏、名門・習志野が颯爽と甲子園に帰還してきました。

このニュー習志野。
面白くすばらしい野球をするチーム。

優勝のカギを握るチームと見ました。


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