都市対抗野球決勝。
ホンダがNTT東日本を4-1で破り11年ぶり3度目の優勝。
橋戸賞には10打点の外野手、井上が輝きました。
社会人野球というと、
とにかく時代を映す鏡として、
その栄枯盛衰が語られてきました。
日本の経済構造が変化し、
重厚長大産業の会社を一つにまとめる役割を担っていた企業チームは少なくなり、
クラブチームも増えてきました。
企業チームの選手構成も、
「野球の強化が第一」ということが言われたバブル時代までは、
高卒の有力選手が直接社会人チームに入ることが多かったのが、
今は各選手に企業人として活躍してもらうため大卒の選手が大半を占めるようになりました。
日本の野球は高校、大学での選手のアマチュアでの受け皿として大きな役割を果たしてきた社会人野球が大きな一本の柱でしたが、
いまでは独立リーグのチームも多く、
またアマのクラブチームの活躍も目立つようになりました。
そんな中、
相対的な規模こそ縮小傾向にありますが、
まだまだ熱い戦いを見せている社会人野球。
特に都市対抗野球は、
「この大会こそが社会人野球選手たちの目指すべき大会」
であることは変わりがありません。
華やかな応援合戦が夏の風物詩となっている大会ですが、
今年はそれもままならず、
静かな雰囲気の中で好プレーには拍手が送られる・・・・という、
「野球本来のプレーが強調される雰囲気」
の中での大会となりました。
優勝したホンダは、
強力打線が売りのチームでしたが、
しっかりとした守りの良さも見せてくれましたね。
昨日の最終回。
3点リードの展開でノーアウトから連打を浴びますが、
ライトが3塁を狙った1塁走者を見事な送球でタッチアウト。
反撃の芽を摘みました。
決勝のホームランを放った井上の打球は、
見事なものでした。
SBの柳田かと思いました。。。。。
都市対抗野球といえば、
ワタシの記憶の中には、
やはり90年代までの「ノーガードの殴り合い」の雰囲気があります。
金属バットを使っていた時代、
そりゃあもう、
毎試合毎試合、よく飽きもせずに打ち合うなあ。。。。。。
そんなことを思っていた記憶がありますね。
それだけ華々しくてわかりやすくて、
面白い大会でした。
バカバカ打ち合い、
それをど派手な応援が後押しする。
これこそが都市対抗のだいご味でした。
その当時、
投手達はこの強打者ぞろいのバッターが金属バットを振り回すのに対抗するため、
強い球、縦に変化する空振りをとれる勝負球を磨いていて、
毎年社会人野球からはすごい投手が生まれてきて、
プロに旅立っていきました。
今以上に、
好選手、特に好投手の品評会だったような感じでしたね。
野茂、潮崎、佐々岡らがそろった都市対抗、
あまりに面白くて連日通った覚えがあります。
そんな社会人野球。
長いこと岐路に立っているような気もしますが、
日本独特の「企業野球」というもの、
やっぱり残していけるように願っています。
いつまでも盛り上がったスタンドを目にできるように。
『日本の野球文化』の一翼は、
間違いなくこの都市対抗野球が担っているのですから。
今年は「華やかな応援」はありませんでしたが、
来年は是非。。
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