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16年目突入。ビッグイベントに心躍らせながら、草の根のスポーツの面白さにも目覚めている今日この頃です。

100年の節目に、あの”京都二中”がやってくる! 神奈川では、名将の最後に宿命の対決が!

2015年07月28日 | 高校野球

京都だけではなく、
全国の高校野球関係者が、
『甲子園に出てきてくれないかな?でも、まあ難しいだろうな』
と思っていた学校、
それが第一回大会優勝校の、
京都二中の流れをくむ鳥羽高校。

その鳥羽高校。

名将・卯瀧監督に率いられ、
2000年の春には選抜で4強、
その夏にも選手権出場など、
強い時期もありました。

しかし練習環境に恵まれた私学に徐々に押され、
近年は甲子園まで届くことはない学校でした。

今年も京都大会が始まる前、
『鳥羽が出てきたらいいな』
という、いわゆる”希望的観測”でダークホースには上がっていましたが、
京都には龍谷大平安という”ゴリゴリのV大本命”もいましたし、
その他にも選抜出場の立命館宇治や、福知山成美といった強豪がゴロゴロ。
とても甲子園までは・・・・・・というのが世間の見立てでした。

しかし。。。。。

昨日代表を決めた早実と同じく、
鳥羽も『何としてもこの大会だけは・・・・』という気持ちが強かったのでしょう。
そしてそれを上手く力に変えて、
激戦の京都大会を勝ちぬきました。

甲子園に、
たどり着いてくれました!!

あの『京都二中』がやってくるなんて、
こりゃあ甲子園、
盛り上がりますよ!


そして激戦の神奈川では、
こちらも”名将”横浜の渡辺監督が、
最後の大会で決勝までたどり着きました。

用意された舞台には、
40年来のライバルである、
東海大相模が上がってきました。

東から東海大相模、
西から横浜高校。

両大横綱の、
千秋楽結びの一番での、
相星決戦という風情です。

こりゃもう、
ワクワクを通り越して、
胸が張り裂けそうです。

どんな試合になるのでしょうか。

大会前は圧倒的な東海大相模の戦力が、
横浜を寄せ付けないだろうと思っていましたが、
横浜は近年にはない『大会の中での成長』を見せてここまで上ってきています。

エース藤平は、
さすがは元”侍ジャパンU-15”のエース。
もうその速球は145キロを優に超えて、
唸りながら打者の手元で伸びてきます。

そして4番の公家のほかに、
1番に清宮と並ぶ”スーパールーキー”増田を配しています。

下級生中心のチームなので、
まだまだかつてのチームと比較すると”横浜らしからぬ”ミスも頻発していますが、
勢いという面では、
ものすごくあるチームです。

そして最後の大会を迎え、
渡辺監督が本当に楽しそうに采配を振るっている姿が印象的です。

『笑顔の采配』というと、
済美の上甲監督をはじめ、
旧いところでは箕島の尾藤監督、
そして大垣日大の阪口監督なんかが思い浮かびます。

彼らのベンチで見せる笑顔は、
ワタシが見たところなんだか『戦略的に作った笑顔』に見えてしょうがなかったのですが、
今年の渡辺監督のベンチで見せる笑顔というか、
穏やかな表情は、
そんな『戦略』などを超越した、
本当のホンモノの穏やかな表情に見えます。

例えるならば、
『孫の活躍を見守るおじいちゃん』
の、
すべてを受け入れると言おうか、
なんとも穏やかで素晴らしい表情なのです。

あの『闘将』という言葉がピッタリの、
ベンチで見せる気合満々の顔がイメージとして残っているだけに、
今年の渡辺監督の表情には、
なんだか郷愁を感じさせると言おうか、
とても素晴らしいものを感じてしまいます。

対する東海大相模の門馬監督。

こちらは、
『渡辺監督の時代の幕を引くのはオレ』
という意識が強いように感じます。

圧倒的な戦力を抱えて、
盤石な戦いぶりを見せているように見えますが、
『追われるものの苦しさ』
をそこかしこに垣間見せてくれています。

しかしそれも昨日の勝利で吹っ切れたでしょう。

渡辺・横浜に最後にドーンとぶつかっていくという意識になれば、
それこそ『強い強い東海』の試合が見せられるものと思っています。

神奈川の『決戦』はこれ以上のない舞台となりました。

雨の予報も出ていますが、
いい気候のもと、
この落日決戦が行われることを、
祈念しています。


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