≪第97回全国高校野球選手権大会≫ ~甲子園~
【第3日】
第1試合 早稲田実(西東京) 6-0 今治西(愛媛)
第2試合 敦賀気比(福井) 4×-3 明徳義塾 (延長10回)
第3試合 大阪偕星学園(大阪) 7-3 比叡山(滋賀) (延長10回)
第4試合 下関商 (山口) 4×-3 白樺学園(北北海道) (延長11回)
お盆の休みとともに、
甲子園に大観衆が押し掛けました。
午前8時という早い試合開始にもかかわらず、
開始の時間にはもう≪満員札止め≫という凄さ。
TVの中継が始まった時の光景に、
びっくりしてしまいました。
『お~~もうこんなに超満員だ~~』
そんな中での第1試合。
もちろん大注目の早実・清宮の打席には注目しましたが、
それよりもワタシにとっての注目は、
今治西・杉内投手のピッチング。
春のセンバツでの彼の投球を見た印象は、
途中からまるでイップスにかかったようにストライクが入らなくなったマウンドでの姿に凝縮されました。
『ああ、彼はもう、立ち直れないのではないか?』
そんなことを思いましたが、
この夏彼が腕を下げて横手投げに転身して、
春までと変わらずマウンドに立ち続けているのだと知り、
どうしてもその姿を観たくなりました。
そして今日。
0-3とリードされた場面で、
彼の出番はやってきました。
もう1点もやれない場面。
その厳しい場面で、
彼は堂々とマウンドに上がり、
横手投げに転身した姿で、
内外角にきっちりとコントロールされた球を投げ分け早実の強力打線を翻弄していきました。
終盤につかまりましたが、
見事なピッチングだったと思います。
春のセンバツで乱れた姿を修正して夏にリベンジを遂げた投手というと、
まずは2010年の東海大相模のエース・一二三クンを思い出しますね。
『大会屈指』
の速球を持ってセンバツに乗り込むもコントロールが定まらず初戦敗退。
その後春の戦線でずっと不調をかこっている姿しか見えませんでしたが、
夏を前に横手投げへの転身を図り成功。
夏の神奈川県大会を、
八面六臂の大活躍で引っ張り続け、
ずっと勝つことが出来なかった【夏の甲子園】を30年ぶりに掴み取り、
甲子園でも頂点にあと一歩まで迫る大活躍をしました。
また、
古い話になりますが、
79年~80年の、
東北高校の中条投手も忘れられない投手です。
彼は東北地区では”音に聞こえた”好投手だったものの、
甲子園のマウンドでは79年春、夏、80年春と、
3度とも『まさかの四球連発』のマウンドでKO。
しかし最後の夏に、
やはり腕を下げたフォームで登場し、
見事に1,2回戦を完封。
大いに話題になったものでした。
そんなことも思い出させてくれた、
杉内クンの『復活劇』。
彼のこれからも続くであろう野球人生に幸あれ。
神宮の舞台で、
彼に会うことはできるでしょうか。
楽しみに待っています。
さて、
そして第2、第3、第4試合です。
いずれも大激闘が繰り広げられ、
3試合連続の延長決着の試合となりました。
いずれの試合も、
ドキドキ・ハラハラ。
見どころいっぱいの3試合となりました。
朝早くから球場に詰め掛けたファンも、
『やっぱり高校野球は、面白いなあ』
と溜飲を下げたことでしょうね。
第2試合は、
『夏の甲子園、初戦負けなし』
の神話を継続中の明徳が、
選抜優勝で今大会も優勝候補3強の一角を占める敦賀気比と対戦しました。
今年はあまり戦力的に評判の高くなかった明徳ですが、
その野球力、総合力の恐ろしさを見せつけた序盤戦となりました。
初戦とあって球道の今一つ定まらない敦賀気比の”絶対的エース”平沼を攻め立て、
あっという間に序盤で攻略。
3-0とリードしました。
『馬渕野球の怖ろしさ』
まざまざと目の当たりにして、
身震いしてしまいました。
しかしそんな【負けパターン】の試合展開ながら、
後半に底力を見せて逆転勝ちをした敦賀気比の野球力に、
今度は逆の意味で脱帽!
本当にすごい試合でした。
レベルが、高い高い!!
そして第3試合は、
新顔の大阪偕星学園が『いったいどんなチームなんだろう』と楽しみに見ていたら、
”荒法師”比叡山の野球にすっかり魅了されてしまいました。
9回2死からのキャプテンの”魂の同点ヒット”、
震えましたねえ。。。。。
最後は突き放されたものの、
本当に強い印象を残して、
甲子園を去った比叡山のナインに、
大きな拍手を送りたいと思います。
第2、第3試合ですっかり疲れ切って、
第4試合の序盤はなんだか『流し見』をしていたワタシでしたが、
約1時間の雷雨による中断以降、
両投手の素晴らしい投げ合いに、
知らず知らずに魅了されていました。
両投手ともに、
1時間の中断の後、
明らかにピッチングがよくなってきましたね。
しかし最後は、
やはりエラーが勝負を決めてしまいました。
白樺学園には、
悔やんでも悔やみきれない最後でした。
1死からの簡単な2ゴロをセカンドがエラー、
しかもバックアップにキャッチャーが入っておらず打者走者を2塁まで行かせてしまい、
最後はタイムリーを浴びてしまいました。
高価な高価な授業料を払ってしまいましたが、
この成果は来年以降、
甲子園で見せるしかありませんよ。
この悔しさを忘れず、
また北の大地から、
強烈なチームを作って甲子園に挑戦してきてください。
ということで、
とにかく盆休みの1日目から、
すっかりこの【世界最高のトーナメント】に酔ってしまいました。
この調子で大接戦が続いたら、
果たしてワタシは最後まで持つのだろうか。。。。。。。
そんなことすら心配になるぐらいの激闘続き。
いや~~~~~
本当に面白い!!
”100年の高校野球”
野球の神様も今年の大会を、
面白いものにしようと大忙しのようです。
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