≪第97回全国高校野球選手権≫ ~甲子園~
【第2日】
第1試合 花巻東(岩手) 4-2 専大松戸(千葉)
第2試合 広島新庄(広島) 4-2 霞ヶ浦(茨城)
第3試合 九州国際大附(福岡) 8-2 鳴門(徳島)
第4試合 東海大甲府(山梨) 8-7 静岡(静岡)
第1試合。
激戦の千葉を勝ち抜いて、
うれしい初出場を掴み取った専大松戸が登場。
いったいどんな試合を見せてくれるのかと、
楽しみにしていました。
対する花巻東は、
佐々木監督に率いられて、
【東北の雄】から【日本一】へ、
歩みを止めない『新興名門校』です。
試合は花巻東が相手にペースを握らせない試合運びで、
キッチリと勝ちきったという印象の強い戦いとなりました。
花巻東のエース高橋は、
しっかりと制球された球で専大松戸打線にスキを見せませんでした。
守備の破たんなど課題も見えた試合でしたが、
花巻東の総合的な力はかなりのものがありますね。
打線は専大松戸のエース原の140キロ台の速球に対して、
しっかりと振り抜いていたのと同時に、
決め球でもある低めのスライダーをことごとく見送って、
投球を窮屈にさせていたところに『試合巧者』の片鱗が伺えました。
2戦目以降、
更に攻守とも『良くなっていく』ことが予想される花巻東。
今年こそ、ひょっとすると・・・・・が現実になっていく可能性を感じる戦いぶりでした。
一方の専大松戸は、
やはり春夏通じて甲子園初出場のチーム。
持丸監督は過去3チームで甲子園を経験しているとはいえ、
勝ち上がった経験はない監督ゆえ、
『甲子園での戦いぶり』
には課題が残った悔しい敗戦でした。
序盤花巻東の足攻に守備がややもたつきを見せたり、
打撃では今ひとつ絞り球を徹底できていなかったり・・・・。
やはり甲子園で勝つためには、
勢いプラスアルファの要素が必要だということが如実に表れてしまいましたね。
しかしそれでも、
ここまでたどり着いたことが本当に素晴らしいこと。
『甲子園1勝』という積み残した課題は、
悔しさを知る後輩たちに託して、
この【夢のような夏】の余韻に浸ってもいいかもしれませんね。
専大松戸の野球部の歴史は、
まだ始まったばかりです。
そして第2試合。
こちらは専大松戸よりももっと年季の入った『悲願』達成で初めて甲子園にやってきた霞ヶ浦。
何度も何度も、
挑んでは跳ね返され続けた茨城大会決勝の壁。
それをついに6度目で破っての初の聖地。
しかしこちらもまた、
聖地での『1勝』は遠かったですね。
相手は実力派の広島新庄。
こちらも初出場ではあるが、
昨春の選抜に出場し、
引き分け再試合までやっている『経験値十分』のチーム。
そして試合は。。。。。。
驚くほど第1試合と酷似した内容の末、
霞ヶ浦もまた、
『年季が足りないのか。。。。。』
ということを感じながら、
涙にくれてしまいました。
あと一歩。。。。。
しかしその一歩が、
とてつもない大きな一歩なんだということ、
霞ヶ浦のナインもまた、
胸に刻み込んだことでしょう。
これからの霞ヶ浦の新たな戦いに、
また大きな期待を寄せています。
秋の関東大会、
また変わらぬ姿を見せてください。
第4試合は、
壮絶な試合となりました。
両校ともに投打とも力を持ったチームとみられていましたが、
それにしても素晴らしい力と力の勝負でしたね。
両エースとも今大会評判の2年生の好投手でしたが、
その両投手をいとも簡単にものすごい打球を連発して打ち崩す両校の打線。
見どころいっぱいの試合でした。
そして勝負は終盤。
エースが崩れた後に出てきた2番手、
東海大甲府・松葉、静岡・村松の両投手が、
素晴らしい投球を見せて、
序盤の打ち合いから一転『1点を争う好勝負』となった試合は、
しびれるような展開となりました。
特に松葉クンは、
7回、同点に追いつかれた直後のピンチに登板。
しっかり抑えて流れを渡さず、
8・9回も強力な静岡打線をしっかりと抑えきり、
見事なクローザーぶりを見せてくれました。
低めにきっちり投げきるキレのある速球に加え、
勝負所で投げるチェンジアップに、
さしもの静岡打線もタイミングが全くあいませんでした。
東海大甲府は、
これでかなり自信をつけたことでしょう。
今後の戦いぶりが、
とても楽しみです。
敗れた静岡は、
今年1年間しっかりとした戦いを続けて、
県内はもとより東海地区でも無敗の戦績を残しました。
自信を持って優勝を狙い乗り込んだ夏の甲子園でしたが、
あと一歩届かず涙。
しかし≪ニュー静高≫の姿は、
全国のファンに披露できたと思います。
エースの村木クンを軸に、
捲土重来を期してほしいですね。
ということで、
熱湯の余韻も残る中、
今日はいよいよ、
第1試合であの清宮クンが登場。
第3試合では大阪偕成学園、
そして第2試合では、
選抜優勝の敦賀気比と明徳義塾の対戦も予定されています。
お盆休み初日の甲子園。
大観衆で膨れ上がること、
必至です。
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