大相撲の元大関、
栃ノ心が引退を発表しました。
大関陥落の原因となった古傷の膝のケガに加え、
先場所左肩に負傷を負って、
まさに矢尽き刀折れ・・・
の状況になってしまいましたね。
お疲れ様でした。
栃ノ心と言えば、
その印象はとにかく怪力。
左四つになれば誰にも負けない強さを持った力士でした。
初優勝、そして大関昇進の頃は、
そりゃあ強かったあ。
四つの形を持っていますから、
安定感も抜群でした。
しかしワタシが栃ノ心を本当に応援したのは、
むしろ大関を陥落してから。
その後の栃ノ心、
腐ることなく、
そして折れることなく、
粛々と土俵を務めていました。
膝の状態はかなり悪いのが傍目からも分かりましたが、
栃ノ心は「できることは全てする」
という感じで、
ワタシの目から見ると、
その姿こそがカッコよかった。
それゆえに、
1日でも長く現役で頑張って欲しいと願いながら見ていました。
昨日で現役生活は終わりましたが、
ホントにワタシ、
大満足ですし、
心からのお疲れ様を送りたいです。
やっぱりプロのアスリートは、
自分のプレーがピークアウトしてから、
どんな生き方をするのかが、本当に大事だと思います。
引退の仕方は、
まだ余力を残して引退する選手がいて、
また最後の一滴を絞り尽くすまでやる選手もいます。
しかし、
そこに至る過程で、
アスリートの真価は計られると思います。
栃ノ心は、
素晴らしい力士だった。
そんな印象と共に、
爽やかな気持ちで送り出し事ができます。
ありがとう、栃ノ心関。