記録から振り返る高校野球
≪各地区ごとのまとめ2≫ ~8強進出率に見る、各地区の動向~
2010年代ランク | |||||||
【春8強進出率】 | 【夏8強進出率】 | 【春夏8強進出率】 | |||||
1.北海道 | 0.500 | 1.関東 | 0.296 | 1.関東 | 0.253 | ||
2.東海 | 0.467 | 2.東北 | 0.194 | 2.東海 | 0.205 | ||
3.北信越 | 0.250 | 3.近畿 | 0.167 | 3.北海道 | 0.200 | ||
4.四国 | 0.222 | 4.北信越 | 0.133 | 4.近畿 | 0.184 | ||
5.近畿 | 0.200 | 5.四国 | 0.125 | 5.東北 | 0.179 | ||
6.関東 | 0.189 | 5.九州 | 0.125 | 6.北信越 | 0.167 | ||
7.東北 | 0.150 | 7.中国 | 0.100 | 6.四国 | 0.167 | ||
8.九州 | 0.143 | 8.東海 | 0.042 | 8.九州 | 0.132 | ||
9.中国 | 0.056 | 9.北海道 | 0.000 | 9.中国 | 0.083 | ||
2000年代ランク | |||||||
【春8強進出率】 | 【夏8強進出率】 | 【春夏8強進出率】 | |||||
1.近畿 | 0.333 | 1.近畿 | 0.226 | 1.近畿 | 0.280 | ||
2.四国 | 0.300 | 2.関東 | 0.204 | 2.四国 | 0.243 | ||
3.東北 | 0.259 | 3.四国 | 0.200 | 3.関東 | 0.212 | ||
4.東海 | 0.241 | 4.九州 | 0.175 | 4.九州 | 0.194 | ||
5.九州 | 0.227 | 5.北海道 | 0.150 | 5.東海 | 0.186 | ||
6.関東 | 0.224 | 6.東海 | 0.146 | 6.東北 | 0.172 | ||
7.中国 | 0.188 | 7.東北 | 0.133 | 7.中国 | 0.146 | ||
8.北信越 | 0.130 | 8.中国 | 0.120 | 8.北海道 | 0.093 | ||
9.北海道 | 0.000 | 9.北信越 | 0.040 | 9.北信越 | 0.068 | ||
1990年代ランク | |||||||
【春8強進出率】 | 【夏8強進出率】 | 【春夏8強進出率】 | |||||
1.近畿 | 0.352 | 1.近畿 | 0.242 | 1.近畿 | 0.301 | ||
2.四国 | 0.300 | 2.関東 | 0.226 | 2.関東 | 0.253 | ||
3.関東 | 0.290 | 3.九州 | 0.213 | 3.九州 | 0.231 | ||
4.九州 | 0.268 | 4.四国 | 0.175 | 4.四国 | 0.229 | ||
5.北信越 | 0.200 | 5.北信越 | 0.160 | 5.北信越 | 0.171 | ||
6.東海 | 0.167 | 6.北海道 | 0.100 | 6.中国 | 0.122 | ||
7.中国 | 0.156 | 6.中国 | 0.100 | 7.東海 | 0.113 | ||
8.北海道 | 0.083 | 8.東海 | 0.073 | 8.北海道 | 0.094 | ||
9.東北 | 0.000 | 9.東北 | 0.050 | 9.東北 | 0.037 | ||
1980年代ランク | |||||||
【春8強進出率】 | 【夏8強進出率】 | 【春夏8強進出率】 | |||||
1.関東 | 0.345 | 1.近畿 | 0.283 | 1.四国 | 0.289 | ||
2.四国 | 0.333 | 2.四国 | 0.250 | 2.近畿 | 0.271 | ||
3.近畿 | 0.261 | 3.東海 | 0.200 | 3.関東 | 0.230 | ||
4.中国 | 0.250 | 3.中国 | 0.200 | 4.中国 | 0.220 | ||
5.東海 | 0.200 | 3.九州 | 0.200 | 5.東海 | 0.200 | ||
6.九州 | 0.154 | 6.関東 | 0.156 | 6.九州 | 0.185 | ||
7.北海道 | 0.077 | 7.東北 | 0.067 | 7.東北 | 0.050 | ||
8.北信越 | 0.056 | 8.北信越 | 0.020 | 8.北海道 | 0.030 | ||
9.東北 | 0.000 | 9.北海道 | 0.000 | 9.北信越 | 0.029 | ||
甲子園出場校に対する8強進出校の動向は、
その地区の代表校が、いかに幅広く上位に勝ち進んでいるのかを測る指標とした。
全体でみると、
8強進出率は、80年代は四国がトップの座に輝きその進出率は.289という高い数字をたたき出した。
90年代、00年代では近畿がトップ。特に90年代は、.300という驚異的な進出率。
要するに10校に3校は甲子園で8強に進出していたということで、これは脅威の高率といえるであろう。
10年代の6年間では、関東が初めてトップの座に就いたが、その進出率は.253.
要するに、4校に1校が8強に進出したという計算だ。
全体でみると、四国、近畿、関東の3地区が高い確率で8強進出校を輩出している。
しかし四国は、ここに来て10年代の進出率.167、6位と低迷。東北、北信越に並ばれる格好になっており、
このあたりからも近年の高校野球界の地殻変動も見て取れる。
関東、近畿は相変わらず高い進出率を誇るが、
東北は90年代までは1割にも満たない進出率で推移し、『ほとんど8強に進出することはない』状態だったのが、
00年代以降の16年間では、その進出率を.170前後まで上げ、驚異の伸びを示している。
要するに近年では、『東北代表が上位に進出するのは、当たり前』になりつつあるということだ。
北信越は逆に、90年代に低迷を打破して伸びを見せたが、00年代には再度落ち込みを見せた。
しかし10年代に入ってまた復活してきており、今度は5県が並んで実績をあげてきていることから、底上げが急との印象だ。
中国は80年代には.220という高い進出率を残したものの、それ以降は低迷。
特にこの6年では、進出率は断トツの最下位で、低迷に拍車がかかってきている。
東海はここ30年ほどでは.200程度の進出率を維持して来ているが、10年代に入ってからは、選抜では驚異の.467という、『2校に1校は8強』の実績を誇るものの、逆に夏は9地区で8位の.042にとどまるという結果になっている。
代表校が多い九州も、80~00年代の30年間においては、コンスタントに2割前後の進出率で安定感を誇っていたが、10年代に入ってやや数字を落としている。