数日前から紙面を賑わわせているニュース。
『西武・中島、ヤンキースとの交渉決裂』
ポスティングでのMLB入りを目指した中島が、
落札球団であるNYヤンキースと入団交渉がまとまらず、
元所属の西武ライオンズに出戻ってくることになりました。
ファンとしては、
嬉しさと、そうではない感情がないまぜになっているような、
何となくすっきりしない気持ちです。
ポスティングというシステムを使ってMLB入りを目指した選手が、
交渉がまとまらずに出戻る例は昨年の楽天・岩隈に続いて2度目。
中島に入札をし、
落札したヤンキースは、
『できれば内野の控えが欲しい』
という目論見での落札だったことは、
想像に難くありません。
そのあたり、
中島の抱いていた思惑とは大きくかけ離れてしまい、
交渉がまとまらなかったのでしょう。
今回のケースを見るにつけ、
ワタシはこう思います。
『ダルビッシュなど一部の超優良選手以外のいわゆる【来てみなければわからない】選手の獲得については、よほどに各球団のニーズに合致しなければ一流選手扱いされはしない』
ということ。
言葉を代えていうならば、
『日本人選手のバブルは完全に終わった』
ということでしょう。
MLBの各球団は、
実際にアメリカに渡って活躍するかは、
その選手次第とみているのではないでしょうか。
だから、
『何とかして来てくれ』
ではなく、
『来て競争してくれよ』
というぐらいなんでしょうね。
だからこそ、
金銭的な大型契約も、
レギュラーポジションの確約も、
ない中での【契約の話し合い】なんでしょうね。
でも考えてみれば、
野茂やイチローが道を切り開いてくれたとはいえ、
それ以前は日本人のどんなに素晴らしい選手も、
同じような扱いを受けていたんですよ。
わずか15年ぐらい前の話です。
野茂、イチローらが切り開いてくれた
【日本選手のクオリティーの高さ】
に乗っかる形で海外を目指した最近の日本人選手たちのMLBでの実績、
これを見ればまた日本人選手の立ち位置が変わってきてしまうのは、
それこそ自明の理でしょう。
特に野手については、
本当に大活躍といえるのはイチローぐらいのもの。
あとは松井秀喜ががんばっているぐらいで、
その他の選手は【レギュラーと控えの中間】ぐらいに位置する立場ばかりですからね。
今まで渡米した選手と比較して突出したものは何も持っていない中島のNYでの評価が低いのは、
ある意味仕方のないことですよ。
何度も言っていますが、
ワタシは、中島は【日本向き】の選手だと思っています。
MLBでレギュラーを獲れるような選手ではないと思っていますので、
ある意味ヤンキースの控えで失意のまま数年後帰国するよりは、
いいのではないかとと思ったりもしています。
まあそれよりも、
今年の西武ライオンズ、
いなくなったと思っていた中島が帰ってきて、
戦力的には間違いなくプラスですね。
1年限りの出戻りでしょうから、
今年1年は『新外国人選手』のような活躍を望みます。
しかし、
ショートに取り組もうとしていた実質2年目の浅村、
新3番として大いに気合いが入っていたキャプテン・栗山あたりのモチベーションに、
微妙に影を落とさなければいいと思っています。
主力の大量流出で戦力に不安があるSBをはじめ、
エース・ダルビッシュの大穴を埋める作業が必要な日本ハム、
岩隈が離脱する楽天など、
やや戦力に不安の残るチームにとっては、
中島の出戻りは決して歓迎すべき事態ではないでしょう。
何とか西武も、
他の球団に振り落とされずについていく体制が整ったといえるかもしれません。
【混戦パ・リーグ】
演出するのは、
ヤンキースに目にモノを見せたい中島になる可能性、
大いにあると思っています。
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