今シーズン、
わずか60試合で争われるMLBのシーズンにほとんど興味を持てないワタシですが、
『大リーグ』に対する興味は、
物心ついた時から凄く持っていました。
最初にワタシが目にしたのは、
ボルティモア・オリオールズが来日し1か月にわたる「ツアー」を行った1971年。
その年に今はなき「東京スタジアム」で日米野球を観戦したのが、
ワタシがMLBと接した最初でした。
祖父に連れていかれて初めて目にしたのですが、
ちょうどこのころから物心がついて野球への興味がMAXだった頃でしたので、
見るもの聞くものがすべて目新しくて、
『大リーグ』にも凄く興味を持ちました。
「アメリカの大リーグっていうのは日本より無ずっと強くて・・・・・・」
という事を吹き込まれていたワタシ。
そして秋に来日したオリオールズの強さを見て、
何というかもう、カルチャーショックでした。
その当時は巨人がまさに無敵の日本プロ野球でしたが、
その巨人が全く歯が立たず、
連合軍(巨人+他チーム)とか全日本軍とか、
いろいろなチームで対戦するも、
ほとんどの試合に負けていたように思います。
子供心に思ったのは「強え~!!!!」
の一言。
「こんなに強い野球があるんだ!!!」
という印象は畏敬の念となって、
その後は事あるごとにワタシの大リーグへの興味は刺激されて行きました。
ちなみに観戦に行った東京スタジアムの試合は雨の中。
おぼろげな記憶をたどると、
途中で中止(?)コールド(?)で決着したのでした。
ゆえにその試合での印象はさほどありません。
その次に来日したのが、
3年後の1974年、NYメッツでした。
メッツはご存知の通り「ミラクル・メッツ」と呼ばれて、
日本のファンの間でも当時かなり人気の高かったチームのように思います。
来日した選手の中で、
ワタシが最も「すごいなあ」と思ったのが、
亡くなったトム・シーバーのピッチングでした。
まさに正統派の右本格派。
シーズン中ではなかったために持っている実力の100%はとても出せてはいなかったと思いますが、
ワタシがスタンドから見たシーバーは、
それは凄かったという印象しかありません。
グ~ンと伸びてくる速球とブレーキ鋭いカーブのコンビネーションで、
日本のバッターをなで切っていたという思い出がよみがえります。
今のように情報が瞬時に飛び交う時代ではありません。
「音に聞こえた」シーバーのピッチングを初めて見たワタシ、
本当にその日はコーフンを抑えられませんでした。
確かこのメッツには、
後に大洋で活躍するミヤーンとか、
2番にはミルナーという選手がいた気がします。
ミヤーン・ミルナーの1・2番とかいって、
はしゃいでいた記憶も、ありますね。
シーバーは本当にすごいピッチャーで、
その後この系譜を持つ大リーグの正統派右本格派は、
ずっとワタシの野球心をいたく刺激してくれました。
ワタシがメジャーリーグを最もよく見ていた70、80,90年代~00年ぐらいまでの「正統派の本格派」と言えば、
やっぱりこのシーバーに始まり、
ノーラン・ライアンとロジャー・クレメンスが上がりますね。
メジャーには数多の大投手がいますが、
ワタシはこの3人の「正統派の本格派」が大好きです。
今ではダルビッシュなども、
この系統に入るような投手だと思いますね。
74年に来日したメッツは、
物見雄山的な意識が災いしたか、
最初の方は負けまくって、
口さがない日本のプロ野球ファンに「なんだ、この程度かよ」的にさんざん揶揄されていました。
ワタシはそれがいたく気に入らず、
「メッツ、本気出してくれ~」
なんて思っていたこと、思い出しました。
この日米野球、
この年涙の引退をした長嶋が参加していて、
「最後の雄姿」を全国のファンに披露していたので、
どちらかというとそのことの方が記事になっていましたね。
よく覚えているのは、
その時まだ若手だった巨人のショート・河埜が大活躍した試合があって、
メッツの監督が「あの河埜がメジャーに欲しい」なんていったリップサービスが大々的に報道されたことです。
その当時はメジャーなんて雲の上の存在で、
長嶋や王が言っても活躍できるかわからないなんていわれていましたから、
一流でもなければレギュラーでもない河埜がそんな評価をされたことが、
とても不思議でした。
シーバー投手の逝去に伴って、
いろいろな事、思い出しましたね。
あの頃野球はまさに「スポーツ好き少年の一択の話題」そのものでした。
懐かしさばかり先に立ちますが、
まあ、こちとらも年を取ったという事です。
それにしても、
自分の中でのヒーローがこの世を去っていくという事は、
本当に寂しいし、胸を衝かれることですね。
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