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16年目突入。ビッグイベントに心躍らせながら、草の根のスポーツの面白さにも目覚めている今日この頃です。

いい光景だなあ

2015年05月19日 | 高校野球

春季高校野球関東大会は、
昨日準々決勝を迎えました。

強豪対決となった、
浦和学院vs前橋育英は、
浦和学院が常にリードを奪い続ける展開で完勝の6-2。

一昨年は春季関東大会の決勝で激突した両チーム。
この年は、
選抜では浦和学院が全国制覇、
そして夏の選手権では前橋育英が初出場ながら快進撃を見せて全国制覇を成し遂げました。

その年は秋季、春季と2度の関東大会で両校は激突し、
両対戦共に浦和学院が勝利を収めました。

前橋育英にとっては、
『こえなければならない大きな壁』
というところでしょうか。

それにしても、強豪と対戦するときの”締まった浦学”はさすが。
前橋育英に対して、
エース江口が投げないながらほとんど付け入るスキを見せませんでした。

今年の浦学、
本当に強いです。

そして第2試合では、
これも楽しみな東海大相模vs作新学院の対決。

前日、日大三との”強打対決”を制した作新学院打線が、
東海大相模のドラフト候補の投手陣をどう打つかに注目していました。

東海大相模の先発は、
昨夏の神奈川大会決勝で20三振の好投を見せ、
一躍”時の人”となった吉田。

今年は今ひとつ昨年の調子に戻っていない感じで、
神奈川県大会でも決め球のスライダーを狙われたりしていましたが、
この日の相手、作新学院の打線は今の自分の立ち位置を見るには絶好の相手。

そんな注目の対戦でした。

両校の対戦で思い出されるのは、
2000年の選抜。

東海大相模が筑川投手を擁して初めてのセンバツ制覇した年です。
両校は準々決勝で対戦、
9-3で東海大相模が勝って、初制覇へ弾みをつけた一戦でした。

確かその時に選手だったのが、
今の作新の小針監督だったと記憶していますが・・・・・。
(ちなみにその選抜の重要な参考になる前年の秋季関東大会でも両校は対戦。9-2で東海大相模が勝利しています。)


試合は東海大相模の打線が作新投手陣を攻略。
一方作新打線に対して吉田が8安打1失点の好投を見せて完投。
5-1で東海大相模が勝利。
準決勝でいよいよ浦和学院との対戦となりました。


強豪浦学と対峙する準決勝ではいよいよ、
東海大相模は満を持してエースの小笠原投手を送り込んでくるのではと予想しています。

一方の浦和学院も、
エース江口投手で勝負をかけてくるのではないでしょうか。

現在全国でも屈指の戦力を誇ると思われるこの両校のガチンコ対決。
力で勝負の東海大相模か、
それとも試合運びは天下一品の浦和学院か。

楽しみです。


両校の対決は、
選抜をかけた秋季関東大会では、
2009年~2011年にかけ、
3度対戦があります。

その前2004年や1991年などにも関東大会で何度も対戦している両校。

歴史を築いていますが、
浦和学院はまさに今、
”チームとしてのピーク”を迎えている感じのあるチームですね。

横浜に代わり、関東を代表するチームに成長しています。

東海大相模は、
これからまさにピークを迎えようとするチームだと思われます。
今年夏の甲子園に2年連続出場できれば、
神奈川には東海大相模の時代が来るのではと言われています。

まだ甲子園での対戦はありませんが、
これから両校が全国の舞台でしのぎを削っていくにあたり、
関東大会でも何度も対戦することでしょう。

ワタシは、
今年の両校のチーム力は、
まさに互角ではないかと見ており、
面白い対決になること請け合いですね。


逆側のブロックでは、
今売出し中の健大高崎が、
主砲・柴引のサヨナラ2ランで国学院栃木に5-3と劇勝。
さすがというところを見せてくれました。

選抜以降、
チーム全体がやや調子を落としているとみられる中、
ここまで勝ち上がってくるのは並ではありません。

今年のチームは昨年に比べると、
走塁の精度などの点でまだまだ改善の余地ありと見られていますが、
機動破壊の健大野球が夏までに完成すれば、
今年も昨夏の全国8強を上回る活躍が期待できるかもしれません。

そしてもう一つは、
埼玉2位の川越東が東京2位の佼成学園に6-1と完勝。
初の準決勝進出を決めました。

『埼玉の名門』
を目指して奮闘を続けるこの学校、
現在日ハムのコーチを務める阿井英二郎氏が2013年まで監督を務めていたチームです。

そして敗れた佼成学園。

昨日はエース小玉投手の連投を避けて敗れましたが、
この春の戦いぶりは見事でした。

しかし夏に向けては、
小玉投手の負担を減らすことができる投手の育成が急務ですね。


さて、この佼成学園。

その野球部の取り組みの良さは評判ですが、
この関東大会では『ちょっといい話』を残してくれました。

それは日曜日のこと。

この日は昨日のブログでも紹介したとおり、
山日YBS球場では、
4試合が組まれていました。

第3試合には西東京の日大三。
そして第4試合で、
同じく西東京の佼成学園の試合予定が組まれていました。

地元山梨県のチームが3校出場するということもあり、
各チームともにそれなりに応援団を組んで1塁・3塁側に陣取り応援を行っていました。

しかし日大三高は、
見るとわずか数人のベンチ外の選手がスタンドに陣取るのみ。

『なんだか寂しい応援になっちゃったな』
と思っていると、
突如として大人数による大きな声援となりました。

スタンドを見ると、
何だか他校の野球部員らしき生徒が、
日大三高の部員と一緒になって、
盛り上がって応援していました。

『へ~』

と思ってはみたものの、
ワタシはさほど気にしないでグラウンドでの試合を見ていました。

すると観戦に来ていた人たちのツイッターの中などで、
『あれは佼成学園の控え選手たちが、日大三高の応援があまりに少ないので、友情応援をしていたのだ』
ということが分かって、
何だかほっこりとした気持ちになりました。

佼成と日大三といえば、
今年の春季の決勝の対戦もありましたが、
なんといっても思い浮かべるのは2012年夏の決勝。

9回2死まで佼成学園が前年度の全国覇者・日大三をリードしていたのですが、
そこで日大三のキャプテン・金子の乾坤一擲の右中間二塁打が出て逆転。
昭和49年以来の”夢舞台”に一歩届かなかったという、
そんな歴史があります。

昨夏も西東京大会5回戦で激突。
佼成学園はまたしても、
日大三にその行く手を阻まれてしまいました。

そんな、
いつもならライバルであり『倒さなきゃならない敵』でもある両校の選手たちが、
肩を組んで一緒に応援をしている。

なんだかいい光景でした。

ラグビーでは『ノーサイド精神』なんて言いますが、
懸命に戦いあった相手に対するリスペクト、
何だか『こうあってほしいなあ』・・・・・・・という光景でしたね。

高校野球のいいところですね。


ちなみに佼成学園。

たまたまなんですが、
1974年の夏、
ワタシが甲子園に初めて足を踏み入れた時に、
観戦した3試合の中に、佼成学園の試合がありました。

あの時は鹿児島実の定岡に完封されてしまって甲子園を去ってしまいましたが、
まさかあの時から甲子園の出場が途絶えているなんて。。。
改めてビックリしています。

そんなこんなで、
佼成学園にはそれなりの思い入れもあります。
今年の夏は、
甲子園を狙える位置につけていると思いますので、
頑張ってほしいと思っています。


さて、
関東大会は残り2日。

連戦になるため、
夏を見据えて決勝は『ガチンコ』とならない可能性もあると見ています。

それだけに、
この今日の準決勝、
この試合こそが『最も面白い試合』になるのではないか、
そんな期待をしながら追って行こうと思っています。


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