≪第91回全国高校サッカー選手権大会≫
【準々決勝】
鵬 翔 (宮崎) 〇 3(2-0 1-1)1 ● 立正大淞南(島根)
星 稜 (石川) 〇 1(0-1 1-1 PK5-4)1 ● 東海大仰星(大阪)
京都橘 (京都) 〇 2(2-0 0-1)1 ● 帝京長岡(新潟)
桐光学園(神奈川)〇 2(1-0 1-1)1 ● 作 陽 (岡山)
高校サッカーも終盤を迎え、
1月5日には準々決勝の4試合が2会場で行われました。
昨年市立船橋と四日市中央工の決勝でやや混戦ムードに終止符が打たれた感じもしましたが、
ここ7,8年は本当に群雄割拠の戦国時代が続いてきたこの大会。
今年は例年にも増してさらに混戦。
首都圏開催となってから、
優勝を飾ったことのない県の代表ばかりが集うベスト8となりました。
これは大変に珍しいこと。
その学校が初優勝なだけではなく、
長く優勝に届かなかった県の代表が『今年こそは』の意気込みできているこの8強対決、
正にどの試合も激闘が繰り広げられました。
Aブロックでは、
ベテラン・松崎監督に率いられた宮崎の鵬翔が守備の固さを見せて抜群の攻撃力を誇る立正大淞南を、
見事に防ぎ切りました。
そして効率よくセットプレーからの3得点。理想的な展開となりました。
立正大淞南は、今年こそはの意気ごみもむなしく8強敗退。もっとも戦力が充実しているのではと見られていましたが、
八千代、旭川実と”強豪”と言われたチームを連破したところで、今年の大会は終わりました。
Bブロックは、
青森山田を破った勢いを持ち込んだ星稜がPK戦の末東海大仰星を振り切りました。
星稜にとっては、本田を擁した大会以来の”国立帰還”です。
C・Dブロックの試合が行われた三ツ沢球技場。
地元の桐光学園の出場とあって、
この日も多くの観客が詰めかけていました。
Cブロックの準々決勝は、
お互いに今大会で『選手権初の1勝』をあげたチーム同士の対戦。
最後まで勝負の行方の分からない試合となりました。
前半圧倒的な運動量とタテへの鋭い切れ込みで圧倒的に優位だった京都橘は、
後半になって連戦の疲れが出て足がぱったりと止まりました。
そこへ攻勢を仕掛けてきたのが、
エース小塚を中心に足元の技術のしっかりした帝京長岡。
後半早々に1点を返すと、
後は圧倒的に攻め続けました。
『いつかは入る』
と観衆の誰もが思った猛攻でしたが、
京都橘は最後のところで体を張ってしっかりと相手の猛攻をしのぎ、
嬉しい4強入り。
1週間あいた準決勝では、
疲れが取れるだけではなくキャプテンの復帰という朗報もあり、
一躍有力候補に躍り出てきました。
Dブロックは有力校同士のガチンコ対戦。
四中工を撃破して波に乗る桐光学園でしたが、
試合を支配したのはスピードと出足に勝る作陽。
それでも桐光は先制して後半35分まで相手猛攻に耐えていましたが、
一瞬のスキを突かれて同点にされると、
流れは一気に作陽に行ったように見えました。
しかしPK戦濃厚となった後半ロスタイム残り1分。
作陽が『勝負手』に出てGKを『PK用』に交代させると、
桐光はその一瞬のエアポケットのような時間を利してロングスロー。
それをつないだエース・野路が相手ゴールに『サヨナラゴール』をたたき込み、
桐光が苦しみながら国立行きを決めました。
作陽にとっては、
悔しい終戦となってしまいました。
GKとしてもファーストプレーで、
試合にまだ入っていけていない中での出来事で、
頭の中は真っ白だったでしょう。
まだ彼は2年生。(後退した正GKも2年生)
まだリベンジのチャンスは残されています。
さて、
厳しい試合をした桐光学園。
『V有力』と言われて気が緩んでいたとは全く思いませんが、
これが選手権というものでしょう。
短期の大会で波に乗ってきたチームの怖さ。
これが身に染みたのではないでしょうか。
準決勝の相手は京都橘。
今大会で最も”乗っている”チームです。
作陽戦と同じように、
速さで縦に切り裂いてくる相手の対策、
しっかりしないといけませんね。
さあ、
1週間あいて、12日が準決勝。
舞台は国立。
頂点が見えてきて、
各校とも一層気合が入っていることでしょう。
体調を崩さず、
元気な姿で国立のピッチに立ってください。
国立で、会いましょう!!
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