≪第96回全国高校野球選手権≫
【第2日】
第1試合 東邦(愛知) 11-3 日南学園(宮崎)
第2試合 星稜(石川) 5-4 静岡(静岡)
第3試合 日本文理(新潟) 5-2 大分(大分)
第4試合 大垣日大(岐阜) 12-10 藤代(茨城)
雨にたたられる今年の甲子園。
2日間の順延でようやく一昨日に開幕しましたが、
昨日の第2日目も雨で30分開始を遅らせての開催となりました。
第1試合は力を持ったチーム同士の戦いとなりましたが、
序盤で流れを掴んだ東邦が、
日南学園を寄せ付けずに一方的に攻め続けて勝利をもぎ取りました。
東邦の各打者の鋭い振りには驚かされました。
そしてエースとしてマウンドに上がったのは”バンビ2世”こと藤嶋投手。
この藤嶋投手。
スラッとしたあどけない笑顔にバンビのような長い首。
そしてどこか初々しさの残った37年前の”元祖”に比べて、
その恐ろしいまでの落ち着き、
そして鋭い球の数々。
『支えてやらなきゃ』
というよりも、
『任せたぞ』
というような、
素晴らしいピッチャーですね。
この日も立ち上がりの2回、
連打で満塁のピンチを招きましたが、
そこからマーくんばりに『ギアチェンジ』して連続三振で抑えきったところなど、
既に風格さえ漂わせるマウンド上のいでたちでしたね。
第2試合では【昭和の強豪】同士の対決となり、
大いに楽しむことが出来ました。
実力互角の星稜と静岡。
両エース共に140キロを超える球を内外角に実に小気味よく投げ分け、
素晴らしい競り合いとなりました。
『ああ、高校野球だなあ』
という試合に、
手に汗を握ってしまいました。
両校のユニフォームがまた、
郷愁をそそられますね。
いい試合でした。
第3試合は剛腕対決。
日本文理・飯塚と大分・佐野の投げ合いでしたが、
両投手ともに本調子ではありませんでしたが、
そこは今大会でも評判の好投手という”冠”に違わず、
”凌ぎ合い”という展開となりました。
最後は日本文理の振り切る打撃が佐野の速球をとらえ勝負は決しました。
大分としては、
攻撃での再三のミスで飯塚を序盤にとらえられなかったところが、
最後に響いた形の悔しい敗戦でした。
日本文理は、
昨夏、今春と甲子園で勝っていなかったということもあり非常に硬い試合っぷりでしたが、
そこを凌いで勝ったというのは今後に向かって本当に大きい一勝ではなかったかと思います。
2回戦は東邦と日本文理が激突することになりました。
ある意味今大会の優勝の行方を左右するような対戦になったと思います。
両校ともに”譲らない”という様なレベルの高い戦いになりそうです。
楽しみですね。
第4試合は、
8点を先行した藤代を大垣日大がじわじわと追い上げて8回に逆転。
史上最大級の逆転で、
12-10と破りました。
心が折れずに追いかけ続けた大垣日大の打線の迫力は見事。
途中からは、
藤代のエース・竹内の球を、
まるでフリーバッティングのように全選手がキッチリと芯にあてて打ち返していました。
打線の力はかなりのものですね。
【世紀の大逆転】
という文字が躍っていましたが、
試合を見る限り両チームの力の差があったという感じなので、
初回の8点が激闘を演出したのではないかと思います。
藤代は初回に8点を先取した後の守りで、
大垣日大の打線の迫力を肌で感じて、
あとはずっと重圧を感じながらの試合だったと思います。
竹内投手は、
球威で勝負するタイプではない彼が、
終盤にはベルト近辺の高さに球が集まり、
その”すべて”を見事にたたき返されたという感じでした。
勝機もあっただけに、
”忘れられない”試合となったことでしょう。
ということでここまでの2日間。
北信越・東海のチームの躍進ぶりが顕著です。
北信越のチームは4試合出場で全勝。
東海勢も3チームが出場し、
北信越の星陵に敗れた静岡だけが消えて、
他の2チームは打線の破壊力を見せての二けた得点での勝利。
なんだか風は、
日本列島の中心に流れ込んでいる感じですね。
どのチームも、
見事に打線が”振れて”います。
しかも東海勢では、
秋・春の東海チャンピオンである三重高校がまだ残っていますから、
期待がどんどん膨らんできていますね。
さあ、
本格的に始まった夏の甲子園。
今日もまた、
熱戦が繰り広げられることでしょう。
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